伝統の技法を昇華し、生み出した美しき木工芸「浮様(fuyou)」

「浮様(fuyou)」リム皿(上)240cm、(下)280cm
「浮様(fuyou)」リム皿(上)240cm、(下)280cm

水墨画や自然の大理石、水面からインスピレーションを得た文様が美しい。この独特の古い木のような風合いは、2つの伝統技法からヒントをもらい、つくり出しているという。

力強さが印象的な木目は、〝夏目〞という柔らかい部分を削り、〝冬目〞という硬い部分を浮き上がらせる「浮造り」で表現。また、「根ね来ごろ塗り」という漆の技法への憧れから、塗装法を独自で考え出し、まるで絵を描くかのように一枚一枚色付けする。

ガラスでの加工を施すことで「木工」ながらも水をしっかりと弾く
ガラスでの加工を施すことで「木工」ながらも水をしっかりと弾く

見た目の美しさのみならず、この使い勝手のよさが人気となり、富山の【レヴォ】や都内の【ア・ニュ】といった人気店でも使用されている。つくり手の下尾さんは「おかずはもちろん、パンや焼き菓子といった料理をのせるのが好きですね」と語る。

どの料理も美しくまとめ上げてくれる「浮様」は、ラインがミリ単位でこだわり抜かれ、どこから見ても美しい。木が持つ力を最大限に生かした独自の世界観に魅了される。

「shimoo」の作品を手掛ける職人、下尾さん
「shimoo」の作品を手掛ける職人、下尾さん

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記事元:ヒトサラ https://magazine.hitosara.com/article/1745/

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