コンプリケーションを除くマニュファクチュールムーブメントを搭載する時計が対象となるシンプルエレガントウォッチ部門。並みいる海外ブランドを押しのけて見事この座を勝ち取ったのは、グローバルに向けて進化を遂げた国産マニュファクチュールの雄だ。

世界にはばたく国産マニュファクチュールウォッチの最新形

グランドセイコー「エレガンスコレクション SBGK006」

「エレガンスコレクション SBGK006」●手巻き ●18Kイエローゴールドケース×クロコダイルストラップ ●ケース径/39mm ¥2,100,000(セイコーウオッチお客様相談室)
「エレガンスコレクション SBGK006」●手巻き ●18Kイエローゴールドケース×クロコダイルストラップ ●ケース径/39mm ¥2,100,000(セイコーウオッチお客様相談室)

高評価のポイントに新開発されたキャリバーを挙げるのは、関口 優さん。「手巻きのスモセコキャリバーが、実はブランド初で、手巻き自体も8年ぶりのアップデート。クラシカル回帰が盛り上がるなかで、GSとしての正答を出しましたね」

ケースは、セイコーのデザインコードでもある2次元曲面を生かした形状に。

「主張あるイエローゴールドケースに、GSお家芸の『ザラツ研磨』を施すことで、宝飾品としての魅力も断然上がります」と女性目線から岡村佳代。

ボンベダイヤルといったディテールと小ぶりな39mm径ケースはほどよくレトロ感を漂わせる。

それでいて「単にクラシカルなだけじゃない冒険したデザイン」とマーク・チョーさんも讃えるとおり、古臭さは微塵もない。名実ともに、世界に誇れる、新時代の国産マニュファクチュールといって間違いはなさそうだ。

グランドセイコーらしいメリハリあるデザイン。「ザラツ研磨」と呼ばれる職人技が生み出す歪みのない鏡面立体のイエローゴールドケースは、39mmの小ぶり感に加えて、11.6mmの厚さも相まって控えめなエレガンスを宿す。ひとつひとつのディテールが繊細につくられ、ジャパンプロダクトの気高さを語る。

キャプション左
ボンベダイヤルに沿って、ダイヤル外側の針先が繊細にカーブ。
キャプション右
9時位置のスモールセコンドに対し3時位置にパワーリザーブ表示を設けた新キャリバー「9S63」を搭載。「国産マニュファクチュールの価値を高める誇り高き名品です」(岡村)。

※掲載した商品は税抜です。

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<出典>
MEN'S Precious冬号「寅さん」とヴィンテージ
メンズプレシャス冬号
【内容紹介】山田洋次監督インタビュー/「寅さん」のダンディズム/ミスターヴィンテージ、草彅剛の私物も大公開!/紳士の世界遺産、ヴィンテージ名品/MEN'S Precious WATCH AWARD 2019ほか
2019年12月6日発売 ¥1230(税込)
この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
MEN'S Precious2020年冬号より
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PHOTO :
戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
STYLIST :
関口真実
WRITING :
高村将司
EDIT :
岡村佳代