ジャカードの洗練アット ヴァンヌッチのネクタイ

タイでありながら、スカーフのように軽やかに胸元を飾る、希有な仕上がり

フィレンツェ近郊のアトリエで、熟練の女性職人が中心になり一本一本手仕事でタイをつくる。クラシックでオリジナリティあふれる柄のジャカードが絶妙。やわらかく仕上げた手縫いのタイは、ノットの形も軽快だ。すべてセッテピエゲ仕様。各¥33,000(レガーレ〈アット ヴァンヌッチ〉)

アメリカやイギリスの紳士は、芯地がしっかりと入った重厚なタイを好む。もちろん、趣味嗜好があるため一概には言えないが、取材するとそんな傾向にある。一方、イタリア人はどうか。私の仕事場のデスク前に置いたヴィットリオ・デ・シーカの古い写真は、タイが風になびいてジャケットからはみ出した瞬間だ。芯地の有無は不明だが、表地が広がりスカーフのような仕様。やはり、しなやかなタイに、エレガンスが生まれる。

※税抜価格、2019年秋号掲載時の情報です。

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PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー)
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