夏号の特集「男だからこそ美しい 洗練ゴールドの名品時計」では、日常のシーンを鮮やかに彩る名品時計の着こなしスタイルを披露した。ここでは、掲載された7本のゴールド時計の詳細を徹底レポート。第3回は、オメガの『コンステレーション マスター クロノメーター』だ。
雑誌メンズプレシャス夏号で紹介した名品時計の詳細をレポート!
よりモダンにスタイリッシュに!新世代機としてアップデートした「知性」と「色香」のアイコンウォッチ
シンプルに時計としての美を表現する『コンステレーション』は、『スピードマスター』と双璧をなすオメガのフラッグシップコレクション。1952年の誕生以来、その伝統を守る一方で時代の変遷に寄り添うように、デザインの進化を重ねて現在に至る、言わずと知れた名機である。
2020年は、1982年にオリジナルデザインが発表された現行モデル「マンハッタン」の第五世代となる新作『コンステレーション マスター クロノメーター』を、サイズや素材違いで、実に全47種類ものバリエーションを揃えるという圧巻のコレクションを展開。直近ではベゼルがセラミック製の41mm径サイズも発表。オメガのウォッチメーカーとしての底力を見せつけた。
ケースサイズや素材違いで展開する全47種類ものラインナップから選択可能!
とはいえ、これらの新作はいずれも、「どこが新しくなったのか?」 瞬時に判断できるあなたは、おそらく相当な「時計通」であろう。しかしそれこそが、『コンステレーション』が名品として愛され続ける所以だ。
『コンステレーション』の最大のデザインコードである、ケースの3時と9時位置にあしらわれた4つの爪。それらはローマ数字が刻まれたベゼルとともに、従来のものよりスリムになり、より現代的でシャープな表情を得た。他にも、円錐形になったリュウズ、ニューヨークのフリーダムタワーから着想を得たバーインデックスなど、細部のつくりをモダンにブラッシュアップ。また、ブレスレットにはセンターバーが配され、手首にフィットするよう微調整が可能な新機能を備え、快適な装着感も追求した。
ブランドとしては本来、メンズユーザー向けのケースサイズは41mmや39mmで、この36mmというのはユニセックスという立ち位置かもしれない。しかし欧米人に比べ華奢な骨格の日本人男性にとっては、この36mmという絶妙なサイズ感がしっくりくる場合も多いだろう。
「東京2020 オリンピック」の公式計時を担当するオメガ。予定通りに開催されていれば、もしかしたらさらなるサプライズや華やかなニュースで彩られる2020年になったかもしれない。このような状況になり、「東京2020 オリンピック」の開催は延期となったが、それでもなおオメガの真摯な時計づくりへの情熱と矜恃は、『コンステレーション』のダイヤル上の星のように燦然と輝き続けるのだ。
問い合わせ先
- TEXT :
- 岡村佳代 ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
- PHOTO :
- 水田 学(NOSTY)
- STYLIST :
- 菊池陽之介
- HAIR MAKE :
- KUBOKI(Three PEACE)
- MODEL :
- Dylan VT