都会でバーベキューを楽しむなら、豊洲に行こう！

東京オリンピック・パラリンピックを目前に控えた東京では、着々と準備が進んでいる。なかでも競技会場や選手村などが建設中の晴海・有明・豊洲一帯はめまぐるしい変貌ぶりだ。そんななか、2019年秋に豊洲で魅力的なBBQ施設が誕生した。リゾート感満点、手ぶらでも楽しめる気軽さは、大人の社交場としても機能する。

変貌する東京の最前線、豊洲に誕生したリゾートBBQ場

新交通ゆりかもめ・市場前駅から徒歩約7分。

変貌する街、東京。ここでいう東京とは、23区の中心に位置する千代田区、港区、新宿区、渋谷区などである。文化遺産は継承されてもオフィス、ホテルなどのビル群、娯楽施設などは次々と更新されていき、人々の記憶から消えていく。メンズプレシャス世代の大人の遊び場として真っ先に思い浮かぶ「ウォーターフロント」は、いい例だ。

芝浦周辺の倉庫街を中心に、1980年代〜90年代前半にかけてライブハウスやクラブ、カフェ、レストランがこの地にオープンしては、電車で行きにくいアクセスの悪さがむしろウリとなり、評判を呼んだ。どのお店も永続的な営業を予定していなかったために今はもうほぼ跡形もなく、高層ビルやタワーマンションが立ち並ぶリッチな街へと変貌した。

取材時は絶好の晴天で、リゾート気分満点。夜はどんな景色を見せてくれるのだろう。

その頃、台場エリアはまだ開発中で、東の有明にディスコがあった程度。そこから北に上がった豊洲は住宅地として注目され始めたものの、特段目立つ遊び場はなかったように思う。

それが今はどうだ。駅周辺にはショッピングモールが広がり、タワーマンションが林立。西側には豊洲市場ができた。それでもまだ土地は余っていて、近年のアウトドアブームに触発されたグランピング施設も人気を博している。そして2019年秋、新たに「五感を刺激するリゾートBBQ場」と銘打った「THE BBQ BEACH in TOYOSU」がオープンした。

ラグジュアリーなBBQゾーンも！

こちらはソファ席のラグジュアリーゾーン（全240席）。秋・冬営業期間は２名から予約が可能。

ビーチと銘打つだけあり、1000席規模（都内最大級）の敷地には白砂が随所に敷き詰められ、リゾート感にあふれる。ホワイトウッドの巨大テラスに設置されたBBQサイトは、「カジュアル」「デラックス」「ラグジュアリー」とゾーンがランク分けされていて、予算や人数に合ったプランを選べるのもうれしい。

広いテラスは大勢が炭火で焼いても煙が充満しにくい。

気になるBBQの中身は、豊洲市場直送のシーフードを特徴とする。生簀やショーケースに入った食材を炭火で焼き、傍らにはBeach Barコーナーも。東京湾を一望しながら優雅で賑やかな時間が過ごせること請け合いだ。

日が傾きかけた晩秋の午後、会場からレインボーブリッジを望む。昔（90年代半ば頃）、このあたりは閉鎖された広い空き地で、本誌記者は許可をとってクルマのスチール撮影をした経験がある。時代は変わる……。

かつてウォーターフロントで青春を謳歌した世代も、若くて40代後半といったところだろうか。体力に自信がなくなっていても、行き帰りは交通機関があるから安心。昔を思い出しながらレインボーブリッジを見渡して、変わりゆく東京の最前線を体感するのは、なんとも気持ちがいい。

問い合わせ先

• THE BBQ BEACH in TOYOSU　（予約サイト）
• 住所／東京都江東区豊洲6-5
  営業時間／平日12:00～16:00、18:00～22:00　土曜10:00～13:00、14:30～17:30、19:00～22:00　日曜・祝日11:00～14:00、16:00～19:00　※各回予約制
  料金／食材付き「手ぶらBBQプラン」の場合、「カジュアルゾーン」大人1名¥3,000〜・小学生1名¥1,730〜　「デラックスゾーン」大人1名¥3,200〜・小学生1名¥1,830〜　「ラグジュアリーゾーン」大人1名¥3,500〜・小学生1名¥1,980〜　※ほかに「食材持込プラン」もあります。料金の支払い方法は現金のみです。
  営業期間／通年、ただし12月30日〜１月３日は休業。また、3日前までに予約がない部は休業。