みなさんはふだん調理をする上で、「減塩」について意識したことはありますか? 近年の健康志向の高まりなどに伴い、食品や料理に対する意識が変化してきているそうで、減塩もそのうちのひとつ。
料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」や、料理インスタ―グラマーコミュニティ「フーディーテーブル」などを運営する企業「アイランド」は、運営サービスに参加する料理ブロガーや料理インスタグラマーをはじめとする「フーディスト」463名を対象に、減塩に関する意識調査アンケートを行いました。
減塩のポイントは香辛料にあり!?「減塩アンケート調査」の結果を紹介
■1:普段の生活で減塩を意識している人は約8割!
まずはこちらの質問から。「普段の生活で、減塩を心がけていますか?」
「減塩を心がけている」と答えた人は33%、「やや心がけている」と答えた人は48%にのぼり、全体の約8割が、普段の生活で減塩を心がけていると回答しています。
また、「普段ご自分でつくる食事の塩分量について、どのように感じていますか?」という問いに対しては、4割の人が「ちょうどよい」と回答。
その一方で、25%が「やや多め」と答えるなど、減塩について意識はしているものの、なかなか減らせていないという人も、中にはいそうです。
■2:減塩のコツは「出汁」や「スパイス」!
では、普段よく料理をされる方は、どのように減塩を心がけているのでしょうか。
こちらは「減塩のためにしていることがあれば教えてください」という設問です。その結果、80%が「出汁を効かせる」と回答しています。
ほかにも約6割が「酸味を効かせる」「スパイスを使う」と答えており、塩分の代わりに旨味を加えることで、塩分の量を調整していることがわかります。
レシピブログの編集長、久永千恵さんは「スパイスは種類のバリエーションが豊富で、食材やメニューにあわせて利用するスパイスを工夫しながら減塩に活用できるうえ、風味や香りで、塩味のもの足りなさを解消できるアイテム。年々、生活者の健康意識が高まるなか、減塩料理の一助として今後さらに活用が広まりそうです」と話しています。
■3:「スパイス大使」に聞いた「減塩」に使えそうなスパイスランキング
レシピブログでは、減塩のキーポイントとして、特に「スパイス」に注目しています。
レシピブログとハウス食品は現在共同でアンバサダープログラム「スパイス大使」を展開中。スパイス料理への発信について、高い意欲を持つ料理ブロガーや料理インスタグラマーを「スパイス大使」として起用し、日頃より「スパイスを活用したレシピ」を発信しています。
そこで、スパイス大使102名に「減塩に使えそうなスパイス」をアンケート調査。以下のような結果となりました。
1位は「ブラックペパー」。パンチや刺激が物足りない時に補うことができるアイテムで、薄味でもしっかりと味が引き締まるのがおすすめポイントです。
なかでも粗挽きが効果的だそうですよ。粗挽きのブラックペパーなら常備しているご家庭も多いのではないでしょうか? ぜひ活用してみてください。
また2位には「クミン」がランクイン。いわゆる「カレー風味」のスパイスです。これは料理を習慣としている人でないと、台所に常備されていないかもしれませんが、手元にあるだけで一気に味の雰囲気が変わる優れもののスパイスなんです。香りや辛みで料理に満足感が出るそうですよ。
いつも同じような味付けになってしまう料理の味に変化を出すことができるので、「ちょい足し」もおすすめです。
ほかにも、「七味唐辛子」や「辣油」などが並ぶ今回のアンケート結果。スパイス類の香りや辛みによって、塩分(塩・醤油・味噌など)を減らす工夫をしている方が多いようです。
ハウス食品の三宅勇緒さんは、「香りや風味が旨みのアクセントになるので、使い方次第で、塩分を控えた料理でも満足のいく仕上がりにすることができます。例えば、普段のお味噌汁の味噌を少し減らした分、七味唐辛子をかけることで、風味が加わって物足りなさを解消することができます」とコメント。
馴染みのあるスパイスが多くランクインしてるので、「気軽に減塩を始めやすいですよ」とスパイスの活用を提案しています。
1日の塩分摂取量は健康な成人の男女で7gほど。健康を考えていく上で、「減塩」はひとつの調理のキーワードでもあります。上手に出汁やスパイスを活用しながら、おいしく楽しく、減塩を意識していけるとよいですね。
■調査概要
「減塩」アンケート調査
調査方法/インターネット調査(レシピブログ・フーディーテーブルにて)
調査対象/20代~60代以上男女463名 ※設問により回答数が異なります
調査期間/2020年3月2日(月)正午~3月12日(木)正午
問い合わせ先
- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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