泊まることで「環境問題」を考え、絶景の中で学ぶ新しい体験型ホテル「HOTEL WHY」の魅力

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標高700m以上の山地に覆われた上勝町。渓谷を望む場所にある施設は、上から見ると全体が「?」の形状に似ていることから、施設名は通称「WHY」に。

日本初「ごみゼロ宣言」で話題の徳島県・上勝町の環境型複合施設「HOTEL WHY」とは?

徳島空港から車で約1時間。人口1500人の四国一小さな町・上勝町は、棚田や段々畑など美しい風景が広がる一方で、高齢化率が約50%(平成28年時点)、過疎化も同時に進行しています。そんな小さな町に今、世界中から熱い視線が注がれています。

理由は、「ごみゼロ《ゼロ・ウェイスト(=廃棄物)》宣言」。

一度訪れた人はその美しさに再びこの地を訪れるほど豊かな自然、おいしい空気や水を未来の子供たちに残したいと、2003年、自治体として日本で初めて宣言。以降、ごみ自体を出さない社会を目指し、町としてごみ収集を行わず、生ごみは各家庭で堆肥化、資源ごみは45種類以上に分別しています。

その結果、リサイクル率はなんと80%以上。

その取り組みを視察するべく世界中の人が訪れるなか、より多くの人に上勝町の今を知り、体験してもらおうと誕生したのが環境型複合施設「上勝町ゼロ・ウェイストセンター(WHY〈ワイ〉)」です。

壮大な景色を楽しめるホテルほか、ごみステーションやラボ、セミナールームやショップなどの施設ほか、アクティビティも充実しています。上勝町の大自然や取り組みを実体験することで、「環境」について今一度考えてみるのはいかがでしょうか。

施設には、上勝町で伐採された杉材や不要になった建具や家具などを活用

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上勝町で伐採された杉材

多彩なアクティビティが楽しめる

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渓流では、レイクカヤックやフライフィッシングが楽しめます。
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リバーピクニックをすることもできます。

アクティビティは、アドベンチャー&エコロジーツーリズムの案内所で案内しています。

自然と一体となった絶景ホテルは、長期滞在がおすすめ

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「HOTEL WHY」内観
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「HOTEL WHY」外観

「WHY」の総合プロデュースはトランジットジェネラルオフィス、建築設計は、中村拓志&NAP建築設計事務所が担当しています。

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Precious.jp編集部 
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『Precious6月号』小学館、2020年
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EDIT&WRITING :
川村有布子・田中美保、古里典子(Precious)
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