「美しい道具」は美しいパーツの集合体である。という理念の基、デザインと機能性を追求し具現化した、日本のアイウエアブランド「10 eyevan(テン アイヴァン)」。
従来の精巧で美しいメタル素材の眼鏡に加え、この度初のセルロイド製が登場した。ブランド名に刻まれた「10」と同じく、厳選された10種類のパーツから構築されたセルロイド製の眼鏡は、シンプルだが、そのひとつひとつの行き届いたディテールが研ぎ澄まされた美しさを持つ。たかだか眼鏡と侮るなかれ。
セルロイド特有の光沢感が美しい!普通じゃない眼鏡
メガネに使用されているセルロイドとは何か?そして何が違うのか?普段何気なく使っているメガネであるが、直接肌に触れるものであるからこそ、使用されている素材を正しく理解する必要があるのではないだろうか。
まずセルロイドとは、簡潔に述べると植物性繊維であるセルロースを主成分として作られる天然素材を化学処理によって形成する生地であり、現在プラスチック製眼鏡における素材はアセテートと呼ばれる化学繊維質の生地が主流だ。
掛けたときの弾力性や素材そのものの硬質感、そして、アセテートでは実現不可能な滑り感のある独特な光沢感が特徴的な差である。それこそ一昔前はセルロイド製の眼鏡の方が多かったが、時が経つとともにより合理的で扱いやすいアセテート生地に徐々に切り替わっていったのである。どこか懐かしさを感じさせるセルロイド製の眼鏡は現代の手で作ることができる、ある種のヴィンテージのようなものなのかもしれない。
ラインナップはボストンシェイプのNo.3、ラウンド型のNo.5、ウェリントン型のNo.7の全3型!
10 アイヴァンのセルロイドコレクションに使用されるセルロイド生地は、生地メーカーの倉庫に眠っていた良好な状態のデッドストックと、眼鏡に適正な強度と変形しにくい硬度を出すために何年も寝かせた素材を採用。奈良県の貝ボタン工場で作られる天然貝のノーズパッドや、シルバー925や18Kをテンプルエンドに使用するなど、ほんのわずかなパーツでさえ材料選びに余念はないのだ。天然素材と人工素材を巧みに混合させた絶妙なバランスからなる今回のコレクション、買って損のない眼鏡である。
クリップオンのサングラス(別売り)も用意されているので、サングラスとしても使用可能だ。
※価格はすべて税抜きです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT&WRITING :
- 河又雅俊