ここにきて、いっきに電気自動車攻勢を強めるのがフォルクスワーゲングループだ。アウディ肝いりの「e-tronスポーツバック55クワトロ」が2020年9月に日本発売開始。静かで速い。新しい時代のジェントルマンズエクスプレスといえる。

アウディBEVの第二弾

全長×全幅×全高=4900×1935×1615ミリ。
全長×全幅×全高=4900×1935×1615ミリ。
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ハッチゲートを備えて実用性も高い。
ハッチゲートを備えて実用性も高い。

e-tron(イートロン)は、アウディがBEV(バッテリー駆動の電気自動車)に与えた車名。まず2018年にSUVスタイルの「e-tron」が登場し、このe-tronスポーツバックは第二弾だ。

電気モーターを前後1基ずつ搭載。家庭用の普通AC充電器と公共の急速DC(直流)充電器ともに対応し、フル充電で航続距離は405キロとされる。山道では上りは電気を消費しても下りで回収できる(バッテリーに充電できる)。実用性が高い。

「電動化攻勢を開始しました」とアウディジャパンではe-tronスポーツバックのプレスリリースのなかで記す。実際に、このあと、モーター3基でよりパワフルな「e-tron S」やさらにパワフルな「e-tron GT」の登場が予定されている。

今回のe-tronスポーツバックはそれらへの期待を盛り上げるのに十分な、パワフルで、操縦が楽しく、かつスタイリッシュなモデルだ。作りの質感も高い。

組み合わされるバッテリー出力は95キロワット時。大容量のため、加速はじつにスムーズ。2.5トンのボディであるのに、軽々というかんじで速度をあげていく。さらにもうひとつの驚きは、コーナリングでの楽しさだ。電子制御サスペンションと、前後のトルク制御も大きく貢献しているのだろう。小さなコーナーだろうと、すいすい曲がっていくのだ。

驚くほど運転が楽しい!

最高出力は300kW、最大トルクは664Nm@4500rpm。
最高出力は300kW、最大トルクは664Nm@4500rpm。
人工スエードを中央部に使ったシートは座り心地がよい。
人工スエードを中央部に使ったシートは座り心地がよい。

スポーツバックとアウディが呼ぶ、独自のファストバックスタイルは、軽快といえば軽快であるものの、実際の全長は4900ミリもある。ホイールベースも2930ミリと長い。室内はおかげで空間的余裕がたっぷり。ちょっとしたリムジン感覚が味わえるいっぽうで、ハンドリングはするどく、運転が楽しいのには驚くほど。

ちょっとでも電気自動車を体験したひとなら、どこからでもすかさず加速する電気モーターの特性こそ、操縦における最大のメリットとご承知だろう。e-tronスポーツバックもタイトコーナーの入り口でアクセラレーターに載せた足の力を緩めても、途中からまたじわじわっと踏み込んだとき、すかさず力を出す。なので速いのだ。

まず、装備が豊富な「1st edition」が1327万円で発売される。特別装備は、アコースティックサイドガラス、プライバシーガラス、Bang & Olufsen 3Dサウンドシステム、パワークロージングドアからなる「サイレンスパッケージ」、21インチアルミホイール、「カラードブレーキキャリパーオレンジ」などだ。

さらに、従来の物理的なミラーに代えて、カメラを使い後方の様子を室内モニターに映し出す「バーチャルエクステリアミラー」もオプションで用意される。こちらを装着した「1st edition」は1346万円となっている。

スペースの余裕がたっぷりある後席。
スペースの余裕がたっぷりある後席。
オプションのバーチャルエクステリアミラー。
オプションのバーチャルエクステリアミラー。
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問い合わせ先

アウディ

TEL:0120-598106

この記事の執筆者
自動車誌やグルメ誌の編集長経験をもつフリーランス。守備範囲はほかにもホテル、旅、プロダクト全般、インタビューなど。ライフスタイル誌やウェブメディアなどで活躍中。
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