2014年の立ち上げから、まだわずか6年あまりとは思えぬ勢いでファンを増やしている「MADISONBLUE(マディソンブルー)」。ファッション業界内からはもちろん、顧客は20代〜70代までの老若男女に及ぶという、このシンプルかつハイセンスな新進気鋭の東京ブランドに迫ります。

MADISONBLUE(マディソンブルー)ってこんなブランド!

デザイナーは中山まりこ氏。1980年代にスタイリストとして活動し、24歳の時に渡米。ニューヨークでスタイリストや雑誌のコーディネーター、日本人シンガーのディレクターとして活躍。90年代前半に帰国し、広告・雑誌・音楽シーンなど幅広い分野でスタイリングに従事。2014年春夏より、49歳でご自身のブランド「MADISONBLUE(マディソンブルー)」を立ち上げました。

コンセプトは「メンズライクなアイテムをレディスに落とし込み、逆に女らしさを引き立てる」

展示会_2
マディソンブルー店頭

高級ブランドのブティックがこれでもかと立ち並ぶ、ニューヨーク・マンハッタンのマディソンアべニュー。その通りを自然体で闊歩するオシャレな女性達のスタイルに惚れ込み、また、中山さんご自身がこよなく愛する海のブルーとを掛け合わせて名付けられた、「MADISONBLUE(マディソンブルー)」。

立ち上げ当初は、わずか6型のシャツからのスタート。本職であったスタイリストを20年以上続け、数え切れないほどのブランドや洋服、アクセサリーを扱ってきた中山さんでしたが、ある頃から服を通して女性のスタイルを提案したいと思うように。

これまでの自分の服に対する経験と思い、着こなし方やひとつだけのテイスト・ジャンルに収まりきらない、ミックススタイルの提案などをしたいという思いと、お嬢さんの高校卒業というタイミングもあり、「次はお母さんの好きなことに挑戦しまーす!」と、50代目前で満を持して、ブランドを立ち上げるに至ったそう。

“上質なものをカジュアルに”というコンセプトのもと、スタートした「MADISONBLUE(マディソンブルー)」は、立ち上げ当時からブランドの代名詞となっていったワークシャツ、そしてメンズの仕立てを彷彿とさせるジャケット、タイトなひざ下丈のスカートなど、上質でどこかメンズライクなディテールが細部に光るアイテム達と、それを女らしく着こすための中山さんのスタイリング提案が、オシャレ好きの目に止まり、みるみるうちに業界内外から人気を博していきます。

「映画や当時の女優さん、’60・’70年代のファッション、そして自分が駆け抜けてきたファッションと人生の経験値が、MADISONBLUE(マディソンブルー)のイメージソース」

展示会_1
マディソンブルー店頭

ご自身が1960年代生まれという中山さん、同じく’60年代・’70年代のファッション、映画やセレブリティの着こなしからも、影響を多く受けてらっしゃるとのこと。

特に、名作『LOVE STORY』ヒロイン役のアリ・マッグロー、ジャクリーン・オナシス、その妹のリー、男優のスティーブ・マックイーンなどがご本人のお気に入りです。

さらにアイビールックやアメカジ、ミリタリーやメンズファッションも「マディソンブルー」のデザインやスタイリングに欠かせない、エッセンシャルなもの。

ご自身が10代、20代のときに実際着ていた、コム・デ・ギャルソンなどのDCブランドやヨーロッパブランドの服、それらを日焼けした肌にサーファー風メークと組み合わせてみたり、夜は夜でボディコンのミニドレスをまとい、六本木に繰り出す…。

そんなご自身の記憶と体験をブランドの軸にする一方、スタイリストとして長年のキャリアをもつ中山さんが常々感じていることは、「洋服とは着こなすもの」であるということ。

だから中山さんは、袖の腕まくりの仕方や襟の具合など、「洋服好きの人達」の着こなしに、服の魅力と奥行きを見出します。男性の服や着こなしを女性が取り入れたらどんな感じになるか? それらをバランスよく女性に取り入れるには、どうしたらいいか。

スタイリストとしての目線と着こなしテクニック、生まれもったオシャレのバランス感覚とファッション嗅覚、そしてご自分のファッションヒストリーが「マディソンブルー」を「マディソンブルー」らしくしている由縁なのだろうと思います。

「ズバリ、オシャレな中山さんに欠かせないMADISONBLUE(マディソンブルー)の服と、それらを盛り上げるマストハブな私的小物を教えてください!」

「日々のワードローブにはブレザーやワークシャツ、デニムのミニスカートに素肌に直接着るドレスベスト、あとは少しフレアになったデニムパンツが欠かせません。

それに、ヴァン クリーフ&アーペルのアルハンブラのロングネックレス、エルメスのリングや太めのシルバーバングルを合わせたりしています。

時計も、夏ならロレックスのシルバー×ゴールド時計、冬はカルティエのレザーベルトに…と季節毎にシフトします。香水も夏と冬で変えますが、フエギヤやフレデリックマレを愛用。

あとは去年からようやくカジュアルなスタイルに、エルメスのバーキンを取り入れるようになりました。バーキン を持つとバーキンだけの印象に着こなし全体が終わってしまうような気がずっとしていたのですが、仲の良い販売員さんからのスタイリング提案などもあり、今では自分自身のカジュアルの幅を広げられた気がしています」(中山さん)

「大人の女性にオススメのMADISONBLUE(マディソンブルー)の2020年春の新作はこちら!」

というところで、マディソンブルーの新作をご紹介します。今シーズン、MADISONBLUEのメイン素材となっているのは、リネン。それぞれに織りを変えて、さまざまな表情が楽しめます。

大人コーデ_1
濃紺リネンシャツ¥59,000・ピンクリネンスカート¥71,000(マディソンブルー)

濃紺のシャツはリネンのサテン織り、スカートはリネンのツイル織り。ゆったりしたシャツに、裾にかけてマーメイドラインになった華やかなフレアが、大人のカジュアルを盛り上げます。

大人コーデ_2
ロングジャケット¥224,000・トップス¥15,000・デニムスカート¥31,000(マディソンブルー)

メンズの仕立てを思わせる、ひとつボタンのシンプルなボックス型ジャケットは、細身な袖のシルエットで女性でも格好良く着こなせるデザイン。素材は最上級のダブルクロスを使用。デニムのミニスカートとのコーディネートは、マディソンブルーの定番的スタイルのひとつ。

大人コーデ_3
カーキコート¥250,000・白シャツ¥37,000・黒パンツ¥50,000(マディソンブルー)

軽い着心地としなやかなシルクコットンの素材が春先にピッタリな、Aラインコート。ゆったりバフッとはおりたくなる男前なマキシ丈コートには、シンプルなシャツやニットに、あえてタック入りのパンツで、メンズライクに着こなしたい。

大人コーデ_4
白ジャケット¥182,000・白パンツ¥88,000・白トップス¥10,000(マディソンブルー)

ふっくらしたコクーンシルエットの半袖ジャケットが新鮮なコーディネート。トラッドやミリタリーを思わせる大きめなメタルボタンが効いています。ジャケットとしてはもちろん、ワンピースとして着たり、インナーにシャツやニットを重ね着しても素敵です。

※掲載した商品はすべて税抜です。

問い合わせ先

MADISONBLUE

TEL:03-6434-9133

この記事の執筆者
大学時代からライターとして活動。「JJ」「CLASSY.」「VERY」「Domani」「Marisol」など、女性ファッション雑誌をメインに、広告・ブランドのディレクションなどに従事。2017年から香港、現在はオーストラリア・メルボルン在住。アメリカ人の夫と息子、そして動物の毛アレルギーだけど犬、の3人+1匹暮らし。「Precious.jp」での執筆のかたわら「Domani」誌面での連載もスタートします。