新4K衛星放送スタートから1年以上が経過。テレビ市場では4Kテレビが主役に躍り出ている。しかし、多くのデザインからは従来の薄型テレビと大きな違いを感じることはできない。いかに独創性と存在感を高め、インテリアとの深い親和性を図るか。Bang & Olufsen(バング&オルフセン)が出した解が、ご覧のように、ディスプレイの前にスピーカー「Soundcenter」を配した「Beovision Harmony 77」であり、今回紹介する「Beovision Harmony 65」だ。
4K時代にBang & Olufsenが導き出した最高の“解”
最新のストリーミングやメディアサービスに対応
スペックを見ていこう。ディスプレイは、Dolby Vision HDRを搭載したLGの65インチ4K有機ELスクリーン。Bluetooth、Airplay 2、Chromecast built-in経由のストリーミングや、built-in Deezer(Deezer HiFi含む)、TuneIn インターネットラジオに対応し、LGのwebOSプラットフォームによって、Netflix、Amazon、YouTubeなどのメディアサービスにもアクセス可能だ。オーディオモードにすると、フロントのスピーカーカバーで隠れない画面の一部に、ラジオ局やアーティストなどの情報が表示される。
Bang&Olufsenのホームスピーカーシステム「Multiroom(マルチルーム)」ともシームレスに統合し、それぞれの部屋に設置されたMultiroomスピーカーでテレビ音声や音楽を楽しめる。
伝統ある音響技術を駆使して最高のサウンドが空間を満たす
スピーカーには、家具と調和するオーク材と、光の反射によって表情を変えるアルミニウムで作られた格子パターンを用い、Bang&Olufsenの伝統的なサウンド・エンジニアリング技術によって精巧にチューニングされた本格的な音響機能を備える。さらに上質なサラウンドサウンドに没頭できる7.1chサラウンドサウンドモジュールを内蔵。「Beolab 18」、「Beolab 50」、「Beolab 90」など、最大8台のBeolabスピーカーとのシームレスな接続も実現している。
スピーカーは扇形に開き画面が上昇する画期的なギミック
「Beovision Harmony」最大の特徴は、美しく可動するフロントスピーカーにある。電源オフ、もしくは音楽を再生中は、ディスプレイが床の近くまで下降し、TVモニターはフロントカバーの背後に収納。電源を入れると、フロントのスピーカーが扇のように左右へ開き、ディスプレイが完璧な視聴位置まで上昇する、魔法のようなギミックを搭載している。
ミッドセンチュリーのテレビキャビネットをモチーフに時代を先行する美を確立
デザインのベースになったのはミッドセンチュリーのテレビキャビネット。
当時のキャビネットはテレビやラジオを美しいブラインドで目隠しし、リビングルームとの完全な融合を図ったが、デンマーク・デザインの伝統を受け継ぎながら、洗練された美を実現している。
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- TEXT :
- 安藤政弘 ライター