世界が憧れる美しい靴の生まれる場所で…ジャンヴィト・ロッシ氏にスペシャルインタビュー
「ラグジュアリーとは、心地よさや楽しさを感じさせるもの。『ジャンヴィト ロッシ』の靴づくりにも、その考えは反映させています」
シンプルな美を極めたスティレットヒールパンプスからレッドカーペットを飾るドレスシューズまで、どんな靴にも絶賛の声が寄せられる「ジャンヴィト ロッシ」。
「ラグジュアリーとは、それを身につける人に心地よさや楽しさを感じさせるものであり、クオリティの一部であると考えます」
と、靴づくりにおける哲学を語るジャンヴィト氏へのインタビューは、彼が生まれ育った町であり、イタリアで最も有名な靴づくりの地区であるサン・マウロ・パスコリにあるファクトリーで行われました。
「職人技とは、複雑なものです。それを完璧に教えてくれる学校や本もありません。年月をかけて会得したレシピのようなもの…それが大切です。トゥやヒールなどのデザインのエッセンスに加え、長い経験がものをいうフィッティングという重要な面もあります」
「父、セルジオ・ロッシが築き上げた企画・製造や素材使いの経験に裏打ちされた技術力は、『ジャンヴィト ロッシ』の強みでもあります。デザインが2ミリ変われば、アーチの形も変わります。型づくりにおいても、培った経験からすぐに適切なフォルムをつくり出せます」
常にルーツとフィロソフィに立ち返り、遵守する姿勢が快適で美しい靴を生み続けているのです。
- EDIT&WRITING :
- 下村葉月、古里典子(Precious)