新型コロナウイルスの影響により、放送予定のドラマの延期、放送中のドラマも撮影休止が続いていますが、NHKでは2夜にわたりリモートドラマの新作を放送することが決定しました。リモートドラマ『Living』（NHK総合）は、2020年5月30日（土）、6月6日（土）に放送されます。
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2020年5月4日（月）、5月5日（火）、5月8日（金）には、テレワークドラマ『今だから、新作ドラマ作ってみました』を放送したNHK。打ち合わせも撮影もすべてリモートで行われたというドラマには、視聴者から多くの反響が寄せられ、NHKの新しい試みに対する感動の声が上がりました。
脚本・坂元裕二さん×豪華キャストで贈るリモートドラマ『Living』は今だからこそできるエンターテインメント
今回制作＆放送が決定したのは、脚本・坂元裕二さん×豪華キャストで贈る、スペシャルファンタジー！「コロナ禍の今だからこそ、最高のエンターテインメントをお届けしたい」との思いで制作された新作ドラマです。
脚本の坂元裕二さんは、月9ドラマの金字塔『東京ラブストーリー』をはじめ、『わたしたちの教科書』、『Mother』、『それでも、生きてゆく』、『最高の離婚』、『Woman』、『問題のあるレストラン』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、『カルテット』、『anone』などの話題作を多数手掛けてきた脚本家。
今挙げた作品の少なくともどれかひとつは観たことがある方が多いのではないでしょうか。登場人物の会話劇に定評があり、観る人の感情を揺さぶり、記憶に残り続ける作品を多く生み出す、ファンの多い人気脚本家です。
そして、15分×4本のオムニバスからなる今作に出演するのは、実際の姉妹・兄弟・夫婦として日常を共にしている俳優陣たち。家族以外の人とは会えない自粛期間ならではの、大胆なキャスティングとも言えますね。
とある奇才・小説家の想像の世界として、4つの家庭が描かれます。そして、それぞれ奇想天外な秘密を抱えている……という設定になっているのだとか。
またファンタジーの世界をより盛り上げるのが、米国でも活躍するアニメーション会社によるCGキャラ「ドングリ」。こちらのキャラクターも交え、不思議な物語の世界が始まります。「リモートドラマの新しい可能性に挑戦した至極のファンタジー」となっているそうですよ。
オムニバスドラマの音楽を手がけるのは、作曲家・岩崎太整さん。映画『モテキ』では第35回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。その他アニメ『血界戦線』シリーズ、『全裸監督』（Netflixオリジナル）、第86回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部・課題曲などを手がける有名作曲家です。
本作の収録は、全曲リモート録音。国内外の豪華演奏家たちと共演し、つくり上げた音楽にも注目です。
実際の姉妹・兄弟・夫婦が共演し、家族を演じる！
2夜に渡り放送される今作。第1夜（第1～2話）は2020年5月30日（土）23:30～0:00放送。
第1話に出演するのは、実際の姉妹である広瀬アリスさんと広瀬すずさん。
姉である広瀬アリスさんは、映画『銀の匙Silver Spoon』やドラマ『トップナイフ－天才脳外科医の条件－』（日本テレビ系）など数多くの作品に出演し、シリアスからコミカルな役柄まで幅広い役柄を演じています。
妹の広瀬すずさんも映画『ちはやふる』シリーズ、『怒り』など数多くの作品に出演。今作の脚本も担当する坂元裕二さんの脚本によるドラマ『anone』（日本テレビ系）では、主演を務めています。
実は映画『ちはやふる －上の句－』で姉妹役として出演したことのあるおふたり。その際は、アリスさんが写真としてこっそり登場という形だったため、今回の共演にファンからは喜びの声が多数寄せられていましたよ。
第2話に出演するのは、実際の兄弟である永山瑛太さんと永山絢斗さん。
兄である永山瑛太さんは、ドラマ・映画など数多くの作品に出演。坂元裕二さんの脚本によるドラマ『最高の離婚』（フジテレビ系）では、主演を演じました。
弟の永山絢斗さんもドラマ『初めて恋をした日に読む話』（TBS系）、映画『アンフェア the end』などに出演。
イケメン兄弟として、女性人気も高いおふたり。今作の出演が決まったことを瑛太さんが絢斗さんとのツーショット写真とともにInstagramに報告すると、ファンからは「初共演うれしすぎます！」「絶対観ます！」などの声が溢れていました。
そして、第2夜（第3～4話）は、2020年6月6日（土）23:30～0:00に放送。
第3話に出演するのは、実際の夫婦でもある中尾明慶さんと仲里依紗さん。2009年3月に映画『時をかける少女』で初共演したおふたり。2013年に結婚した後も、イベントやCMなどで共演しています。
お互いのInstagramではたびたびツーショットを披露。結婚記念日には感謝を伝え合う仲睦まじい姿のみならず、お互いの愚痴をこぼしたりとリアルなプライベートも公開しており、「憧れの夫婦」「理想の夫婦」と感じているファンも多いようです。
第4話に出演するのは、青木崇高さんと優香さん夫婦。優香さんは声のみでの出演となります。
青木崇高さんは『龍馬伝』『平清盛』『西郷どん』と大河ドラマへの出演も多い実力派の俳優。妻の優香さんとは、NHK木曜時代劇『ちかえもん』で共演しています。
2020年4月27日には第1子出産を報告し、「おめでとう」の声がたくさん寄せられたばかり。思わぬ時期での共演にファンからは「声のみでもうれしい！」とは放送を心待ちにしている声があがっていました。
全話を通し、物語を紡ぐ作家として阿部サダヲさん、ドングリ役として壇蜜さんが出演
そして、第1夜、第2夜（第1～4全話）には、それぞれの家族の物語を紡ぎ出す作家として阿部サダヲさん、ドングリ役として壇蜜さんの声のみの出演が決定しています。
壇蜜さんが声を担当するCGキャラクター・ドングリのキャラクターデザインを担当するのは、「トンコハウス」。2014年に創業したアニメーションスタジオです。代表作として、2015年米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた『ダム・キーパー』があります。
『ダム・キーパー』は、「#stayhome期間」にぜひ楽しんでほしいと、Youtubeにて期間限定無料配信中。作品を観た方からは「心を揺さぶられた」「短編ながら壮大なストーリー」などの感想が上がり、話題になっています。
リモートドラマ『Living』のあらすじをチェック！
「締め切り60分前です。急いでください！」
物語を紡ごうと頭を悩ましている、小説家（阿部サダヲさん）に声をかけたのは、なんと机の上に置いてあるドングリ（声：壇蜜さん）！
喋るドングリから叱咤激励を受けながら、小説家は想像を膨らませていきます。その物語は、それは4組の家族模様を映し出していき……。
第１話は、広瀬アリスさん・すずさん姉妹の裏の顔が明らかに…！？
広瀬アリスさん、広瀬すずさん演じる姉妹は、一緒に暮らしており、仲も良好。人から見れば、平凡な生活を送っているように見える彼女たち。しかし、実は誰にも見せていない「裏の顔」があるようで……。
第２話は、近未来の永山瑛大さん・絢斗さん兄弟のもとに届く一通の手紙から始まる
舞台となるのは、近未来の日本。「過去にはやった料理」をつくることを生業とする兄弟（永山瑛太さん、永山絢斗さん）のもとには、ある朝一通の手紙が届き……。
第３話は、妻の仲里依紗さんを恐れる夫・中尾明慶さんが特殊能力を手に入れる！？
「妻より怖い存在はこの世にいません」
愛しているからこそ、妻（仲里依紗さん）に怒られ、捨てられることを恐れるひとりの夫（中尾明慶さん）がいました。気弱なところがある夫ですが、ある日、ちょっとした特殊能力を手に入れることになります。その能力とは一体！？
第４話は、出産後の妻・優香さんを気遣う夫・青木崇高さんがテレビを観ているときに起きた不思議なできごとを描く
夫（青木崇高さん）は、出産直後の妻（声・優香さん）に風邪をうつさないよう、自分の部屋に籠っていました。会社も休み、ぼーっとテレビを観ていると、流れてきた野球中継が目に留まります。しかし、野球の試合は自粛中。流れるわけがないのですが……。
第一夜登場の出演者からコメントも！
第１話出演の広瀬アリスさんと広瀬すずさんからのコメント
■１：収録後の共演の感想
（アリスさん）初めてふたりでお芝居をやったので面白かったです。姉妹だからこそ自由にできる感じもあって、まさにリビングで会話しているようでした。テイクを重ねれば重ねるほどテンポが自然になっていって、面白かったです。一度テストをやった後、ここはちょっとテンポアップしたいなって思ったところをお互い自然と修正していて、あぁやっぱり通じるんだなって。安心感がすごかったです。
（すずさん）お会いしたことがない初めましての役者さんだと、多少駆け引きしながらだったり、様子を伺いながらみたいな部分が必ず現場で出てきてしまうんですけど、（今回は）お互いが自由に、自分が思うようにやりたいようにやっている感覚があって心地よかったです。坂元さん独特のリズム感の二人芝居なので、大変かもしれないと思っていましたが、姉妹なので楽しく演じられま した。
■２：リモートドラマの面白さ
（アリスさん）見慣れた場所での撮影ということで、なかなか普段は出せないようなリラックスした感じがありました。
（すずさん）周りにスタッフさんがいない空間での撮影っていうのは今までなかったことですし、相手も姉だし、ここだけの空間を楽しめたような気がしました。
■３：ドラマの見どころ
(アリスさん）姉妹でやるということもぜひ楽しみにしていただきたいですし、Livingという題名にしっかり合ったリビングでのゆるーいひとコマ、自然体なゆるーい掛け合いだったりを楽しんでいただければいいなと思っております。
（すずさん）お芝居の中で私たちふたりにすごく特殊な設定があるので、見ている方全員が突っ込みたくなるような会話や、私たちのシュールな葛藤をくすっと笑ってもらえたら嬉しいなと思います。
第２話出演の永山瑛太さん、永山絢斗さんからのコメント
■１：収録後の共演の感想
（瑛太さん）兄弟だからといって特に意識することなくやれました。いろいろなことを少しずつ微調整しながら、キャラクターはこうだよねっていうディスカッションをしつつ、リハーサルの過程では監督がいなかったので、あんまり決めすぎないように、ふたりでつくりながらも余白を残して楽しんでいったっていう感じです。
（絢斗さん）初めて兄貴と共演したので最初は照れましたけど、それはすぐになくなりましたね。セリフの量が多いので、買い物行くときも台本を手放せなかったですし、寝る時も枕元に置いて朝起きてもお風呂の中でもトイレの中でもセリフのことで頭グルグルしてました。無事に終わってよかったです（笑）。
■２：リモートドラマの面白さ
（瑛太さん）画面越しに監督とディスカッションをしながら進めたのですが、リモートで打ち合わせや衣装合わせを重ねていくうちに、お会いはしてないけれど信頼感が結ばれていくという感覚がすごく新鮮でした。今、こんな大変な状況の中だけれど、やっぱりお芝居をするのは楽しいなということを感じました。
（絢斗さん）視覚から入ってくる情報も、場所も、普段の撮影と違うなって思いましたし、スタッフさんが周りにいないっていうのもやっぱり不思議でした。でも、スタッフの方達と、何分割かで見てる（リモート打ち合わせの）画面の中でお会いするというのは新鮮でよかったです。
■３：ドラマの見どころ
（瑛太さん）兄弟姉妹夫婦という、実際の関係性が濃いふたりがお芝居をするので、その関係性を見るという面白さはあると思います。それと、坂元さんの本が素晴らしいので、本当に見ていただきたいです。
（絢斗さん）僕も同じです。3話・4話の内容はまだ知らないので、そこは視聴者として楽しみにしている部分もありますが、撮影が楽しかったので、ちょっと今終わってしまって寂しいです。
NHKドラマ公式Twitter、スタッフブログではPR動画も公開中。「放送が待ちきれない」との声や、ドラマを通し、実際の家族関係が垣間見れるのでは？ と視聴者のみなさんの期待も上がっています。
「人々が困難に直面している今だからこそ、フィクションの魅力を届けるスペシャル企画」として放送される今作。脚本、音楽、出演者共に豪華すぎる内容となっています。2夜に渡り放送されますので、ぜひお見逃しなく！
番組情報
- リモートドラマ Living
- 2020年5月30日（土）23:30～0:00、6月6日（土）23:30～0:00放送
- TEXT ：
- Precious編集部
