世界中のビスポークマニアたちが現代最高と褒め称える靴職人が、東京・銀座にいる。英国の名門シューメーカーでその名を馳せ、現在は「マーキス」という工房を主宰する川口昭司さんである。
紳士靴が頂点を極めたといわれる、20世紀初頭のビスポークシューズを目標に、日々芸術的な靴を生み出す川口さん。妥協を知らない彼の手仕事には、世界屈指の審美眼を誇るスタイリストのソニア・パークさんも共鳴しているという。
「マーキス」の靴は、ビスポークシューズの最高峰
そんな彼が近年力を入れているのが、すこし力の抜けたスリッポンタイプだ。中でも『マナーズ』というこちらのモデルは、はき口を浅くとったエレガントなデザインが魅力。もとはスーツに合わせることを想定したそうだが、ジーンズやチノパンとの相性も抜群。オンからオフまで、活躍の機会は多そうだ。
実は大抵の靴職人は、初回のオーダーでシビアな採寸が求められるスリッポンをつくるのは嫌がるものなのだが、川口さんは躊躇なく受注してくれる。ビスポークシューズの入門編に、こんな一足はいかがだろうか?
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年夏号より
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)
- EDIT :
- 山下英介(本誌)