年齢とともに気になってくるたるみやほうれい線など、“老け顔”の悩み。シワひとつで、印象がずいぶん変わってくるものですよね。
そんな“老け顔”の悩みを解消するカギが“頭筋”です。じつは、頭には足裏のようにいくつものツボや反射区があり、頭皮をマッサージするだけで、全身のケアができるといわれています。
なかでも、たるみやほうれい線など、老け顔の悩みは頭の筋肉と直結しています。頭の筋肉が顔の筋肉を支えているため、特に効果が高く現れやすいのです。
では、表情筋のリフトアップのためにほぐすべき頭筋のポイント4つをご紹介しましょう。
■1:額の筋肉を引き上げる「頭頂部」の筋肉
額の筋肉を引き上げている部分なので、ココがこると額の横ジワが出現します。コリは血行不良からくるものですが、脳の疲労からもコリは発生します。たとえば、頭頂部は物事をロジカルに考える人が酷使する部分。まじめな人に頭頂部の疲れは現れやすいそう。ここをほぐすと「額の横ジワ」に働きかけることができます。
■2:額とまぶたのたるみに効果的な「前頭部」の筋肉
額の筋肉とつながっているのが、この前頭部の筋肉です。前頭部は前頭葉のある部分。前頭葉は思考を司る働きがあり、考え事が多い人が最も影響を受けやすいといわれています。ここをほぐすことで、「額の横ジワ」、そして「まぶたのたるみ」にも効果が感じられます。
■3:フェースラインを引き上げる「側頭部」の筋肉
ほうれい線やフェースラインのたるみ、口角の下がりを引き起こしているのが側頭部のコリ。ここがこる大きな要因は食いしばりなど、奥歯をかみしめるクセだそう。そのため、我慢強い人やストレスフルな人はここがこりやすいとのこと。
側頭部をしっかりほぐせれば、「フェースラインのたるみ」や「ほうれい線」、「口角の下がり」など、顔全体の印象を左右するたるみに働きかけます。顔の印象が10歳は若返りますよ!
■4:まぶたのたるみに働きかける「後頭部」の筋肉
パソコンなどで目を酷使している人ほど硬くなりやすく、コリとなって現れる部位が「後頭部」。ここのコリが、眼精疲労はもちろん、まぶたが重たく感じられる原因です。
また、実は後頭部が前頭部をしっかりと引き上げて固定しているので、額の横ジワなどに影響することも。後頭部のコリをほぐすことで、「まぶたのたるみ、むくみ」や「クマ」を解消することができます。
以上、顔の印象を大きく左右する頭筋4つのポイントをご紹介しました。頭皮マッサージの効果に注目し“深頭筋マッサージ”を考案したヘッドセラピストの山本幸恵さんは、こう説明します。
「筋肉には境目がなく、頭の筋肉と顔の筋肉はつながっています。これらの筋肉は、どうしても年齢とともに衰えて、弾力を失います。この筋肉の弛緩力の低下が顔のたるみと直結しているのです。でも逆にいえば、頭の筋肉のハリが戻せれば、顔も弾力が戻り、リフトアップしていくということです」(山本さん)
さらに、それ以外にも老け顔の要因となる問題があるそう。
「現代人はとにかく脳をフル回転させているので、脳も疲労困憊に。この疲労が、実はコリとして頭に現れてくるのです。このコリを放置していると、筋肉が緊張して血流が悪くなり、むくみへとどんどん重症化していってしまうのです。筋肉の老化と脳疲労のふたつが頭のコリを生み、老け顔をつくっていくのです」(山本さん)
知らないうちにコリがたまっていく頭皮を上手にもみほぐし、顔の印象をぐっと若返らせましょう!
オフィシャルサイト
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious7月号』小学館、2017年
- ILLUSTRATION :
- かくたりかこ
- EDIT&WRITING :
- 長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)