創業モデルの『TypeA』にはじまり、『2CV』『SM』『DS』といった歴代の名車すべてがそれぞれ圧倒的なスケールで展示されるという、自動車史上に残る祭典。ヨーロッパ中から名車とともに集まったコレクター、このイベントのために一肌脱いだボランティアスタッフ、家族連れのファンたち。来場者たちの「シトロエン愛」が広大な会場を包み込み、この上なく幸福な空間をつくっていた。

ひとつの街を包み込む愛。シトロエンはフランスの文化だ!

1938年~56年まで製造された名車『トラクシオンアヴァン』が数百台展示されるという、もはやファンタジックな光景。ジャンプスーツ¥105,000(マディソンブルー) シャツ¥28,000(エストネーション〈ブリエンヌパリ〉) スカーフ¥13,000(ユナイテッドアローズ原宿本店〈カモシタユナイテッドアローズ〉) 靴¥68,000(パラブーツ青山店) サングラス¥35,000(モスコットトウキョウ)
1938年~56年まで製造された名車『トラクシオン アヴァン』が数百台展示されるという、もはやファンタジックな光景。ジャンプスーツ¥105,000(マディソンブルー) シャツ¥28,000(エストネーション〈ブリエンヌ パリ〉) スカーフ¥13,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店〈カモシタユナイテッドアローズ〉) 靴¥68,000(パラブーツ青山店) サングラス¥35,000(モスコット トウキョウ)

戦前の装いで軍用車『ハーフトラック』に乗り込みパレードを繰り広げる一行に出くわしたり、コレクターとともに好みのクルマでシトロエンのテストコースを走ったり……。取材班は仕事を忘れ、様々なイベントを満喫した。会場で知り合ったマニアの「シトロエンほど歴史を大切にするメーカーはない」という言葉が今も心に残っている。

フランスらしさを感じさせるデザイン

写真はプレスルームで発表されていた、コンセプトカーの『19_19』。革新的なのになぜだか「フランスらしさ」を強烈に感じさせるそのセンスは、やはりシトロエンにしか存在しない!
写真はプレスルームで発表されていた、コンセプトカーの『19_19』。革新的なのになぜだか「フランスらしさ」を強烈に感じさせるそのセンスは、やはりシトロエンにしか存在しない!

シトロエンのマーケティング部長を務めるアルノー・ベローニさんは「シトロエンは過去の歴史を大切にするからこそ、革新することを恐れない。それはフランスの文化そのものです」と語ってくれた。復活したフレンチアイビーにいちばん似合うクルマは、やっぱりシトロエンしかないのだ。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2019年秋号より
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PHOTO :
長山一樹(S-14)
WRITING :
山下英介