パンツ選びで重要なポイントはシルエットだ。ピタピタのスキニーシルエットや、行き過ぎたワイドシルエットは、アウターと合わせるのであればふさわしいとはいえない。美しいシルエットはいうまでもないが、選び抜かれた素材やディテール、今季的な色の全てが合わさることで、コーディネートをモダンかつ上品に仕上げてくれる。そこで、セレクトショップ「ストラスブルゴ」で見つけた、今季おすすめしたいパンツとその着こなしを紹介する。

パンツを買い足すならこの1本!

ベージュのパンツもイタリア専業なら、おじさん臭さとは無縁の存在!

パンツ¥46,000(ストラスブルゴ〈ロータ〉)
パンツ¥46,000(ストラスブルゴ〈ロータ〉)

今でも一貫して自社工場生産を続ける、1962年に創業したイタリアのパンツ専業ブランドであるロータ。その実力は折り紙つきだ。コーデュロイは、その素材感から少々カントリーテイストで野暮ったくなりがちだが、ロータであればご覧の通り。深めに入ったタックにサイドアジャスタ仕様でクラシックなディテールは大人らしい印象を与えながらも、ひざ下からの強いテーパードシルエット、細畝のコーデュロイでモダンにスッキリと見せてくれる。ゆとりのある腿周りに加えストレッチ性のある生地だから、穿き心地も非常に快適で決して窮屈さを感じることはない。

シルエットだけでなく、生地や色で大人らしさを表現する!

パンツ¥37,000(ストラスブルゴ〈インコテックス〉)
パンツ¥37,000(ストラスブルゴ〈インコテックス〉)

こちらも同じくイタリアにて1951年に創業した屈指の老舗、パンツ専業ブランドのインコテックス。近年ではカジュアルパンツにも力を入れ、豊富なバリエーションとその美しさに余念はない。そんなブランドの基本とも呼べるべき、ウールのスラックス。1タック入れることでウエスト周りに多少の余裕を入れつつも、綺麗に上がったヒップライン、緩やかなテーパードシルエットで脚長効果も生まれる美脚ラインは、インコテックスの真骨頂。SUPER100’sのツイル生地による艶やかなオリーブカラーが大人らしい上品さを与えてくれる。

美しいパンツだから、レザーアウターコーデも見違えるほど上品になる!

ブルゾン¥175,000〈1945 CA〉・ニット¥110,000〈クルチアーニ〉・パンツ¥37,000〈インコテックス〉・スカーフ¥18,000〈ア ピース オブ シック〉・靴¥163,000〈エドワード グリーン〉/すべてストラスブルゴ

秋冬の定番であるレザーアウターに合わせるなら、デニムなどのカジュアルパンツでは少し大人らしさに欠ける。そこで取り入れたいのが、こちらで紹介したシルエットの美しいイタリア専業パンツだ。昨年に引き続き人気の高いモノトーンコーデは、色合いが落ち着いている分、シルエットやディテールがモノを言う。そこで、テーパードラインが綺麗なイタリア専業パンツであれば、美しいシルエットですっきりと見せつつ、レザーの無骨な表情を上品に押しあげる。今季はオリーブカラーを取り入れて、モノトーンの中にもほんのりカラーを主張したい。

パンツにもトレンドはあるものの、大胆なモデルチェンジをするわけではない。トレンドを重視するよりも、長く愛用できるシルエットのパンツを選ぶ方がスマートである。やはりパンツ専業ブランドだからこそ「買い」である。

※価格はすべて税抜きです。

問い合わせ先

ストラスブルゴ

TEL:0120-383-563

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
河又雅俊
EDIT&WRITING :
河又雅俊