長年、はき込み磨き込んだ靴の深い味わい。それを蘇らさせるのがパティーヌ(Patina)という技法だ。この言葉は本来、家具などの古色を意味するが、靴の世界ではフランスの有名靴メゾンが開発した、さまざまな染料やワックスを重ね、一足の靴を唯一無二の芸術作品へと昇華させる技法を言う。
東京・銀座のブラスクハウスは、その有名靴メゾンなどで経験を積んだカラリスト佐藤哲也氏が、豊かな感性と確かな技術でカラーリングを施す希有なアトリエ。
革の魅力を引き出す芸術的なカラーリング
対象となるのは靴だけでなく、鞄などの革製品。
ただ、佐藤氏は今後、ワークショップなどを開催することで、奥深いカラーリングの世界を、より多くの人に楽しんでもらうことを考えている。確かに自分でできたら楽しさが広がる。
自分だけの1足を手に入れる!
靴と革製品を同じトーンにしたり、逆に異なるトーンでハーモニーを楽しんだり。芸術から日常使いのアイテムへ。
今、パティーヌの世界は確実に広がりつつある。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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