ベルルッティが誇る秘伝の染色技法「パティーヌ」には、まるで印象派の絵画のように、刻一刻と移ろう自然の色彩と光が封じ込められているのだろうか? そのレザーは私たちの心の、最も奥深い部分を揺さぶる。 そんなパティーヌレザーが持つオーラを、特殊な染色で再現したのがこちらのブルゾンである。デザインこそライダース風だが、このレザーが持つ奥深いニュアンスと仕立てのよさとが相まって、無骨な雰囲気など皆無。詩情すら感じさせる一着に仕上がっている。こちらを主役に据えつつ、全身をアースカラーで統一すれば完璧なコーディネートになるが、色褪せたジーンズに無造作に合わせるのも、また粋。こんなレザーブルゾンを相棒に、並木道をそぞろ歩きたいものだ。
心奪われるベルルッティのレザーブルゾン
こちらのジャケットに使われているカーフは、特殊な染色方法を用いることで、色落ちを防ぎながらもパティーヌならではの豊かな風合いを再現したもの。身頃やそで口のジップ使いや、襟のエッジに施されたハンドステッチなど、さりげなくも洒脱なディテールに心奪われる。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2019年秋号より
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)