ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんが、現在開催中の2020年AW ロンドンコレクションの様子をリアルタイムでお届けする本企画。本日は、3日目の様子をご紹介します。

暴風雨で大荒れのロンドンDAY3。本日の見所は…?

ciao!藤岡篤子です。実は、ロンドンに来てからずっと悪天候に悩まされています…。3日目の今日も、大荒れです。傘も全部壊れてしまいましたし、どうしようかなぁと気持ちが沈みながらも、「美しいものを見たい」という欲望に勝るものはなく、やはり導かれるがままに、コレクション会場へと向かってしまいます。

ファッションウイーク中は、ショー以外にも心が弾むプレゼンテーションが多数開催されるので、見逃せないコンテンツが目白押し! なかでも、本日外せないのは、Christian Lacroix(クリスチャン ラクロワ)がドレスブランド・RIXO(リキソ)とコラボレーションした、新作のお披露目パーティー。

前シーズンにDries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)とコラボしたこともあり、注目度が上がっています!

舞台は、ロンドン中心部のラッセル・スクウェア付近にある、格式高いホテル。一歩足を踏み入れると、想像を絶する夢の世界が広がっていました。

ホテルの中は、まさに別世界。美しいスイーツが彩る「クリスチャン ラクロワ×リキソ」の新作発表会へ

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色とりのスイーツがラインナップされた華やかな会場

会場に入ると、そこはパステルカラーのスイーツがぎっしり! まるで、おとぎ話の世界に迷い込んだかのような感覚に。どれも本当に美しく、見ているだけでうっとりとしてしまいますが、実は単なる装飾ではなく、どれも食べられるのだとか!

あまりの美しさについ目を奪われていると、「好きなだけ食べて!!」とスタッフの方が勧めてくださったので、「ホントに良いの!?」と半信半疑で手を伸ばし、まずは一口……。すると、想像をはるかに超える豊かな味わいが口全体に広がり、疲れた身体を程よい甘さが癒やしてくれました。

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会場に置かれた色とりどりのスイーツたち

見た目ほど甘すぎず、バランスの良い風味と吸い込まれるような美しさに、何度も手を伸ばす人もいらっしゃいましたよ。私も大きないちごとカップケーキを、遠慮なくいただきました。

’90年代パワーが炸裂したコラボレーションが話題絶頂

さて、美味しいものを頬張りながら、改めて会場を見渡すと、まさにラクロワの世界! 今再びノリにノッている同ブランドは、’90年代を彷彿させる無邪気なカラフルさが、懐かしさを誘います。

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会場中央にセットされた3体のオートクチュール コレクション
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リキソとコラボした新作のプレゼンテーション

職人技を感じさせる、3体のオートクチュール コレクションを囲むようにセットされたプレゼンテーションのステージには、リキソとコラボした新作をまとったモデルたちが登場。どれもラクロワらしい、ポップでカラフルな柄が、見ているだけでもハッピーな気分にさせてくれます。

これが、今求められているムードなのだなぁと、改めて実感しました。

「リキソ」ファンのロンドンっ子たちも大集合!

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会場に訪れた顧客のみなさん

ジャーナリスト以外に、顧客も多数来場されていました。みなさんリキソに敬意を評して、素敵なドレスでいらっしゃっていましたよ。

BGMは生演奏!徹底された演出に感服

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美しくドレスを着こなしていた、ハープ奏者

そういえば、エントランスでハープを引いていた女性のドレスも素敵だったなぁ〜。

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生演奏でBGMを奏でる管弦楽団

レストランや展覧会などでも、最近は「ライブ演奏のBGM」が増えていますよね。こちらの会場奥でも、管弦楽団による生演奏が披露されていましたよ。こういった心配りは、本当にうれしいですね。

甘く夢のような世界に浸りつつ……次に移動です! 雨が小降りになってると良いのですがーー。

鬼才デザイナーに会えるかも!? ロイヤル・ファミリー御用達の帽子屋へ

次に伺ったのは、ロイヤルファミリー御用達の帽子屋としても有名な、Stephen Jones(スティーブン・ジョーンズ)のレセプションへ。伝説のデザイナーにお目にかかれるかもと期待を抱きつつ、ロンドンの南西に位置するチェルシー地区へ、急ぎ足で向かいます。

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ムードあるカチューシャを被ったプレス担当のマダム

会場で出迎えてくれたのは、プレスのヴァージニア。彼女が被っていたこちらのネットのカチューシャがとても素敵!! カジュアルなスタイルだけでなく、フォーマルなシーンにもマッチしそうですね。

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場内には、スティーブン・ジョーンズのファンが集結

会場には懐かしのモデルからベテランジャーナリストまで、スティーブンを取り囲んで賑わっていました。

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ストーリーのある、個性的なハットがズラリ!

横目でちらちら、ご挨拶するタイミングをうかがいながら、新商品をチェックしていると、ついに順番が着ました!(笑)。

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敬愛するデザイナーのスティーブン・ジョーンズさん

ついに、スティーブン・ジョーンズさんご本人にご挨拶ができ、サインまでいただいてしまいました! 有難うございます!! 念願叶って、天にも昇る思いで次の会場へと向かうのでした。

こういう瞬間があるからこそ、悪天候にも負けずにロンドン中を馳け廻ることができます。明日はどんなレポートになるのか!? ぜひ楽しみにしていてくださいね!


本日は、2020年AW ロンドンコレクションのDAY3の様子をお届けしました。藤岡さんのインスタグラム(@fiorinatokyo)でも、ロンドンコレクションの様子が投稿されています、合わせてご確認ください。

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この記事の執筆者
1987年、ザ・ウールマーク・カンパニー婦人服ディレクターとしてジャパンウールコレクションをプロデュース。退任後パリ、ミラノ、ロンドン、マドリードなど世界のコレクションを取材開始。朝日、毎日、日経など新聞でコレクション情報を掲載。女性誌にもソーシャライツやブランドストーリーなどを連載。毎シーズン2回開催するコレクショントレンドセミナーは、日本最大の来場者数を誇る。好きなもの:ワンピースドレス、タイトスカート、映画『男と女』のアナーク・エーメ、映画『ワイルドバンチ』のウォーレン・オーツ、村上春樹、須賀敦子、山田詠美、トム・フォード、沢木耕太郎の映画評論、アーネスト・ヘミングウエイの『エデンの園』、フランソワーズ ・サガン、キース・リチャーズ、ミウッチャ・プラダ、シャンパン、ワインは“ジンファンデル”、福島屋、自転車、海沿いの家、犬、パリ、ロンドンのウェイトローズ(スーパー)
WRITING :
藤岡篤子
EDIT :
石原あや乃