雑誌『Precious』キャリアのおしゃれエッセンシャル・アイテム3選|「オープンドアー」エクゼクティブディレクター 菅原秀子さんの場合

昨今、「自分にとって本当に価値あるものを考える機会が増え、ワードローブが厳選された」という声が聞かれるようになりました。そんな譲れないアイテムを、働く『Precious』読者に大調査。「必要」「大切」「好き」の視点から選んでいただきました!

「心から感動した、つくり手の思いが込められた名品を身につけるのが喜びです 」

今回、お話しを伺ったのは、広告代理店でカルティエやシャネルなどを担当後、グッチのPRを率いてきた菅原さん。

「ブランドのデザイナーや職人の仕事に触れ、心から感動して手に入れてきたものは、時を経てもまったく色あ せません。 20年前に買った『ミニベ ニュアール』やシャネルのジャケットは、今も『やっぱり素敵...』と魅せられます」

昨年、手元に加わったグッチの『ホースビット ローファー』は、これから人生をともにするのが楽しみな一足。

「ブランドのアイデンティティがしっかりあり、確かな物づくりをされていて、自分に合ったものは、心もライフスタイルも豊かにしてくれます」

菅原秀子さん
「オープンドアー」エクゼクティブディレクター
(すがわら ひでこ)大手広告代理店の国際局営業としてシャネル、カルティエ、グッチなどを約15年間担当。2005年に「グッチ ジャパン」に入社し、PR、広告などを担当。今年1月、企業のコミュニケーションのサポートをする「オープンドアー」を根道美奈氏とともに設立。 

■1必要:カルティエの『ミニベニュアール』と ダイヤモンドリング 

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菅原さんのお守り的な存在、カルティエの『ミニベニュアール』とダイアモンドリング

20年以上、ほぼ毎日身につけているまさに私のお守り

「カルティエの物づくりの素晴らしさに感銘を受け、20年前に買った『ミニベニュアール』。当時、年齢的には不相応かなと思ったのですが、仕事も頑張っているから買おうと決断。

写真のソリテールのリングもカルティエ。ほかの2点はジュエリーショップで熟考してつくったオーダーアイテムです。この時計を左腕につけて、小指にピンキー、薬指にソリテールと3連リングを重ねた組み合わせが、私のお守りのようになっています」

実際、こう使っています!

菅原秀子さんの「必要」「大切」「好き」を取り入れたコーディネート
菅原秀子さんの「必要」「大切」「好き」を取り入れたコーディネート

「昨年、ホテルオークラの『桃花林』へ、家族で飲茶をしに行ったときに撮った写真。『必要』の時計とリング、『大切』の靴、『好き』のジャケットをフルで身につけています(笑)。シャネルのジャケットは、20年前のものでも古さがありません。デニムとともにドレスダウンして」 

■2大切:グッチの『ホースビットローファー』

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履き心地も良い、グッチの『ホ ースビットローファー』

長年、一緒に仕事をしてきたグッチのイタリアの仲間からの贈り物 

「14年間PR、広告業務を束ねていたグッチを辞めることになったとき、イタリアの仲間が贈ってくれた一足。メイド・トゥ・オーダーでつくってもらえることになり、名品の『ホースビットローファー』で、 ネイビーのリザードを選びました。

足のサイズは36.5と37の間くらいなのですが、木型から私に合わせてつくっているから、ぴったりこの靴のおかげでグッチにいたことへの誇りが増し、新スタートを気持ちよく踏み出せました」

■3好き:シャネルのネイビージャケット

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仕事もプライベートに大活躍! シャネルのジャケット

20年前、素敵さに惚れ込んで購入。今も見るたびに心が和む

「広告代理店時代にシャネルの担当として、ブランドの歴史やコレクションに接し、心から敬意を抱くように。このジャケットは20年前に、ショーで見てひと目惚れ。

大好きなネイビーでこのデザインは買うしかないと決めたものの、日本・パリでは売り切れ。ハワイまで問い合わせて手に入れました。グッチ在籍時は着る機会が少なかったのですが、クローゼットで見るだけでも、癒やされていました。これから、出番が増えそう」

※紹介したアイテムはすべて私物です。各ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。

PHOTO :
小池紀行・池田 敦(パイルドライバー)
EDIT&WRITING :
長瀬裕起子、小林桐子(Precious)