軽自動車は日本独自の規格ながら、海外でも注目を浴びている。厳しい制約のなかで真価を遂げた機能的設計、経済性の高さが評価されているのだ。これほどの存在をスルーしてしまうのは、もったいない。小さなお子さんのいるファミリーユースモデルではなく、SUV方向に振ったモデルなら、紳士にも合う。今一番のおすすめは、ダイハツのニューモデル、「タフト」。気持ちが弾む仕掛けが満載だ。

色選びから楽しめるダイハツ「タフト」

軽自動車枠を最大限に生かした、無骨なスタイリング。大人の男が乗っても似合う。こちらのボディカラーは「フォレストカーキメタリック」。
軽自動車枠を最大限に使ってデザインされた、無骨なスタイリング。大人の男が乗っても似合う。こちらのボディカラーは「フォレストカーキメタリック」。
「レイクブルーメタリック」も渋い。
「レイクブルーメタリック」も渋い。
SUVの雰囲気が最も味わえる「サンドベージュメタリック」。
SUVの雰囲気が最も味わえる「サンドベージュメタリック」。

正式な発売は6月だが、4月20日に概要が発表され、先行予約も始まったダイハツ「タフト」。セグメントでいえば、いまもっと元気のある軽クロスオーバーSUVにエントリーしている。いや、リードする存在といって差し支えないだろう。

最大の注目は、なんといってもスタイリング。角ばったスタイルは小さいながらもワイルド感満点。たくましいフロントフェイス、四角いヘッドライトやホイールアーチに樹脂パーツが装着されるなど、男っぽさにあふれる。雰囲気だけでなく、高い地上高や大径タイヤといった行動半径を広げる設計で、週末の冒険をアシストしてくれるクルマなのだ。

新色を含めたボディカラーを9色もラインアップしている点も見逃せない。個人的には、このボクシィなフォルムには「レイクブルーメタリック」、「フォレストカーキメタリック」、「サンドベージュメタリック」が似合うと思う。

インテリアはやや子供っぽさがあるものの、タフギアらしい演出が随所にみられる。機能面では、ドライバーを中心にレイアウトされた操作系はとても理にかなっているし、容量や使い勝手に優れた収納スペースも豊富。軽自動車の効率とデザインの両立を知り尽くした、ダイハツならではの仕上がりには、感心させられるばかりだ。

また「運転視界を景色に変える」とも言われる大きなガラスルーフ「スカイフィールドトップ」を全グレードに標準装備。最近のクルマはUVガラスなので、気兼ねなく日差しを感じて走れる。

いまどきの軽自動車は本当によくできている

軽自動車でも大型ガラスルーフ! これがあるだけで気分は断然違ってくる。
軽自動車でも大型ガラスルーフ! これがあるだけで気分は断然違ってくる。
荷室の奥行きはそれほど大きくはないが、少人数での使用なら、後席をたたんでしまえば旅道具も無理なく積める。
荷室の奥行きはそれほど大きくはないが、少人数での使用なら、後席をたたんでしまえば旅道具も無理なく積める。

細かな装備を見ていくと、他にも発見がある。例えば遊び道具を積み込むリアシートや荷室を、ダイハツは「フレキシブルスペース」と呼んでいる。このエリアには「フルフラットモード」、「フレキシブルデッキ立て掛けモード」、「フレキシブルデッキ下段モード」など、さまざまなアレンジが可能な機能が詰まっている。

さらにマルチフックや汚れを拭き取りやすいデッキボードなども備えるなど、随所にダイハツならではの技が存分に生きている。

まだ実車を確認することも試乗することも適ってはいないが、新プラットフォーム「DNGA」を採用した乗り心地や操安性の良さ、そして軽快感ある力強い走行性能は容易に想像できる。そもそも昔の軽自動車にあった走行時の頼りなさ、振動の多さや騒音は、タフトに限らず大幅に改善されているのだ。

また、ダイハツ初となる電動パーキングブレーキを全グレードで標準装備し、停車時間を保持するオートブレーキホールド機能も備えるなど、まさに満漢全席状態だ。こうして確認すればするほど、「タフト」のテスト走行が待ち遠しくなる。価格やカテゴリーを超えて、そんな思いを抱かせるクルマはなかなかない。

【ダイハツ「タフト」】
ボディサイズ:全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,630mm
車重:840kg
駆動方式:2WD/4WD
トランスミッション:CVT
直列3気筒DOHC(ターボ付きもあり)/658cc
最高出力:47kw/6,400rpm
最大トルク:100Nm/3,600rpm

問い合わせ先

ダイハツ

TEL:0800-500-0182

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