東京・新橋で極上の癒しを!お茶がテーマの「ホテル1899東京」で週末ホテルステイはいかが
丁寧に煎れたお茶を飲んで、ほっとひと息。ウィズコロナ生活が始まってから、そんなリラックスタイムを過ごすようになった人も多いのではないでしょうか。
筆者もここ半年で、茶葉を買う頻度がぐっと増えました。不思議なもので、心に余裕がない時に温かいお茶を飲むと、不安や疲れがスーッと抜けていくように癒されるんです。
Go To キャンペーンもスタートして外出や旅行も楽しめるようになってきた最近。「おいしいお茶が飲めるカフェに行きたい」とリサーチしていたところ、一風変わった「お茶がテーマのホテル」を発見しました! その名も「ホテル1899東京」。実際に宿泊してきたので、その魅力をたっぷりとご紹介します。
ウェルカムドリンクは「茶バリエ」によるお茶
JR新橋駅から歩くこと、およそ8分。SL広場から飲食店のある繁華街を抜けると、「ホテル1899東京」が目に入ります。ホテルがあるのは、新橋とは思えない比較的静かなエリアです。
フロントがあるのは2階。カフェ脇の入口先にあるエレベーターで向かいます。
落ち着いた雰囲気のフロントは、茶室をイメージしているのだそう。茶筒を思わせるデザインのテーブルや、本物の茶釜など、コンセプトである「お茶」を感じられる要素が至るところに散りばめられています。
チェックインを済ませると、さっそくお茶のおもてなしが。ウェルカムドリンクは、煎茶と抹茶、どちらかを選ぶことができます。部屋でも煎茶やほうじ茶を楽しむことができると伺ったので、筆者は抹茶をいただくことにしました。
席に案内されると、「茶バリエ」と呼ばれるお茶の知識を身につけたスタッフが目の前で抹茶を点ててくれます。しゃかしゃかと心地いい音に聞き耳をたてていると、ほんのりと抹茶の香りがしてきました。
見てください、この抹茶の見事なお色。黒い器に、抹茶の緑が際立っています。ひと口飲んでみると、ふわっと抹茶の豊かな風味が口の中全体に広がりました。後味を引く程よい苦みのおかげで、午後の眠気も覚めてしゃっきりとした気がします。
客室に縁側!? お部屋はお茶が主役の癒し空間
今回、宿泊したのは「コーナーデラックスツイン」というタイプのお部屋。広さは約34平米です。窓側には腰をかけてくつろげる茶屋の縁側を思わせるコーナーがあり、広々とした開放的な空間が広がります。
部屋を訪れて最初に目に入ったのは、茶筅(ちゃせん)をイメージした枕元の照明。
他にも、茶葉のマークが可愛いパジャマや茶葉成分入りのボディソープなど、部屋中お茶のモチーフで溢れていて、「こんなところまで!」と発見する楽しさがありました。
また冷蔵庫には、ミネラルウォーターとスパークリングウォーターの用意が。さらに、お茶をよりおいしく淹れるためのピュアウォーターまで置かれていました。これは、うれしいサービスです。
さらに、お部屋には最新のIT機器が揃っているので、ワーケーションでの滞在にも最適。フリーWi-Fiはもちろんのこと、照明や空調の調整、宿泊者自身でチェックアウトまでできる機能が備わった「客室専用タブレット」が設置されています。
加えて、国内外へ無料で通話ができるスマートフォン「handy(ハンディ)」も用意されていました。こちらは、ホテル滞在中は外に持ち運びOKなのも嬉しいポイントです。
今回、筆者が宿泊した「コーナーデラックスツイン」以外にも、「スーペリアダブルB -ENGAWA-」「スーペリアダブル A-IORI-」「スタンダードダブル」という3種類のお部屋のタイプがあり、客室は全部で63室。
コンパクトなお部屋のタイプは、お茶が淹れやすいようにという理由から洗面台が寝室に設置されており、全室お茶をゆったりと楽しめる環境が整っています。
食後や就寝前も。滞在中たっぷり味わえる4種類のお茶
それぞれのお部屋には、全10種類の茶葉のうち、ランダムで4種類が用意されています。筆者が泊まった部屋には、深蒸し煎茶の「狭山火入れ」に「八女の水出し玉露」、二条麦と3種のほうじ茶をブレンドした「江戸番茶」、和紅茶の「紅優香」の4種類がありました。
まずは、「狭山火入れ」を飲んでみることに。せっかくなので、縁側に座っていただくことにしました。
適温になるまで我慢できずにお茶をすすってみると、優しい甘さがじんわりと広がります。深みのある濃厚な味わいがシンプルにおいしくて、ふと時間を忘れてくつろいでしまいました。
お茶を楽しむためにつくられた部屋でいただくお茶。初めての体験でしたが、お茶は味だけではなく、いただく空間も大切なのだと感じました。せわしない日常の合間のティータイムとはまた違った、贅沢なひとときです。
濃茶ラテに抹茶ビールも!1階のカフェでお茶メニューを満喫
ホテルの1階には、お茶を使ったオリジナルドリンクやスイーツ、パンなどを楽しめるカフェ「CHAYA 1899 TOKYO」があります。こちらは、宿泊客以外でも利用が可能です。
以前は宿泊者限定で朝食の提供をしていましたが、現在は新型コロナウイルス感染予防のため、カフェスタイルで営業をしています。
陽の光が差し込む広々とした店内は、席と席の間に余裕があり、パーソナルスペースを保ってくつろぐことができます。新橋であることを忘れるぐらいゆっくりと時間が流れているので、ちょっと羽を伸ばしたい午後のひとときにぴったり。
まず、筆者が気になったのは、茶筅で点てた濃い抹茶をミルクに加えた「1899 濃茶ラテ」。加える抹茶は、3〜6グラムの中でお好みで選ぶことができます。
抹茶をミルクにそそぐと、白と緑の美しいグラデーションが生まれます。今回、オーダーしたのは3グラム。すっきりとした軽やかな飲み口で、さらっといただけるラテです。
レジ横に小ぶりの可愛いパンが並んでいたので、誘惑に負けてラテと一緒にオーダーしました。「1899 抹茶パン あんバター」は、1番人気の商品。行列のできるパン屋として名の知れた「パンとコーヒー馬場FLAT」と共同開発したオリジナルの逸品なのだそう。
モチモチとした弾力のある生地に加え、甘すぎないあんことクリーミーなバターが相性抜群。マフィンのような小ぶりなサイズ感なので、あっという間にたいらげてしまいました。ちなみに、パンはテイクアウトが可能なので、ちょっとした差し入れにもおすすめです。
また、こちらのカフェには一風変わったアルコールメニューもあります。「1899抹茶ビール」は、これまでになんと5万杯を売り上げた大ヒット商品。
苦みのあるもの同士の組み合わせですが、不思議なことに抹茶がビールの苦みをマイルドにしてくれるので、まろやかな味になります。ビールのすっきりとした喉越しはそのままに抹茶の風味を感じられて、ひと口飲むごとにクセになる味わいでした。
「お茶ソーセージ盛り合わせ」や「フライドポテト碾茶塩(てんちゃじお)」といったおつまみメニューも展開しているので、新橋で本格的に飲む前に抹茶ビールで軽く乾杯、なんて立ち寄り方も乙かもしれません。
就寝前にもう一杯。お気に入りのお茶はお土産に
就寝前に、昼間茶バリエさんからおすすめしていただいた「ほうじ茶」をいただくことに。カフェインが少ないので、眠気を妨げることがないそうです。
ほうじ茶の香ばしい香りと風味に癒されながら、心も体もポカポカに。おかげで、夜はぐっすり熟睡することができました。チェックアウトが12時なので、朝寝坊できるのもうれしい限りです。
お部屋に用意されたティーパックが気に入ったら、2階のフロントで買うことができます。自分へのお土産にはもちろんのこと、お茶好きの友人へのプレゼントにもよさそう。
お土産選びに迷ったら、お茶の知識が豊富なスタッフの「茶バリエ」に声をかけてみてください。おいしいお茶の飲み方やおすすめの銘柄を丁寧に教えてくださいます。
レトロな可愛さの「CHACHACHA缶」はキャッチーなお土産が欲しい人におすすめ。中にはそれぞれ「ほうじ茶」「玄米茶」「深蒸し緑茶」「和紅茶」が入っています。海外の方にも喜ばれそうですね。
ちなみに、ご紹介したティーパックやお土産は「1899」の公式オンラインショップでも購入することができるので、「まずはお茶を飲んでみたい」という人はぜひ利用を検討してみては。
お茶づくしの一日は、心と体が元気になる自分へのごほうび
普段、当たり前のように身近にあるお茶。今までこんな風にじっくりと向き合ったことがなかったので、「和紅茶ってこんなにおいしいんだ!」「抹茶とビールって相思相愛」と、そのおいしさや魅力をあらゆる角度から知ることができました。
また、温かいお茶を一杯、二杯と飲み進める度に呼吸が深くなっていき、疲れて凝り固まっていた心と体がほぐれたように感じます。
お茶づくしで心和む時間を過ごせる「ホテル1899東京」は、お茶好きな人にはもちろん、疲れた時の自分へのごほうびにもぴったり。「たまには自分を癒してあげたい」……そんな風に感じたら、新橋へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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- TEXT :
- 文 希紀さん 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美