2020年は、『ウィリアム』が誕生してから75年を迎える。1945年当時の靴づくりにおいて、前例のないダブルモンクストラップが誕生し、’82年に既製靴として販売が始まった。以来、今日までジョンロブのコレクションのなかで、最も人気を誇るモデルのひとつだ。

堅牢に見えるスタイルでも、軽妙なはき心地を実現した復刻靴

1992年に登場した前作の『ウィリアム』にオマージュを捧げる、復刻モデルの『ウィリアム92』。当時、しぼ革のカントリーカーフを使用していたことから、そのレザーの味わい深い質感を見事に継承し、キャップトウや甲革、トップラインに小気味いいアイボリーのステッチを効かせて、カジュアルな雰囲気も絶妙に演出している。コバの張り出した、威厳のある表情だが、厚みがありながらも軽量なラバーソールを選び、快適なはき心地が堪能できる。写真の靴は、サイズ7Eの原寸サイズである。木型は『9795』。7月販売。¥188,000(ジョン ロブ ジャパン)
写真の靴は、サイズ7Eの原寸サイズである。木型は『9795』。¥188,000(ジョン ロブ ジャパン)税抜価格

まず、丸みを帯びたトウの『0015』ラストを使用し、通常よりも厚いダブルレザーソールによる『ウィリアムニュースタンダード』。

ソールとかかと部分にも注目!

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かかとから見ても、ひと目で『ウィリアム92』とわかる存在感だ。「ライト・ウェイト・ウォーキング・ソール」のかかと部分は、十分な厚みがあり、快適な歩行を楽しめる。かかとまで回り込んだ、ダブルのグッドイヤーウェルト製法を採用。
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「ライト・ウェイト・ウォーキング・ソール」と呼ぶ、抜群のクッション性を備えたラバーソールを使う。重厚に見える『ウィリアム92』だが、長い時間歩いても疲れにくい、機能性が魅力である。大きな突起は、迫力のあるデザインだ。¥

モード感あるトウのボリュームは、定番の『ウィリアム』をより一層、モダンなたたずまいに仕上げる。7月には、ここに原寸サイズの写真を掲載した『ウィリアム92』と、『ウィリアム98』の復刻版となる、2モデルを今年限定で販売する。そして10月には、2021年のイヤーモデルとして、『ウィリアム75』を発表。ジョンロブの究極のクラフツマンシップを踏襲したホールカットモデルが発表される予定だ。

ジョンロブ伝統の『ウィリアム』。新時代にも決して古びることはなく、未来の息吹を感じさせる一足だ。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2020年春号より
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戸田嘉昭・新垣隆太(パイルドライバー)
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