創業モデルの『TypeA』にはじまり、『2CV』『SM』『DS』といった歴代の名車すべてがそれぞれ圧倒的なスケールで展示されるという、自動車史上に残る祭典。ヨーロッパ中から名車とともに集まったコレクター、このイベントのために一肌脱いだボランティアスタッフ、家族連れのファンたち。来場者たちの「シトロエン愛」が広大な会場を包み込み、この上なく幸福な空間をつくっていた。
ひとつの街を包み込む愛。シトロエンはフランスの文化だ!
戦前の装いで軍用車『ハーフトラック』に乗り込みパレードを繰り広げる一行に出くわしたり、コレクターとともに好みのクルマでシトロエンのテストコースを走ったり……。取材班は仕事を忘れ、様々なイベントを満喫した。会場で知り合ったマニアの「シトロエンほど歴史を大切にするメーカーはない」という言葉が今も心に残っている。
フランスらしさを感じさせるデザイン
シトロエンのマーケティング部長を務めるアルノー・ベローニさんは「シトロエンは過去の歴史を大切にするからこそ、革新することを恐れない。それはフランスの文化そのものです」と語ってくれた。復活したフレンチアイビーにいちばん似合うクルマは、やっぱりシトロエンしかないのだ。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2019年秋号より
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- PHOTO :
- 長山一樹(S-14)
- WRITING :
- 山下英介