英国の劇作家ノエル・カワードは、ディナージャケット代わりにボウタイを締めたまま、シルクのドレッシングガウンを着た稀代の伊達男。ガウンは、本来、室内用の寛ぎ着であるが、ここでは着用すれば芸術的な香りを放つ紳士の名品にふさわしい「デレク ローズ」のガウンを紹介する。
1926年創業の「デレク ローズ」は、英国で3代続くルームウエアメーカー。創業者ルー・ローズは「最高に贅沢なナイトウエアをつくりたい」とこのビジネスを始めた。
最新のドレッシングガウンに使われているのは、極上の着心地をもたらすイタリアのロロ・ピアーナ社製のカシミア素材。裏地にも最高級のシルクを使用した、最高に贅沢なナイトエウアだ。
コート代わりに着られる現代的なサイズで仕立てられ、モダンな印象を醸し出す。俳優ベネディクト・カンバーバッチは『シャーロック』で同社のガウンを着る。21世紀が舞台のドラマで、現代のホームズは最新機器を駆使し事件を解決するが、それでも家ではドレッシングガウンをまとう。さすが紳士の国、イギリスである。
いかがだろう? コート代わりにもなる「デレク ローズ」のガウンを身にまとい、英国心を気取ってみては。
※価格はすべて税抜です。※価格は2016年秋号掲載時の情報です。
- TEXT :
- 小暮昌弘 エディター
- BY :
- MEN’S Precious2016年秋号 紳士の心を昂ぶらせる「英国名品」のすべてより
- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭・唐澤光也・小池紀行(パイルドライバー/静物) スタイリスト/武内雅英(code) 文/小暮昌弘