「自分らしくありながら、ワンランク上の私に見せてくれる服」がモットー。シンプルななかに女性らしさが光るデザインは、業界内外にファン多数!
台湾人の父親と日本人の母親との間に生まれ育った、ヨーコ・チャンさん。幼少時代からインターナショナルな環境のもと、頻繁に海外を訪れることも多く、また、上質なものを長く愛し、使い続けるというお母様のスタイルから多くの影響を受けて来たのだとか。
そんなヨーコ・チャンさんが、2010年に立ち上げたブランド「YOKO CHAN(ヨーコ チャン)」は、ここ約10年で確かな人気と地位を確立し、東京を始め、全国の百貨店や有名セレクトショップに引っ張りダコ。
先日、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんが、結婚&妊娠発表記者会見の際、白のワンピースと赤のセットアップを着用していたとして、全国的に一躍脚光を浴びたのも記憶に新しいですね。
スタイリストやエディター、有名インフルエンサーに大物芸能人やセレブリティまで! 多くの女性に愛され、信頼されている「YOKO CHAN(ヨーコ チャン)」。「大人のための東京コンテポラリーブランド」を紹介する連載2回目は、このブランドの本質を、スタイリストの山崎ジュンが改めて探りたいと思います。
原点は“自分が本当に欲しい服”。「着心地が良く上質、それでいて手の届く価格帯」というバランスに徹底してこだわる、シンプリシティを体現した服づくり
大学卒業後、GUCCIなどのラグジュアリーブランドでPRとして勤めていたヨーコさんは、クオリティーの高い服たちに普段から接していました。
しかし、いざ自分でお金を払ってそれらを購入し、毎日通勤するときにもハイブランドの服を着るか? というと、何かが違う…。その現実味の薄さに違和感を感じ、いつしか、上質かつ手ごろな価格の服があればいいのにな、と考えるようになったと言います。
そんなとき、ちょうど服づくりの裏側やコスト面を知る機会があり、広告宣伝費やショップにかかる費用などを抑えれば、自分でも服をつくれるのではないか、そして、そんな「私が本当に欲しいと思う、地に足の着いた上質な服」を一緒に喜んでくれる人もいるんじゃないか、という思いから、自らブランドをおこすことに。
ブランド設立当初から今も変わらずいちばん人気なのは、シンプルながら斬新なカッティングが魅力のコクーンやバルーンシルエットのワンピース。さまざまな体型や身長の女性に似合うことや、着て、ピシっと背筋が伸びるような感覚を大事にしながらデザインしているという「YOKO CHAN(ヨーコ チャン)」の服。
生地選びからデザイン、ボタンや縫製など、細かなディテールまで何度もフィッティングや修正を繰り返しつくられるという丁寧な服づくりの数々に、ヨーコさんのシンプリシティへの熱意があふれているのを感じずにはいられません。
「YOKO CHAN(ヨーコ チャン)」2020年春夏プレ・コレクションおすすめアイテム5選
日々の通勤や特別な日にも、と幅広いシーンで対応してくれるYOKO CHAN。大人の女性のきちんと感とシンプルさ、そしてさりげないかわいらしさを両立してくれる服は、ありそうでなかった、唯一無二のデザインです。
詰まった首元のデザインに、ネックレスのようにあしらわれたエレガントなパールが淑女感を盛り上げる、ウール素材のワンピース。ウエストからドラマティックに広がるひざ下丈のフレアスカート、光沢感のある上質な素材使いは晴れの日にも活躍しそう。
バックの裾にギャザーフレアがほどこされた長袖トップスは、上品なベビーピンクが大人の甘可愛さを引き出してくれる1枚。フロントは丸首のシンプルなデザイン。デザイナーこだわりの細身デニムは美脚を叶えてくれること必至です。
フロント胸部分のゆったりしたフリル使いが清楚な長袖ワンピース。にごりの無いクリーンな白が、寒くなるこれからの季節に映えること間違いなし。ストンと自然に落ちる、肉感を拾わないやわらかなウール素材の1枚仕立てで、体型が気になる大人の女性にも嬉しいデザインです。
毛足の長いシャギーウールが華やかな印象のロングコート。胸元はスッキリとしたノーカラーのデザイン、アクセントのパール使いが女性らしさをプラスします。ゆとりのあるシルエットながら細身に見せてくれるこだわりのサイジングは流石のひと言。
デザイナーのヨーコさんご自身も、細身で長身、そしていつも颯爽とハイヒールを履きこなすモデルのようなお方。さばさばしたお人柄とスタイルのあるモノトーンファッションは業界内にもファンが多数、GUCCIのPR時代から私もそのひとりでした(笑)。
イベントが多くなる年末年始は、本当にYOKO CHANのシンプルながら華のある服が活躍! 今シーズンはロング丈のワンピースが個人的には気になる所。次回一時帰国した際に、早速試着してゲットしたいと思います。
※掲載した商品はすべて税抜です。
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- TEXT :
- 山﨑ジュンさん スタイリスト・エディター