中学生だった1970年代に、ファッション誌の中で、ダッフルコートを着たアイビースタイルを見て、衝撃を受けたのが最初の出合い。その後、遠ざかっていた時期もあったが、ビームス入社後の’80年代にパリのセレクトショップで扱っていたインバーティアのヘリンボーン・ダッフルコートが、フレンチアイビーを象徴するアイテムとして日本に入荷したことで購入。時代ごとに着こなしが変化するダッフルコートは、今も自分の好きなアウターのひとつ。(文・中村達也/ビームス クリエイティブディレクター)

漁民用の外套がルーツの「ダッフルコート」

強靭なパイルカットの生地で復活した、本格派ダッフル!

ダッフルコート
コート¥148,000(アイメックス〈インバーティア〉) マフラー¥32,000(グリニッジ ショールーム〈ジョシュア・エリス〉)※価格はすべて税抜です。

フレンチトラッドが注目されているなか、脚光を浴びているのがダッフルコートである。なかでも、往年のパイルカット生地を使った一着は、かつてのコートの雰囲気が今によみがえる。肉厚で起毛したパイルカット生地から生まれる、張りのあるシルエットは、鮮やかな色彩のモデルで一層美しさを増すのだ。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2019年秋号より
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PHOTO :
戸田嘉昭(パイルドライバー)
STYLIST :
石川英治(Tablerockstudio)
EDIT :
矢部克已(UFFIZI MEDIA)
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