1634年(寛永11年)創業、愛知・名古屋を代表する老舗和菓子屋「両口屋是清(りょうぐちやこれきよ)」。創業以来、「守るもの・変えるもの」の両輪で丁寧に和菓子をつくってきたお店です。
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愛知県内のいくつかの直営店をはじめ、全国の百貨店などにも多数出店しており、大切な人に贈る信頼できる手土産として選ぶ方も多いのではないでしょうか。
そんな両口屋是清の和菓子の中で、今一番人気なのはどの商品なのでしょうか。広報担当者に、2019年の人気ランキングをお伺いしました!
手土産や自分へのご褒美にも!両口屋是清の2019年人気商品ベスト5
■5位:優しい口どけがクセになる干菓子「二人静」
風情あるパッケージが目を引く「二人静(ににんしずか)」は、優しい口どけがクセになる和三盆の干菓子。
「ひとつ、またひとつとつまみたくなる一品です。干菓子が紅白一対になっているので、ちょっとしたお祝い事の贈り物としても人気ですよ」(広報担当者)
菓子名は、両口屋是清の11代当主である大島清治の自宅に咲く白い花「二人静(ふたりしずか)」からヒントを得たもの。“ににん”と読むのは、名古屋なまりと言われています。
■4位:小豆をふんだんに詰め込んだ棹菓子「をちこち」
第4位は、棹菓子。代表する一品として「をちこち」をご紹介します。
昭和34年に発売して以来、今なお愛されるロングセラー菓子の「をちこち」。丹波地方の大納言小豆と北海道の小豆をふんだんに詰め込んだしっとりと程よい甘さの棹菓子です。
「『をちこち』とは、古語で遠い近いという意味。近くや遠くの山々の風情をお菓子に意匠したことから名付けられました」(広報担当者)
■3位:懐かしさを感じる名古屋のおやつの代表格「千なり」
戦前より販売が開始されたという「千なり」は、カステラ風のしっとりと柔らかな皮に太閤秀吉の馬印が押印された一品。
大納言小豆の風味と皮の柔らかさが特徴の「小豆粒あん」、西尾産の抹茶を使用した風味豊かな「抹茶あん」、そして白小豆の味わいが広がる「紅粒あん」3種の味がラインナップされています。
「ふんわりと香りの良い焼皮に丹念に炊き上げたこだわりの餡。シンプルなおいしさは、名古屋のおやつの代表格として親しまれています」(広報担当者)
■2位:食べきれるサイズが嬉しい棹菓子「ささらがた」
「『食べきれるサイズの棹菓子が欲しい』というお客様の声で2012年に誕生した『ささらがた』。菓子名の由来は、小さい・可愛らしいという意味の古語『ささら』。思わず口に出したくなる愛らしいネーミングですよね」(広報担当者)
1年を通じて季節や歳時記にちなんだバラエティに富んだいろどりと味わいを提案していますが、定番の「大納言」「白小豆」「抹茶」「黒糖」「紅つぶ」は、特に人気が高いのだとか。
中でも、「大納言」「白小豆」「抹茶」は、ふんわり蒸しあげた3つの味の「餡村雨」というそぼろ状の生地で羊羹を挟んだ一品。口の中でほろりとほどけてあんの甘さが広がります。
■1位:昭和天皇へ献上した逸話を持つ焼菓子も「銘菓詰合」
両口屋是清で人気の高い焼菓子の詰め合わせ。玉子風味の皮に餡がぎゅっと詰まった「よも山」、やわらかな皮とごまの風味が香ばしい「旅まくら」、そして砂糖引きしたことでより上品な甘さに仕上がっている「志なの路」、3つの味わいを楽しめます。
「『旅まくら』は、昭和25年の愛知国体で名古屋にお越しになられた昭和天皇・皇后陛下へ献上した逸話を持っているんですよ」(広報担当者)
小分けされていて可愛らしいサイズの焼菓子は、シーンを選ばずに手土産にできることから、全国的に一番人気のお菓子となっています。
誕生以来、長きに渡り愛されている両口屋是清の和菓子は、どんな相手にも自信を持って手土産やギフトにできる逸品ばかり。優しい甘さで日々の疲れを癒してくれる和菓子は、自分へのご褒美にもおすすめです。ぜひこの機会に、名古屋を代表する和菓子の味を楽しんでみてくださいね。
※価格はすべて税抜です。
問い合わせ先
- 両口屋是清
- TEL:0120-052-062
- ※店舗ごとの詳しい営業時間、所在地等は両口屋是清のHPをご確認ください。
- TEXT :
- 文 希紀さん 編集者・ライター
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- WRITING :
- 文 希紀