カシミヤは冬のファッションを上品に着飾ってくれるアイテムであるが、ニットやストールなどの定番アイテムでは、当たり前すぎておもしろさに欠ける。どうせ着るのであれば、自分らしさがあり、よりファッションらしく着こなせるものがいい。冬限定の素材を使ったアイテムだからこそ個性溢れるカシミアアウターを手に入れたいものだ。
自分らしく着こなすならどれ?個性溢れるカシミヤアウター4選
今期大注目のブレザーもカシミヤで品良く着こなす!
「タリアトーレ」の6ボタンのダブルブレザーは、肩パッドなどの副資材を省いたアンコン仕立てと身体のラインをすっきりと見せてくれるシャープなシルエットに加えて、光沢感のあるカシミヤが、従来のネイビーブレザーにはない、贅沢かつエレガントな雰囲気を醸し出している。ボタンを閉めた着こなしも素敵だが、ここはあえてボタンを外したラフな着こなしをすることでジャケットの柔らかさをより楽しめる。
こんな姿でも、実はカシミヤ100%なんです
カシミヤの原毛を仕上げ加工せずそのまま使用することで、着古したかのような毛玉感が特徴的な「コモリ」のショールカラーコート。重量感を感じさせる見た目とは異なり、タオルのようにフワフワとした肌触りと軽やかさに衝撃を覚える。カシミヤに優しく包まれる着心地の良さに加え、保温性と透湿性に優れたシルクのライニングが、より一層身体を優しく暖めてくれる。贅沢な素材を使いながらもあえてそう見せない、ブランドのらしさが垣間見える面白いアイテムだ。
ベージュのGジャン?コスパに優れたカシミヤジャケット
広大な土地と寒暖差の激しいモンゴルで採取される最高品質のカシミヤ原毛を使う、世界でも有数のカシミヤ専門ファクトリーのオリジナルブランド「ゴビ」は、ありそうでなかったカシミヤを使ったトラッカージャケットを。紡いだカシミヤの原毛を染色せずに活かしたナチュラルな色彩が上品な雰囲気で、いわゆるデニムのそれとは違い滑らかな肌触りと柔らかな着心地が楽しめる。カシミヤ製品とは思えないコストパフォーマンスの高さも魅力的だ。
ダッフルコートを現代的なシルエットで楽しむ
2019AWにブランドをスタートさせた、今注目株の日本ブランド「ヘリル」は、海の男を象徴するダッフルコートを贅沢にもカシミヤ100%で仕立てた逸品だ。ややオーバーサイズシルエットと着丈を長めに設定し、カシミヤの上品な素材と相まって、ゆとりのあるエレガントな着こなしを実現。トグルボタンや麻紐なども黒で同色にまとめることで、野暮ったくならず都会的で洗練された印象となっている。
カシミヤ製品は、高価格帯アイテムのためどうしても保守的になりがちであるが、一度手に入れてしまえば、一生モノになること間違いないアイテムだ。定番アイテムも魅力的ではあるが、どうせ買うならカシミヤ「らしくない」ものを購入するのも面白いのではないだろうか。
※価格はすべて税抜きです。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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