三越伊勢丹と京都府の取り組み「京都ものづくり」とは?
京都府の伝統産業と三越伊勢丹がタッグを組み、京都府内の伝統産業や技術を、広く国内外へと発信する「京都府×三越伊勢丹ものづくり事業」。
2016年度にスタートし、2020年で4回目を迎えるこの取り組みが、第1弾は2020年1月22日(水)~28日(火)に伊勢丹新宿店にて、第2弾は、3月4日(水)~10日(火)に銀座三越で開催されます。
バイヤーが生産地に赴き、ものづくりの現場を実際に確認し、事業者の技術の強みを分析し、事業者目線で考え、事業者単体としても継続的な活動ができるように、マッチング&サポート。
それとともに、バイヤーの持つネットワークを活かし、ブランドやクリエイターをマッチング。日本を代表する伝統の技を持つ生産者と消費者をつなぐ、という取り組みです。
今回から、初めて伊勢丹新宿店でも実施。より気軽に、実際に手にとって、その素晴らしさをたしかめることができるようになりました!
京都に永く息づく上質・良質なモノづくりの技術・ノウハウを、これまで接点のなかった「現代」のアクセサリーブランド・クリエイター・デザイナーとマッチング。
第1弾の伊勢丹新宿店(1月22日~28日)では、婦人雑貨から約15種類、7社のクリエイターとの新しく開発された先行販売アイテムを。
第2弾の銀座三越(3月4日~10日)では、紳士・ライフスタイルを中心に展開されます。本記事ではそのなかでも、5つのマッチング・アイテムに着目します。
第4回「京都ものづくり」注目マッチング5選
■1:人気刺繍ブランドと約300年続く丹後ちりめんの出会い!「一色テキスタイル」×「tamaoworld」
丹後ちりめんならではの凹凸のある生地感が、その世界にほっこりとマッチし、現代の手しごとと、歴史ある素材が和とも洋とも言えない、不思議な趣きを醸し出しています。風呂敷としてだけでなく、スカーフとして首元を装ったり、インテリアとしても、さまざまな使い方で活用できそうです。
■2:西陣織にフリンジがモダンなポーチ「もりさん」×「ロイスター」
職人技で織られた西陣織金襴のハリのある風合いや、絢爛さが、フリンジを組み合わせ、和により過ぎないスタイリッシュなテイストが特徴のポーチ。伝統的な雛人形の衣装も手がけるという、もりさんの生地の美しさとロイスターのモダンなデザインは、バッグに宝物を忍ばせている気分にさせてくれそうです!
期間中は、本館1階 婦人雑貨=プロモーションにて、「ロイスター」オーダー企画と称し、もりさんの西陣織生地を用いたバッグのカスタムオーダー会が実施されます。お気に入りの生地やパーツを選び、オリジナルバッグが作れます。豪華な西陣織に目移り必至です。※有料。時間帯により係員が不在の場合有り。
■3:西陣織の新たな可能性を感じるヘアターバン「岡本織物」×「aillugib(アイルギブ)」
つけるたびに表情を変え、ターバンの魔術師と呼ばれる、まつしたあつこさんの「アイルギブ」のヘアターバンと、1200年の歴史を持つ「西陣織 金襴」という、神社仏閣で宝物として扱われる織物を、手織りできる専門職人集団「岡本織物」の組み合わせ。
注目度が高まっているターバンと伝統技術の融合で生まれた、個性的なヘッドアクセサリーは、モノトーンになりがちな冬のファッションのポイントとして、楽しく活用できそうです。
■4:金銀の豪華絢爛な生地を使用した、スタイリッシュなアクセサリー「岡本織物」×「コスモスノスタルジー」
クリエーターの岡野夏湖さんが手掛ける「おとなの理科室」をコンセプトとしたジュエリーブランド「コスモスノスタルジー」と、「岡本織物」の金銀の糸を用いた、豪華絢爛な西陣織金襴生地の組み合わせ。
本来、一枚の生地を通じて世界観を表現する西陣織ですが、大胆に切り取って部分使いし、シンプルながら遊び心あふれるアクセサリーに仕上げられています。
■5:ブリティッシュトラッドと京都伝統のコラボ「岡本織物」×「ブラックレーベル・クレストブリッジ」
ブリティッシュトラッドをベースにした、三陽商会のコンテンポラリーブランド「ブラックレーベル・クレストブリッジ」のトレンチコートの地衿に、京都伝統の西陣織で表現した、アイコニックなクレストブリッジチェックを使用し、幾度にわたる試行錯誤を経て完成した和洋折衷のスペシャルな一着。
2020年1月22日(水)~28日(火)の期間は、銀座三越6階 「ブラックレーベル・クレストブリッジ」にて、3月4日(水)~10日(火)は、6階 GINZA ステージで展開されます。西陣織で表現したアイコニックなクレストブリッジ・チェックが、定番トレンチに和洋折衷なムードを加えています。
伝統産業の市場が縮小している状況あるいま、サステナビリティな取り組みとして、世界に誇る日本の伝統に焦点をあてる三越伊勢丹の取り組み。
もしかしたら、日常と離れた存在に感じていた伝統工芸も、現代の才能とのマッチングで、もっと気軽に、毎日の生活に寄り添うアイテムとして、楽しむことができそうです。
「こんな珍しくて素敵なものがあるよ」と、大切な人へのギフトにしても良さそう。ぜひ日本の意匠の素晴らしさを再発見しに、出かけてみてはいかがでしょうか?
※掲載の商品はすべて税込です。
「京都ものづくり」詳細
- 第1弾 伊勢丹新宿店
- 会場/伊勢丹新宿店 本館1階 婦人雑貨プロモーション
会期/2020年1月22日(水)~28日(火)
TEL:03-3352-1111 - 第2弾 銀座三越
- 会場/銀座三越 5階 GINZA ステージ/6階GINZAステージ/7階 GINZAステージ
- 会期/2020年 3月4日(水)~10日(火)
TEL:03-3562-1111
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子