昨年までは気軽に行けた海外旅行も、今年に入ってからは遠のく一方。ずっとおこもりしていると、気分も滅入りますよね。そんなときは、いつか行くその日のために、今のうちから旅行先を探すのも楽しそうです。

そこで今回は、TBS系で放送中のクイズ番組『世界ふしぎ発見!』でミステリーハンターとして世界約40か国を巡った宮地眞理子さんに、もう一度行きたい絶景や心に深く残った美しい町並みのあるスポットなど、思い出深い場所を案内してもらいました。ぜひ、妄想旅行プランの参考にしてみてください。

宮地眞理子さん
タレント
(みやち・まりこ)神奈川県出身。短大卒業後、ショッピングモールのミスコンテストで優勝。レースクイーンとなったことがきっかけで活動を開始。TBS系『日立・世界ふしぎ発見!』ミステリーハンターとして約40か国を巡るなど活躍中。MBS『住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~』訪問者レギュラー。SBS『静岡発そこ知り』準レギュラー。二級船舶免許、スキューバダイビング免許も持つ。

ミステリーハンターが選んだ「おすすめの海外スポット」3選

■1:心に残る絶景No.1は「レンソイス・マラニャンセス国立公園」(ブラジル)

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レンソイス・マラニャンセス国立公園にて

ウユニ塩湖にプリトヴィツェ湖群国立公園、ホワイトヘブンビーチなど、世界には数え切れないほどの絶景があります。宮地さんが実際に訪れて感動したスポットをあげてもらったところ「レンソイス!」との答えが返ってきました。

「白いシーツを広げたような真っ白な砂丘に、1月~6月の雨期だけエメラルドグリーンの天然プールが現れます」(宮地さん)

通常、砂漠というと灼熱地獄で砂埃がひどいイメージですが、レンソイスはほかの砂漠とは正反対の場所なのだそうです。

「太陽で熱せられた砂は熱くなるのに、ここは熱くないので裸足で歩けます。眩しいくらいに真っ白な砂の上で、心地よい風もあって……裸足で走り回ったら、最高に気持ちよかった!」(宮地さん)

さらに、天然のプールには小さなお魚も泳いでいて、水着を持って行けば一緒に泳ぐこともできるとのこと。雨期に産みつけられた卵が乾期を超えて、その次の雨期になってから孵化するのだそうです。

ブラジルは、日本からすると地球の裏側。実際に行くにはちょっと骨の折れる場所ですが、忘れられない絶景目当てにいつか訪れてみたいスポットですね。

■2:忘れられない美しい町並みNo.1は「ピルギ村」(ギリシャ)

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ピルギ村にて

ミステリーハンターの中でも秘境のイメージがある宮地さんですが、街にも足を運んでいます。数多く訪れた街の中で美しかった場所として挙げたのは、ギリシャのヒオス島にあるピルギ村です。

ここは「クシスタ」と呼ばれる、白と黒の幾何学模様で飾られた建物がずらりと並んでいることで有名。この「クシスタ」とは「削る」という意味だそうで、黒地の上から白い石灰を塗って、模様を彫りだしています。

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ピルギ村にて

「よくよく模様を見ると、とても細かくできています。地元のおじいちゃんたちが白黒の建物の前に置かれたパラソルの前で、ぼーっとカフェラテを飲んでいる姿がいいんですよ」(宮地さん)

なんとも癒されそうな光景です。「町並みと空気と仲間がいたら、それでいいんじゃないかな」と思える場所なのだそうですよ。

■3:人の温かさに触れた「ウルグアイ」「ペルー」「ジョージア」でのできごと

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ウルグアイにて

旅を通して知った、心温まる交流やエピソードを聞いてみたところ、いくつもの国が挙がりました。最初に紹介するのは、日本から一番遠い国・ウルグアイです。

「『世界でいちばん貧しい大統領』として映画などが話題になっていた頃に行きました。みんな、自分の国が好きで誇りを持っていて、心からいい国だなと思いましたね」(宮地さん)

実は、ウルグアイと日本には意外なつながりがありました。

「2011年の震災の時、ウルグアイのコンビーフ会社から石巻市に支援物資としてコンビーフを送っているんです。この時も、その会社の取材で訪れました」(宮地さん)

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石巻市に贈られたコンビーフ

「訪れるまで、私もウルグアイがどんな国か知らなかったんです。こんなに遠い場所にあるのに、日本のことを考えてくれていたことに感動しました」(宮地さん)

コンビーフ缶に書かれた日本語で書かれたメッセージを見たときにも、熱いものがこみ上げたのだそうです。

「今回のコロナ禍で、どんなに遠くても世界のみんなと繋がっているんだということを思い出しました」(宮地さん)

ほかに、テレビに映らないところで、ほっこりするエピソードもありました。

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マチュピチュにて

「ペルーでは、毎回泊まる定宿のホテルがあるんです。毎日取材に出かける前に、洗濯物をオイルヒーターの上に干していくのですが、宿に戻ってくると必ず場所が変わっている。衣服の両面を乾かすために、宿の人がひっくり返しておいてくれるんです」(宮地さん)

日本のホテルでは、問題になりそうな行動です。でも宮地さんにとっては、うれしいサービス。ジョージアでも、泥で覆う蒸し風呂に入った後、そのとき身につけていた水着を従業員のおばちゃんが洗ってくれるという特別サービスがあったのだそう。

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ジョージアにて

「どこの国でも優しさに触れることが多いですね。日本とは違うベクトルで、サービスがすごいんです。今まで気づかなかった気遣いに出会うと、素直に『いいなあ』と思います」(宮地さん)

旅の楽しさは、世界中に「元気にしてるかな?」と思う人が増えていくこと

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宮地眞理子さん

気分転換、自分探し、冒険や発見など、旅に対して魅力に感じる要素は人それぞれです。宮地さんにとって旅に出る魅力は何なのでしょうか。

「今は画像でいくらでも風景を見ることができますが、行って現地の人と話せたことで『元気にしてるかな』と思える人が世界中に増えたことはよかったです。『明るい笑顔で漁に行ってるのかな』『乳搾りしてるのかな』と、ふとしたときに考える時間は、自分にとっても財産となりました」(宮地さん)

海外だけでなく、国内の旅先で出会った人に思いをはせることもあるのだそうです。

「日本にも、そして海外にもいい国はいっぱいあります。危険なところもありますが、どこに行っても親切な人はいます。日本にはない距離感でグイグイきてもらえることに、救われることもあるんです」(宮地さん)

ちなみに約40か国とかなり多くの国に行かれているようですが、「世界は190か国以上あるんですよ! 全然少ないですよ!」とのこと。これからも行ったことのない国に行きたい、と話していました。

「なぜか北欧の取材には全然呼ばれないんですよね……。なので、今度はプライベートで北欧に行ってみたいです」(宮地さん)


宮地さんがミステリーハンターとして巡った場所は、今回ご紹介した場所以外にも数多くあります。宮地さんの楽しい旅トークをもっと知りたい方は、著書『地球のふしぎを歩こう』もぜひチェックしてみてください。

再び自由に海外旅行ができるようになった暁にはぜひ行きたい、と思える場所が、きっと見つかるはずですよ。

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この記事の執筆者
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