夏号の特集「男だからこそ美しい 洗練ゴールドの名品時計」では、日常のシーンを鮮やかに彩る名品時計の着こなしスタイルを披露した。ここでは、掲載された7本のゴールド時計の詳細を徹底レポート。第2回は、ロレックスの『オイスター パーペチュアル デイデイト 36』だ。

雑誌メンズプレシャス夏号で紹介した名品時計の詳細をレポート!

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万年筆、ネクタイ、カフリンクス…。細部にまで自分らしくこだわる紳士が所有すべき​ゴールド時計のひとつがロレックスの『オイスター パーペチュアル デイデイト 36』だ。存在感のある佇まいが、一流を物語っている。メンズプレシャス夏号P40より

『世界で最も高い知名度を誇る腕時計ブランド』ロレックスをこう表現することに異論を唱える者はいないだろう。高級時計の代名詞として広く世界に認知されると同時に、憧憬を集め続けているその理由は、このブランドが実に多くの「唯一無二」を誇っているからだ。

例えば、ムーブメントを守るために開発された堅牢な「オイスターケース」。ダイヤルやベゼル、ラグ、ブレスレットが一体となって構築されたデザインは、腕時計のひとつの完成形として金字塔を打ち立てた。

何かのモチーフではなく、時計としての佇まい自体が最強の「アイコン」なのだ。

そして、時代や流行が移り変わっても決して変わらない、その「貌」。時計本来の姿であるラウンド形のケースに、高い視認性によって時を知らせてくれる研ぎ澄まされたダイヤルデザインには、時計界の王としての矜恃と風格が滲む。

技術力の「攻」とデザインの「防」、奇跡のバランスがかなえる不朽の洗練

ロレックス『オイスター パーペチュアル デイデイト 36』 ●自動巻き ●18ctエバーローズゴールドケース&ブレスレット ●ケース径/36mm ¥3,744,000  ※税抜価格

この『オイスター パーペチュアル デイデイト』は、1965年に発表された当時、日付とフルスペルの曜日を表示する世界初の腕時計として注目を浴びた。それから60年近くの歳月を経た現代でも、核となるデザインコードはしっかり継承されている。

その一方で、常に進化遂げているのがムーブメントや素材だ。2019年に発表された新世代モデルである『オイスター パーペチュアル デイデイト 36』には、新開発のムーブメント「キャリバー 3255」が搭載されている。数件の特許を取得、申請しているこの最先端ムーブメントは、技術の粋を尽くし、精度の追求はもちろん、約70時間というロング・パワーリザーブや高い耐衝撃性、耐磁性を誇る。

光を乱反射させるフルーテッドベゼルが、美しいハーモニーをいっそう際立たせる

18ctのイエロー、ホワイト、エバーローズゴールド、そして950プラチナといった貴金属のみで、ステンレススティール素材は存在しないこの『デイデイト』モデル。なかでもとりわけ、品と艶が漂うのが、ロレックスが独自に開発した「エバーローズゴールド」だ。従来のピンクゴールドに比べ経年による変色しにくいのが特徴だが、いつまでも美しく輝き続けるだけではなく、まろやかな色味がラグジュアリー感を高める。

そんなゴールド時計の美観を際立たせるのが、ブラウンオンブレと呼ばれるシックな文字盤との調和と、ゴールドの台座にセットされたアワーマーカーのダイヤモンドによる装飾だ。6時と9時位置にはデイデイトの特徴でもあるバゲットカット・ダイヤモンドがあしらわれている。

古今東西、「ゴールドのロレックス」は成功者の象徴として周囲から羨望を集める存在であっただろう。実際に『デイデイト』は世界中の多くの政治家や指導者、先見者に愛用されてきた。そのブレスレットには、歴代の愛用者を思い起こさせる、プレジデントブレスレットという名前が付けられているほどだ。

しかし、新たな時代を迎えた今、その輝きはあくまでも自分のためだけの愉悦。成熟した大人の男の手元で、さりげなく色香を演出するのだ。

問い合わせ先

日本ロレックス

TEL:03-3216-5671


<出典>
MEN'S Precious2020年夏号「新しい時代に!男の人生を決める『名品ウォッチ』」
【内容紹介】男の人生を決める「名品ウォッチ」/真夏のラグジュアリー名品/ラグジュアリー・ボートへようこそ/名車と名品小物の美しき相関関係/大人の美容塾スタート!
2020年8月6日発売 ¥1,230(税込)

メンズプレシャス夏号8月6日発売!「新しい時代のスタイル」を身につけよう!

この記事の執筆者
東京都出身。本格時計のムックの編集、執筆を手掛けたことをきっかけに機械式時計の魅力に開眼。日本の女性誌において、機械式時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる一方で、男性誌や専門誌にも数多く寄稿。メンズウォッチを語れる稀有な女性ジャーナリストとして多方面で活躍中。スイスの時計フェアの取材歴は20年と、業界屈指のキャリアを誇る。一方、持ち前の好奇心で、趣味である旅や食に関する執筆もしばしば展開している。
PHOTO :
水田 学(NOSTY)
STYLIST :
菊池陽之介