女性らしさを引き出し、顔の印象を明るく華やかにしてくれることで人気の「赤リップ」。まさに今のトレンドアイテムではありますが、選び方や塗り方次第では昔っぽいメイクとなり、かえって老けてみられてしまうことも…。そのため、ちょっとハードルが高いと思われがちではないでしょうか。
そこで今回、モデルや女優をはじめとする多くの有名人から絶大な支持を集め、雑誌やTVで活躍中のメイクアップアーティスト・岡野瑞恵さんに大人が似合う赤リップの選び方や塗り方のコツについて伺いました。今シーズン注目の新作赤リップもあわせてご紹介します。
■1:過剰なツヤ出しはNG! マットな質感で上品な口元に
ひと言で赤といっても、色味や質感は実にさまざま。カラーバリエーションが豊富に出そろうなか、この秋にぜひ取り入れたいのはバーガンディーやレンガ色。深みのある落ち着いた色合いは肌になじみやすく、大人ならではの色気を引き出してくれる優れものです。
なかでも大人が選ぶべきものは「マット系」だと岡野さん。「ハリのある20代の肌なら、ツヤ感たっぷりのグロッシーな口紅も映えますが、大人がつけるとかえって悪目立ちしてしまい、ハリのない肌を強調してしまいます。大人のメイクは質感が重要。とくに赤は目を引く色なのでなおさらです。マット系なら口元を品よくまとめて、いきいきとした印象にしてくれますよ」。
選び方次第では、赤は見た目を若々しくみせてくれることから、本来は大人世代におすすめの色なのだそう。まずは色々試してみて、自分にぴったりの色を探すことから始めてみましょう。
■2:グラデーションで唇にメリハリをつける
色味が強く、顔の印象を一気に変えてしまうほど影響力の強い赤。ベージュ系のナチュラルカラーに慣れている人にとっては、何を使ってもしっくりこない人もいるのではないでしょうか。
「赤リップは塗り方にもコツがあって、ポイントは内側から外に向かってグラデーションをつけること。そうすれば肌になじんで唇が浮いてみえません。赤をちょっと足すだけでも顔の印象は変わりますから、いきなり赤をつけることに抵抗のある方は、少しずつ赤を足していくという方法もありますよ」と岡野さん。
■3:赤リップを引き立てる、ナチュラルメイクとベーシックスタイル
赤リップといえばディナーやパーティーなどいつもとはちょっと違う特別なシーンを想像しがちですが、普段でも気負いなく取り入れたいなら、ドレッシーよりもカジュアルなスタイルが断然おすすめなのだと岡野さん。そして、その際に大切なのはトータルバランス。ファッションだけでなく、メイクも主張しすぎるのはNGです。
「大人の女性が日常でもメイクもファッションも頑張りすぎると、かえって浮いてしまいます。赤リップを主役にするなら、そのほかのメイクを控えめにすること。たとえばアイメイクならアイシャドウをナチュラル系にするとか、ファッションならニットにデニムといったベーシックアイテムを選んだ方が、逆に『こなれ感』がでて素敵です」
特に秋冬ファッションは、カーキやグレーなどの赤が映えるダーク系カラーが多く、夏に比べて肌の露出も少ないので品よくまとまりやすいのだそう。
大人の赤リップつけこなし術、いかがでしたか? 大人の女性にこそ取り入れやすいこれからの季節に、赤リップを使ったメイクでいつもとは違ったおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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