指定校シューズとして学生の頃に一度はお世話になったことだろう、日本の老舗ブランド「ムーンスター」。今思うと、もっと大切に履いておけばよかったと、いろいろ思うところもあるが、体育や部活のパフォーマンスを向上してくれた靴であったことは間違いない。特にグリップの良さには定評があり、体育館に響く独特な音が心地よかったと記憶している。
学生の頃はあまり深く考えてはいなかったが、改めて見てみるとラインナップするアイテムは、レトロな雰囲気があり懐かしさを感じさせてくれる。
数少ない「ヴァルカナイズ製法」のスニーカーとして、知られている「ムーンスター」であるが、海外ブランドをはじめ、著名人やセレクトショップなどとコラボし、さまざまなアプローチでわれわれを魅了している。「ムーンスター」の生産拠点である福岡県久留米市といえば、地下足袋の誕生の地であり、ゴム産業が盛んだからこそ、国産靴メーカーとして繁栄することができた。
そんな地域に根ざした老舗から、郷土愛溢れるこだわりのスニーカーが誕生した。
1960年代に生産していたトレーニングシューズをルーツとしたモデル『GYM COURT』と、地下足袋をベースにしたモデル『JIKATABI』だ。アッパーに使用されているのは、伊予絣、備後絣とともに日本三大絣のひとつとされている久留米絣(くるめかすり)だ。藍染が主体の錦織物で、藍と白に染め分けた糸を製織している。
地域に根ざした老舗「ムーンスター」のリミテッドモデル
生地づくりから靴づくりまで、すべての工程を久留米で行い、藍で染めた糸で織ったオリジナルの市松模様の久留米絣は履き込むほど味わいが増す。老若男女から愛されているブランドが提案する、郷土愛溢れる1足は日本の伝統を未来へと継承している。
※価格はすべて税抜です。
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- MEN'S Precious編集部
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