2004年に東京・青山にオープンして以来、世界各国のインテリア雑貨やファブリック、オリジナルアイテムを展開してきた「オルネ ド フォイユ(Orné de Feuilles)」。2019年に目黒・不動前に移転してからも、たくさんのインテリアファンを魅了しています。
お店の軸となるキーワードは「エレガンス(élégance)」。長年パリに住んでいた経験をもつオーナーが独自の感性でセレクトしたアイテムは、どれもこれも手を伸ばしたくなるおしゃれで素敵なモノばかり。
インスタグラムのフォロワー数は5万人以上と、SNSでの人気も根強く、雑貨に家具やファブリックにウェアまで、アイテムを活用した日常のひとときを豊かにするアイディアを、積極的に発信しています。
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛やリモートワークの推進で、おうち時間が急増している今。心地いいお部屋づくりの参考にすべく、目利き集団「オルネ ド フォイユ」でいま売れているアイテムを、スタッフの舟橋麻由美さんに教えていただきました。
空間に置くだけでぐっと雰囲気が出る!「オルネ ド フォイユ」の売れ筋アイテム6選
■1:見ていて飽きない抽象画のような美しさ「カンタ・マルチカバー」
「1点物ですが、毎回すぐ売り切れる人気者です」と舟橋さんが語るのは、インドのベンガル地方を中心に伝わる刺子刺しゅう・カンタのマルチカバー。
ヴィンテージの布を繋ぎ合わせ、ひと針ひと針手仕事で刺し子が施されたファブリックは、世界でたったひとつだけのオリジナル。抽象画のような美しい色合いと、装飾と布の補強を兼ねたカンタ刺繍によるパッチワークは見ていて飽きることがありません。
およそ200cm×150cmのサイズ感で、マットがわりに敷いたり、ベッドやソファのカバーとして掛けたり、工夫しだいで色々な使い方ができます。中綿の入っていない薄手のタイプなので、オールシーズン使うことができ、大事に使い続けることで愛着が増していきます。
「好評につき完売となりましたが、年内の再入荷を予定しております。インスタグラムなどでお知らせしますので、引き続きご活用ください」(舟橋さん)
■2:素朴な味わいと個性が愛らしい「ウッドスツール・4本脚」
一枚板の無垢材から切り抜いた厚みのある座面に、一筋縄にはいかないふぞろいの丸太脚。自然の木の形を生かした脚のシルエットが特徴のウッドスツールは、ナチュラルな風合いながら使いやすいアイテムです。
天然の木材を使用しているため、木目、色合い、形状はさまざま。節穴やひび割れも見られますが、そんな素朴さもご愛嬌。みんなちがって、みんないい。まるで人間のようなちょっととぼけた味わいが何とも言えない魅力を放っています。
「グリーンとも相性がよく、ナチュラル系の空間にはもちろんのこと、モダンな空間に置いてもサマになります。小ぶりなスツールですが、存在感は抜群ですので、お部屋のいいアクセントになってくれます」(舟橋さん)
スツールとしてだけでなく、ソファやベッドの横などで小さなサイドテーブルとして使うのもオススメです。
■3:ティータイム限定で指輪がきらり「アスティエ・ド・ヴィラット セレーナ(Astier de Villatte Serena) カップ」
持ち手部分を指輪に見立てた、遊び心にあふれた「アスティエ・ド・ヴィラット」のセレーナシリーズのカップ。ユニークなリングに指を通してカップを持つと指輪をしているように見える、大人もくすりとさせられる仕掛けに心がほぐれます。
リング部分のモチーフは、猫からパールまで選べる10種類。ドリンクウェアとして使うのはもちろん、ペン立てにしたり、オブジェとして飾るのも素敵です。
「『アスティエ・ド・ヴィラット』はパリにお店と工房を構えるブランドで、ヨーロッパの伝統的なデザインにエスプリを利かせた白い陶器は世界中で注目されています。オルネ ド フォイユでは、食器やランプなども取り扱っていますが、セレーナシリーズはどれも人気です。こちらのリングカップはギフトにもオススメですよ」(舟橋さん)
一点ずつ手で彩色され、口もゴールドの細いラインで縁取りされていたりと、ヨーロッパの職人技とパリジェンヌのおしゃれ心がにじむアート作品のようなカップ。ブレイクタイムが特別な時間になることを約束してくれます。
■4:食卓に新風を呼ぶ、ナチュラルモダンなカトラリー「サーブル ビストロ ビンテージ(SABRE BISTROT VINTAGE) チーク」
「身近なアイテムでヒットしているのはカトラリーですね」と舟橋さんが教えてくれたのは、ハンドル部分の鋲留めが印象的な、「サーブル」のビストロシリーズ。細身でストレートという、ありそうでないモダンなフォルムが目を引きます。
ナチュラルな木のハンドル×ヴィンテージ仕上げのステンレスの組み合わせは、シンプルなお皿にも、カラフルな器にも映えるすぐれもの。普段使いにはもちろん、ビストロスタイルのカジュアルなテーブルから、ちょっとしたパーティまで、色々なシーンで使えます。
「天然木材を使用しているので、木目や色味は1点ごと違いがあります。ナチュラルと樹脂素材のブラックの2種類から選べるので、お好みに合わせて揃えられる方が多いです」(舟橋さん)
使っていくほどに味が出る、ツヤを抑えたマットなステンレスとナチュラルな木の質感。テーブルスタイリングが楽しくなる、ナチュラルとモダンのさじ加減がちょうどいい逸品です。
■5:無造作に置いても映える!とんがり帽子のような「コニカルバスケット」
とんがり帽子みたいな形がかわいい、パイン材(松)のバンドを編んでつくられたコニカルバスケット。ナチュラルながらも三角に尖ったフォルムがスタイリッシュな印象で、お部屋に無造作に置いてもしっかり映えます。
サイズはS・M・Lの3タイプ。マチもたっぷりあるので色々なものが入れられます。リビングで雑誌やブランケットなどを収納したり、掃除道具の定位置にしたり、玄関先でスリッパを入れたりと、抜群の収納力でおしゃれに小物を整理できます。
「全体的に大き目のサイズ感です。収納はもちろん、ネコちゃんも入れる大きさなので、ネコハウスとしてもぜひご活用ください」(舟橋さん)
■6:シンプルだから引き立つ、ガラスの繊細さ「ゆらぎのシリンダーベース」
一見、何の変哲もないストンとしたガラスベース。ところがどっこい、このベースには、厚みのむらや形の歪みなど、型で抜いたものではないガラスの温もりや魅力がつまっており、定番なようで定番じゃない、趣のあるガラスアイテムです。
作為のないシンプルな形だからこそ引き立つ、ガラスのみずみずしく繊細な表情。使い方も極めてシンプルで、花束や枝モノなどをざっくり入れるだけでも絵になる強者。口が大きいのでお手入れもしやすいですね。
「以前、チーコさん(幡ヶ谷のお花屋さん「Forager」店主)に教えていただいたのが、大きいベースに花を生けるときは、葉でボリューム感を出すのがポイントだそうです。最初に葉を生けて、その間に花を差し込んでいくようなイメージで生けるとバランスが取りやすいとおっしゃってました。ぜひ参考にしてみてください」(⾈橋さん)
サイズはS・M・Lの3タイプ。お花を生けるだけでなく、ちょっとした小物の「見せる収納」として使うのもアリ。ベース部分のゆらゆらとしたガラス越しの風景や光も美しいので、飽きずにずっと使い続けられます。
人気上昇中!「オルネ ド フォイユ」のイチ押しアイテム3選
現在、コロナウイルスの影響で、実店舗の営業を見合わせている「オルネ ド フォイユ」。お店の再開が待ち遠しいかぎりですが、一方でオンライン販売の需要が伸びているとか。
「WEBショップでお買い物される方や、インスタグラムのフォロワー数も増え、お家の中に目を向ける方が以前よりも増えてきたことを実感しています。これを機に、もっとインテリアを楽しむ方を増やしていきたいですね」(舟橋さん)
今回、せっかくなので、「オルネ ド フォイユ」が特に力を入れていて人気がじわじわ高まっている、お店のイチ押しアイテムもあわせて教えてもらいました。
■1:ネクストブレイク待ったなし!「プリミティブアイテム」
「売れ筋のカンタ・マルチカバーもそうですが、『1点もの』『世界にひとつだけ』というところに魅力を感じ、人と違うものを求める方が最近は多いように感じます。
人気が伸びていて、5月に新発売の予定も控えているのが、自然な形をそのまま生かしたプリミティブアイテムです。
もともと店舗用として需要が多かった造形アイテムも、個人が自宅用に購入するケースもみられ、おうちで個性的なアイテムを楽しむ方が増えてきていますね。天然の形そのままの個性的な造形をしたアイテムは、想像以上に人気が出てきています」(舟橋さん)
そう語る舟橋さんが紹介してくれたのが、圧倒的な存在感をほこる「チークルート・コーヒーテーブル」。 いびつな形の座面にしかり、枝がそのまま脚になったアシンメトリーなフォルムが彫刻オブジェのような佇まい。ベースやオブジェの台にしてもよし、ソファのサイドテーブルにするのもよし。
「どうしても直線的な物が多くなる家の中に、自然のモノや形を1点取り入れるだけでも、ほっとするような空間ができます。今後、さまざまなプリミティブアイテムを紹介していく予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください」(舟橋さん)
新発売のタイミングに一瞬で売り切れる可能性も。楽しみに続報を待ちましょう。
■2:敷きものデビューなら「モロッコラグ」で決まり!
売れ筋アイテムでご紹介したカンタ・マルチカバーのほかにも、ジュートのラグなどファブリックに強い「オルネ ド フォイユ」。とりわけモロッコラグが熱視線を浴びているようです。
「モロッコラグの中でも人気が高まっているのが『ザナフィ』です。毛足のないキリムタイプのラグで、インスタグラムの海外アカウントでもよく目にします。個性的でありながらエスニック感が強すぎず、モノトーンで使いやすく、モダンにもナチュラルにも合う使い勝手のいい一枚です」
シンプルな色使いや幾何学模様が特徴のザナフィ。手ごろなサイズ感&お値段で、モロッコラグのはじめの一枚としてもおすすめです。
■3:猫のいる暮らしならおまかせあれ!こだわりの「ネコアイテム」
実は、ネコ好きスタッフが多い「オルネ ド フォイユ」。ネコへの偏愛が高じて、仲間のネコ好きさんたちと一緒に、愛猫との気まぐれで穏やかな暮らしを共有するゆる~いサークル活動「オルネコ(Orneko)」部も展開しています。
そのオルネコと、リネンを中心としたウェアなどのアイテムで人気の「フォグリネンワーク(fog linen work)」がコラボレーションしてつくったのが、おしゃれなペット用テント「カーサネコ」。
どんなお部屋にもなじみやすい、すっきりシンプルな見た目で、ニャンともかわいい佇まい。しっかりした木のフレームを覆うカバーはマジックテープで固定するタイプで組み立ても簡単。使わない時はさっと折りたためる手軽さも魅力です。
「オルネコでは、ほかにもネコとの暮らしをより楽しくするアイテムを紹介しています。ネコのイラストが入ったハンカチやトートバッグなど気軽に使える小物もありますので、ぜひこちらもあわせてチェックしてみてください」(⾈橋さん)
お財布の紐がついついゆるんでしまうような、素敵なインテリアアイテムをたくさん取りそろえる「オルネ ド フォイユ」。自由気ままなネコちゃんフォトに癒やされる「オルネコ部」とあわせて、ぜひWEBショップをのぞいてみてくださいね。きっとあなただけのお気に入りが見つかりますよ。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石川聡子
- EDIT :
- 小林麻美