正解は…
1:「窓の“縁”のところを特に丁寧にお願いします」は「縁(ふち)」または「縁(へり)」、
2:「ご紹介するA氏は、私の祖父と“縁”の深い、大切なお方です」は「縁(ゆかり)」
が正解です。
1のように、モノの「端の部分」を表現する「縁」は、「ふち」であっても「へり」であってもほとんど同じ意味なので、どちらで読んでも正解です。
2の場合は、文脈に注意しましょう。例文では、「大切なお方」と表現している相手と、自分の血縁者の中でも年長の「祖父」との関係の深さを表現する「縁」なので、「縁(えん)」と読ませたいならば、「ご縁の深い」と書くほうが自然でしょう。
「縁」と、丁寧表現を省いて書いてあるので、「縁(ゆかり)の深い」と読むほうが、文脈的に正しいと思われます。
このように、「縁(えん)」と「縁(ゆかり)」は、どちらで読むのか微妙な場合が多いので、自分が文章内にこの言葉を使いたい時には、「縁(えん)」ならば「ご縁」や「御縁」と丁寧に書く。
「縁(ゆかり)」ならば「ゆかり」と、あえてひらがなにひらく。
など、表記を工夫すると良さそうです。
自分が読み間違えをしない事も大切ですが、文章を書く際に「読む方に負担なく、読みやすい表現で」と配慮することも、大人の女性として、心がけて参りたいですね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱