タイムリミットがある中で、事件の早期解決を目指す初動捜査のプロフェッショナルである「機動捜査隊」（通称：機捜）の活躍を描く金曜ドラマ『MIU404』（TBS系）。綾野剛さん＆星野源さんのＷ主演で放送中のノンストップエンターテインメントで、脚本は『逃げるは恥だが役に立つ』や『アンナチュラル』で知られる野木亜紀子さんが担当しています。
第5話では、元技能実習生が一斉強盗する事件の結末が描かれました。反響も多かった第5話のあらすじを振り返ってみましょう！
日本は「夢の国」なのか？『MIU404』第5話ふり返り
日本人店員が働く店を狙ったコンビニ強盗事件が発生。伊吹藍（綾野剛さん）と志摩一未（星野源さん）がコンビニ店員に扮し張り込みを行っていたところ、別店舗で強盗が発生します。さらに、ふたりが張り込んでいた店舗や付近の店舗も次々襲われる事態に。
警察がマークしていたため、犯人は一斉に確保。捕まったのは、元技能実習生の外国人19人でした。彼らは最低賃金で働かされパワハラも受けており、SNSのある投稿を見て強盗を行ったことが判明。
伊吹と志摩に仕事を教えてくれていた留学生のマイ（フォンチーさん）が働く店舗では、犯人が逃走するだけでなく、犯人がなぜかバックヤードにもお金があることを知っていたこと、強盗と何か話していたことから、マイに共犯の容疑がかかります。
犯人が彼女と接触する可能性があると、泳がせて犯人を捕まえることにした警察。「犯人に襲われるかもしれない」と理由をつけて、伊吹と志摩は彼女を送り届けます。マイには、同じアパートに住み、同じ日本語学校に通うグエンヴァンナムという知り合いがいたことから、ふたりの通う日本語学校で聞き込みを行うことに。
日本語学校の事務員・水森（渡辺大知さん）に、留学生の多くはお金に困っており、出稼ぎのために来ていると内情を聞かされるふたり。ナムは事件当日のアリバイがあったため、マイには他の共犯者がいるのでは？とさらに追跡を進めると彼女がトリプルワークしていることが判明。これは、留学生が働いていい労働時間を超えていました。
マイが他の技能実習生とも仲がよかったことから、強盗に走った可能性も考えられると話す4機捜メンバーでしたが、伊吹だけは「ピンとこない。マイちゃんが好きなやつが誰なのかが大事」と別の方向から事件解決をしようとしている様子。
そんな中、「#GOTO KONBINI（ゴートゥーコンビニ）」のタグをつけて最初に発信した人物のアカウントが発見されます。しかしベトナム語がうまく翻訳されなかったため、伊吹の師匠であり外国人支援センターで働く蒲郡（小日向文世さん）の手を借りることに。すると、単語が少し妙だったことから、日本人が書いたという新事実が判明します。
ある人物に借金を返済する水森。彼は、自分で起こした人材派遣会社が倒産し、監理団体の職員になっていましたが、現地の送り出し機関から違法なキックバックをもらっていたためここも倒産。そして、日本語学校の事務員になっていたのです。
マイはコンビニをクビにされ、泣きながら伊吹に電話をかけてきます。マイと会うことにした志摩と伊吹。マイが水森とのツーショットを待ち受けにしていたことに気づいた志摩でしたが、ウイスキーを前に何かを思い出し、その場を後にします。伊吹はマイに「日本は私たちいらない、欲しいのは働くロボット」と泣きながら訴えられ、何も答えられないのでした。
志摩はマイの思い人から「犯人は水森かもしれない」と予想。水森は、近くで強盗が起きていることを知り、模倣を思いついたのではないか、と。
4機捜の継続捜査は終了していましたが、どうにかしてと頼む伊吹に「ヘルプに回る際に日本語学校に立ち寄るくらいなら問題ない」と、志摩は意外な提案をします。
水森を訪ねた志摩は、「マイさんが逮捕されそうなんで、ご報告に来ました」と告げます。理由を問う水森に「この投稿は水森さんですよね？」と「#GOTO KONBINI」の投稿を見せます。任意同行を求めるも、水森は拒否。
その夜、また強盗事件を誘引する投稿が行われますが、タグが拡散されていないことに気付いた九重世人（岡田健史さん）。さらに前回は、9日の3時33分の予告だったのに対し、今回は深夜3時。陣馬耕平（橋本じゅんさん）が「333」というビールがあると言ったことで、ハッとして何かを調べ始める九重。
9はベトナムではラッキーナンバーで、3を3つ足しても9なことから、前回の強盗時は超ラッキーなげん担ぎの日。単独の3は不吉な数字であることから、今回の投稿で強盗を集める気はない、と推理します。
九重の推理通り、ひとりで強盗を行った水森は逃走。公園に逃げ込むと、ナイフを振り回し、「外国人はこの国に来るな！」と訴えます。そこに通りかかったマイもいる中「ここはあなたを人間扱いしない」「ジャパニーズドリームは全部嘘だ！」と日本語とベトナム語で訴えます。マイは水森を助けようとしますが、「共犯だと思われる」と止める伊吹。「来るな!!」と悲痛な叫びを残した水森は、警察に取り押さえられます。
マイはその後、特定技能一号という在留資格を得て沖縄のホテルで働くことに。笑顔のマイを見送った伊吹は、「これから会う人、みんないい人だといいよな」と言います。志摩は何やら考えるように「水森は少しは楽になったのかな。罪を叫んで、裁かれることで……」とつぶやくのでした。
社会について考えさせられるシーンに心揺さぶられる！
毎話印象に残るシーンが多い『MIU404』。第5話では、九重の活躍ぶりや、つい方言を出してしまったシーンに「方言かわいい！」「これからの成長が楽しみ！」などの声が寄せられました。
また、ベトナムでは相手を「カタツムリ」にたとえると弱い、遅いといったイメージから侮辱の意味となる、という話が印象的に語られました。「私たちもカタツムリなのかもしれない」など、ドラマを通して社会問題について考えさせられる人も多かったよう。
ドラマ内ではマイと水森が紫陽花を見に行くシーンが描かれていましたが、これは撮影が延期になったことにより、桜の予定が藤、さらに紫陽花になったという裏話も。紫陽花とカタツムリがマッチし、多くの人が引き込まれる回となりました。
また、4機捜隊長の桔梗ゆづる（麻生久美子さん）が陣馬（橋本じゅんさん）から「女の隊長を面白く思ってないやつはいまだに多い」と忠告を受け「何を恐れているんだろうね。ただここにいて働いているだけなのに」と返すシーンには「いつも桔梗さんのセリフに撃ち抜かれる」「本当に名言」と心を揺さぶられた感想が多く見られました。
加速する物語、成川とRECが繋がり、今後の展開が予想できない！
第5話のラストでは、ナウチューバーの特派員RECに元陸上部の成川（鈴鹿央士さん）を名乗る人物から連絡がくるシーンが描かれ、「ここが繋がるの？」「予想がつかない」など、SNSでは今後の展開が気になる声が多くあがりました（成川の話は、第3話のふり返りをチェック！）。
第6話では、ついに志摩の過去が明らかになるようです。伊吹は5話で自身の師匠である蒲郡に「自分を信じられないとなるとそいつ（志摩）の軸足はどこだ」「大丈夫なのかそいつは」と気になる言葉を投げかけられていましたが、果たして志摩にはどんな過去があるでしょうのか。気になりますよね。
それでは、あらすじを先取りしてお届けします！
綾野剛さん×岡田健史さんの新バディ登場!? 第6話のあらすじ
「志摩（星野源さん）は、相棒殺し」という噂話を偶然聞いた伊吹（綾野剛さん）。どういうことなのか、志摩本人から真相を聞き出そうとするも、志摩は一向にそのことについて話そうとしません。
たまりかねた伊吹は、九重（岡田健史さん）から、志摩のかつての相棒だった香坂（村上虹郎さん）が不審な死を遂げていた事実を聞き出します。
そして、伊吹は九重を引き連れ、香坂の死の真相と同日に起きた連続毒殺事件について調べ始めますが……。
第6話では、伊吹と九重という異色の組み合わせが活躍するとあって、「伊吹とバディを組んで大丈夫なの？」「この組み合わせ熱い……！」と視聴者からも期待の声が寄せられていました。志摩の過去を知った伊吹が、志摩を救えるかにも注目が集まっています。
第6話のタイトルは「繰り返し」という意味を持つ「リフレイン」。志摩とバディを組む伊吹の運命を暗示しているのか、それとも別の意味も隠されているのか、注目したいところ。放送は、7月31日（金）22時からですので、お見逃しなく！
番組詳細
- MIU404
- 2020年7月31日（金）22:00スタート予定 TBS系
