ファッションでよく目にする「トラッド」ってなに？

昨今の紺ブレブームから垣間見えるトラッドスタイル。常に王道であり、そのコーディネートにはさほど大きな変化はみられないが、日々アップデートを繰り返し、現代のスタイルに最適化されている。シップスもまたそのひとつ。今季は45周年を記念したブレザーを展開し、モダンさを加速させている。

古き良きアメトラの世界観を追い続けながらも、現代のニーズに合わせ再構築し提案するセレクトショップのシップス。ゆえに、何をどう変えるかのバランスが絶妙で、王道でありながらモダンなトラッドスタイルを可能としてくれる。現代的なトラッドスタイルをするのに、必要なアイテムは何か？を紹介する。

モダンにアップデートしてるから、王道アイテムも新鮮に蘇る！

見た目はアメリカ、着ればヨーロッパな紺ブレ！シップス45周年を記念した特別仕様

ジャケット¥118,000（シップス銀座店〈ヴァルディターロペルシップス〉）

アメトラを象徴するブレザー。今作のヴァルディターロのブレザーを製作したのはあのカルーゾだ。カルーゾブランドでは採用してこなかったパッチ&フラップポケットや、センターフックベントなどアメリカらしいディテールを踏襲しつつも、副資材の少ない軽い着心地にモダンなシルエットはいかにもヨーロッパ的である。少し燻したようなゴールドのメタルボタンもモダンさを加速させる。

リラックスシルエットがトラッドに新鮮さを加える！

パンツ¥40,000（シップス銀座店〈ベルナールザンス〉）

近年再熱しているのがフレンチトラッド。そんなフレンチトラッドで度々見かけるのがチェックのパンツだが、特に今季はブラックウォッチ柄に注目。サイドアジャスターや深めに入った２タックで英国的クラシカル要素を持たせながらも、存在感のあるワイドシルエットのリラックスした雰囲気は、フランス的な柔軟さと品のよさが垣間見えるアイテムだ。

アイテム自体に、特別な目新しさはないものの、モダンにアレンジが加わったアイテムは現代的である。今必要ななのは、こういうデザインなのかもしれない。

※価格はすべて税抜きです。