【ピッティ アトランダム21】

 

一見するとパッチワークに見えるが、実は織り柄のコットン生地。ダブルジャケットとヴェストでの展開。「ベルヴェスト」らしいクラシックな表情は乏しいが、1枚仕立ての軽快な着用感は同ブランドの実力が宿る。是非リゾートシーンで。

【ピッティ アトランダム22】

 

スペインの「マグナーニ」は、大量のサンプルで自社の巧みな靴づくりを見せつける。なかでも、トレンドのタッセルスリッポンが秀逸だ。右側はマッケイ製法、左はサケット。製法を替えることで、デザインに合ったはき心地を演出する!

【ピッティ アトランダム23】

 

9分丈仕立ての細身パンツで認知されてきたブランド「アントレアミ」は、このところゆったりとしたシルエットのパンツづくりにシフトした。タックが付き、ベルトレスで楽しめる持ち出しの長いデザインが魅力。ふたつのラインで展開だ。

【ピッティ アトランダム24】

 

ジャケット単品の圧倒的な存在感がある「エルネスト」。色彩、生地感、デザインなどにおいて個性的なものの、多彩なコーディネートを表現できるベーシックな仕立てが生きているのが魅力。柔らかく加工した手応えのあるリネンが絶妙だ。

【ピッティ アトランダム25】

大手生地メーカー「トラバルト トーニャ」がオーナーとなる名門スーツブランドの「サンタンドレア」。3ピーススーツに使用した極上のオランダ産リネンは、肉厚の生地感が秀逸なうえ、リネンの自然な色合いが実に大人っぽい雰囲気だ。

この記事の執筆者
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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