人気の高級車・スポーツカーを、ラグジュアリーメディア『メンズプレシャス』が厳選。外車の高級車ブランド「フェラーリ」「アストンマーティン」や、人気のスポーツカーを一挙に紹介する。
【目次】
人気の高級車|国産スポーツカー
ホンダ|NSX
1990年の発売以来、今でも中古市場で高い人気を誇る、初代NSX。コストと時間をたっぷりとかけて開発されたこのクルマは、まぎれもなく、日本の自動車メーカーによるひとつの到達点として、世界に誇る名車だった。そしてついに2017年、フルモデルチェンジ新世代NSXが登場した。日本で行われたというデザインは、モダンかつダイナミック。光の加減でさまざまな表情をみせるデザインで、写真よりも躍動感にあふれ、素直にかっこいいと思えるはず。エンジンはスーパースポーツカーの名に恥じぬ高精度さ。レーシングカーでの実績があるコスワースがてがけた新開発ユニットだ。あらゆる速度域において洗練された高次元なその走りには、5年、10年先を見据えたスポーツカーの有り方を突き詰めた、ホンダの狙いが隠されている。
日産|フェアレディZ
日産には、大切に育ててきた“伝統銘柄”が二つある。一つは「スカイライン」、もう一つはスポーツカーの「フェアレディZ」だ。1969年に初代「フェアレディZ」(S30型)が誕生、現行モデル(Z34型)は2008年に登場した。登場から9年を迎え、さすがにインテリアのデザインに新しさは感じないが、街を行けば注目を浴びるだけの魅力は十分。欧米のスポーツカーにも決して負けてはいない。スポーツ性能を重視するのなら、とびきり硬派な「フェアレディZ NISMO」を、普段使いが中心で、気分転換するときだけ攻めたいという紳士には、快適性とパフォーマンスがバランスよく味わえる「バージョンST」がオススメだ。後継モデルの気配もあり、次世代を待つのも悪くないが、クルマは今も昔も「乗りたいときが買いどき」!日産が大切に育て、円熟を極めたクルマをぜひご堪能いただきたい。
マツダ|ロードスターRF
80年代の終わりに、突如として現われたユーノス「ロードスター」は、かつて幌を開けて風と景色を楽しみながら、胸のすくようなスポーツドライビングを体験した往年のファンのみならず、スポーツカーへの夢を抱き続けてきた若い世代にとって、最高のプレゼントだった。現在4代目に進化した「ロードスター」は、古典的なオープンカーとは比較にならないほどの快適性を備えるに至った。その快適性は想像以上で、ハードトップモデルは、高速走行中でも屋根を閉めていると、オープンカーを操っているということを忘れるほどである。「ロードスター RF」のチーフデザイナーは、スタイリングのデザインにあたり、「肉感的な西洋のデザインではなく、出し過ぎず、おとなし過ぎずの東洋的な美しさを追求した」という。モデルチェンジのたびにボディや排気量を拡大するクルマが多いなか、マツダ「ロードスター」は初代から一貫してショートホイールベースの設計を継承してきた。この「変わらない勇気」は日本の誇りであり、出発点こそ欧州への憧れを意識したクルマではあったが、今では他に類を見ない(そもそも同じモデルでソフトトップとハードトップを揃えていることが珍しい)モデルへと昇華したといえる。さまざまなクルマを乗り継いできた紳士も、マツダが長年に渡って熟成させてきた至高の逸品を味合わずに、"贅沢なるモータリング・ライフ"は語れないだろう。
外車の高級車といえば
フェラーリ|フェラーリ・ポルトフィーノ
日本でも既にお披露目された「ポルトフィーノ」。だが未だ日本の公道で見かけることはない。発表から納車まで長い時間を要するのがスーパーカーの常識である。先代モデルである「カルフォルニアT」と比して、そのデザインは圧倒的に洗練された印象を受ける。流麗な曲線を描くルーフラインや明暗のコントラストを浮かび上がらせるボディサイド、ボリューム感あふれるリアフェンダーまわり、一段と磨きがかけられたデザインは一見の価値ありだ。その走りはとにかく「上質」。路面からの入力を適度におさえ、荒れた道でも乗り心地の良さは格別だ。また、特筆すべきは、オープンエアドライブ時の快適性で、アウトストラーダを制限速度の130km/h程度で走っても車内への風の巻き込みはわずか。助手席の人との会話も楽しめるほどに静かなのだ。ラグジュアリーなGTと、第一級のスポーツカー。その二役を見事に演じきる「フェラーリ・ポルトフィーノ」は、スポーツカーの中においても極めて稀有な一台である。
屋根が開く最新のフェラーリは、どこにでも行ける一張羅だった!
マセラティ|マセラティ・グラントゥーリズモ スポーツ
2ドアスポーツクーペの「マセラティ・グラントゥーリズモ」。現行型が登場したのは2007年というモデルだが、ロングノーズの古典的なスポーツカーの艶のあるスタイリングは、今でも十分に通用するどころか、街を走れば道行く人の視線をも集める魅力を備える。走行モードを「スポーツ」に変更することで、高出力440馬力のV8エンジンが官能的な音色を奏で、その快感は最高潮に達する。スポーツカーのダイナミズムを味あわせてくれる、大人の男にこそ似合う名車である。
ブガッティ|ブガッティ・シロン
圧倒的なパフォーマンスと、モダンかつ優雅に仕立てられたスタイリングが、他のスーパースポーツカーとは一線を画し、圧倒的な存在感を放つ「ブガッティ・シロン」。外観からは見通せないビスひとつに至るまで、その品質、精度は最上級・・・。価格はおよそ3億円!だがその価格も納得させる裏付けのある、ホンモノの車なのだ。
美しいデザインに秘められた本物の証 唯一無二の自動車芸術「ブガッティ」日本上陸!
アストンマーティン|ヴァンキッシュ ザガート
1913年の創業以来、高性能スポーツカーだけを少量生産してきたアストンマーティンの、V型12気筒エンジンを積む「ヴァンキッシュ」のスペシャルモデル、「ヴァンキッシュ ザガート」。ザガートは、アルファロメオやランチアのスペシャルモデルを手掛けてきたことで知られるイタリアのカロッツェリアで、実はアストンマーティンとの結びつきも強く、両社のコラボレーションは今回で5度目。曲線を強調した優雅なスタイリングが目を引くこのクルマは、600馬力の圧倒的なパフォーマンスをもつ、魅力的なスペシャルモデルである。
進化するビスポーク・ラグジュアリー アストンマーティンの世界観を表す特別な2台が登場
アルファロメオ|4Cスパイダー
現在、日本で買えるアルファロメオは3車種あるが、その中からピュア・スポーツカーである「4Cスパイダー」を紹介しよう。特筆すべきはフィーリングとサウンドだ。走行モードを「ダイナミック」にすると、背後から突き抜けるような高音が轟き、気持ちよく回転計の針が上がっていく。この快感をダイレクトに味わうなら、ソフトトップを脱着できる「4Cスパイダー」一択だろう。伝統的なイタリアの不良性が顕著に現われているこのスポーツカーは、今も昔も名画の主人公たちに憧れた紳士の心を掴んではなさない。
イタリア文化を育んだ名門 アルファロメオの「艶」は健在なり!
ロータス|エヴォーラ400
昔からスポーツ走行を存分に楽しめるコンパクトなクルマ作りを得意としてきたロータスが作った「ロータス・エヴォーラ」。硬派な走りはそのままに、普段使いでも不便のない装備をもつフラッグシップモデルだ。カタログ上の最高速度は300km/hに達し、並み居るスーパー・スポーツカーにも引けを取らないパフォーマンスを発揮。サイドシルは低く抑えられて乗り込みやすく、ガツンとした衝撃のないしなやかな足回りも含め、スーツ姿でも気持ちよく走れるモデルだ。仕事帰りにそのまま高速道路をクルージングし、峠に着いたら本気モードで魅惑のコーナリング性能を存分に味わう・・・仕事も遊びも1台でOKな、他には類を見ない魅力を持つクルマである。
英国製スーパーカー「ロータス・エヴォーラ」なら、仕事も遊びも1台でOK!
ポルシェ|パナメーラ ターボ
他のドイツ製サルーンとは一線を画す気品を醸し出しているのが、ポルシェ・パナメーラシリーズだ。モデル数は16と多彩。その中でも突出したスポーツ性能を誇るのは、「パナメーラ ターボ」。4リッターのV8エンジンを積み、エンジンのアイドル音はアメリカ車を思わせるものだったが、正確無比のハンドリング性能はさすがの出来栄え。後輪駆動にもかかわらず、4輪操舵システムのアシストでクルマが外側に押し出されるようなこともない。また、SUVのカイエンターボのようにガソリンがみるみる減ることはなく、本当にV8エンジンなのかと疑念を抱くほどの燃費の良さも特筆すべき点。怒涛のパワーを思う存分試せる場所に、走りに出て欲しい一台だ。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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