「きちんと見える」vs「華やかに映える」今、着るべき理想のワンピースとは?

ラグジュアリーマガジン「Precious」誌面で活躍するスタイリスト戸野塚かおるさんと青木貴子さんが、キャリア女性のライフスタイルに必須の本命ワンピースを「きちんと」&「華やぎ」のふたつのアプローチに分け、ファッションプロの厳しい目線で選んだ、究極の一枚を解説します。

■1:戸野塚かおるさんが選んだ理想の「きちんと」ワンピースは、スタンドカラーのアニオナのワンピース

戸野塚かおるさん
スタイリスト
(とのつか かおる)ビジネスシーンでの着こなし提案に定評がある。本人も、トークショーなどで人前に出るときは、もっぱらニュータンクワンピース。

毅然とした女らしさは、清潔感のあるデザインから伝わります

「仕事のシーンなどで、きちんと見せたいときのワンピースは、清潔感を備えていることが大切。むだのないシルエットやキリッとした襟元...など。信頼感や敬意は、そういったところから生まれます」と語る戸野塚さんが選んだのは、「アニオナ」のワンピース。

「女性の永遠の定番とされる、装飾のないシンプルな『タンクワンピース』。その型をベースに襟や袖を加え、丈もひざ下にした『ニュータンク』です。一枚で凛と着映え、知的で颯爽。上質な黒が責任ある仕事の格にもぴったり」(戸野塚さん)

風格と圧倒的な女らしさが手に入る!「ニュータンクワンピース」5選

ワンピース_1,上品_1
ワンピース¥210,000・ベルト¥69,000/参考価格(三喜商事〈アニオナ〉) 

きれいに立ち上がったスタンドカラーやなめらかに絞られたウエストラインが、ビジネスの場で一目おかれる、理知的な印象を導いてくれます。ベルトがキレ味と流行のバランスをプラス。

デザインはスタンダードに絞り、ディテールにこだわることで、できる大人の着こなしが実現。

ワンピース_2,上品_2
露出をしすぎない肩にかかる袖丈
ワンピース_3
華やぎは控えめにディテールで表現
ワンピース_4
切り替えですっきり見せを
ワンピース_5
ウエストはつねにシャープに

「ニュータンクよりも、もう少し女らしさを求めるなら、おすすめは「ブラウスワンピース」。

「ブラウスの華やかさを併せもち、セットアップのような礼節を備えているので、広く好感と安心感を与えてくれます。

ただ、どちらのワンピースもスタンダードな形なので、落ち着きすぎると老けてしまいがち。渋すぎる色柄やひざが隠れない丈は避け、程よく今の気分を取り入れた着こなしが重要です」(戸野塚さん)

絶対優しく見える!「ふんわりブラウスワンピース」のお仕事コーデ5選


■2:青木貴子さんが選んだ理想の 「華やぎ」ワンピースは、エレガントなプラダのワンピース

青木貴子さん
スタイリスト
(あおき たかこ)モードな感性を取り入れた、辛口なエレガンスに定評がある。グルメに関するセンスもあり、会食をはじめとする華やぎシーンの経験値も高い。

しなやかな一着が、華やいだ場面で自信をもたらします

「ここぞという華やかなシーンでは、迷わずワンピースを選びます」と語るスタイリスト青木貴子さん。「会食などの社交の場でのドレスコードは難しく、予測がつかないことも。失敗できないからこそ、フォーマルな魅力を秘めた完璧なブラックワンピースを選ぶと後悔しません」(青木さん)

華やいだ場面にふさわしいワンピースを選ぶ際には、着席した際に映えるかどうかを見極めるという青木さん。

「『プラダ』でひと目惚れした一着は、流れるようなボウタイやドレープ使いが見事。タイをフロントで結んでブローチをつけたり、後ろにたらして耳元にはシャンデリアピアスを...、と小物合わせで表情をガラリと変えることができます。

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ワンピース¥213,000/予価(プラダ) 

完璧なブラックワンピースを求める大人に定評のある「プラダ」。空気をまとうかのごとく、軽やかな着心地のレーヨン素材のワンピースです。シワになりにくく、通年楽しめる素材は、会食やレセプションなど華やいだ場面に重宝します。

社交の場にふさわしい、礼儀やエレガントな雰囲気を宿したしなやかな一着を選ぶのが正解。

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ごく薄く、長めのボウタイで華やぎを
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背面でリボン結びにしてもおしゃれ
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繊細なドレープが顔周りに品を添える
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エアリーな質感がたおやかに見せる

華やかなワンピーススタイルを目指すときに、理想となるのは、キャロライン・べセット=ケネディのような、シンプルに徹しながら、好感度と品を備えた着こなし。キャリア女性にこそ、タイムレスな魅力を宿した華やぎワンピースは、心強い存在になるはずです」(青木さん)

絶対センス良く見える!「ブラックワンピース」の会食スタイル2選

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熊澤 透