雑誌『Precious』キャリアのおしゃれエッセンシャル・アイテム3選|「オープンドアー」エクゼクティブディレクター 菅原秀子さんの場合
昨今、「自分にとって本当に価値あるものを考える機会が増え、ワードローブが厳選された」という声が聞かれるようになりました。そんな譲れないアイテムを、働く『Precious』読者に大調査。「必要」「大切」「好き」の視点から選んでいただきました!
「心から感動した、つくり手の思いが込められた名品を身につけるのが喜びです 」
今回、お話しを伺ったのは、広告代理店でカルティエやシャネルなどを担当後、グッチのPRを率いてきた菅原さん。
「ブランドのデザイナーや職人の仕事に触れ、心から感動して手に入れてきたものは、時を経てもまったく色あ せません。 20年前に買った『ミニベ ニュアール』やシャネルのジャケットは、今も『やっぱり素敵...』と魅せられます」
昨年、手元に加わったグッチの『ホースビット ローファー』は、これから人生をともにするのが楽しみな一足。
「ブランドのアイデンティティがしっかりあり、確かな物づくりをされていて、自分に合ったものは、心もライフスタイルも豊かにしてくれます」
■1必要:カルティエの『ミニベニュアール』と ダイヤモンドリング
20年以上、ほぼ毎日身につけているまさに私のお守り
「カルティエの物づくりの素晴らしさに感銘を受け、20年前に買った『ミニベニュアール』。当時、年齢的には不相応かなと思ったのですが、仕事も頑張っているから買おうと決断。
写真のソリテールのリングもカルティエ。ほかの2点はジュエリーショップで熟考してつくったオーダーアイテムです。この時計を左腕につけて、小指にピンキー、薬指にソリテールと3連リングを重ねた組み合わせが、私のお守りのようになっています」
【実際、こう使っています!】
「昨年、ホテルオークラの『桃花林』へ、家族で飲茶をしに行ったときに撮った写真。『必要』の時計とリング、『大切』の靴、『好き』のジャケットをフルで身につけています(笑)。シャネルのジャケットは、20年前のものでも古さがありません。デニムとともにドレスダウンして」
■2大切:グッチの『ホースビットローファー』
長年、一緒に仕事をしてきたグッチのイタリアの仲間からの贈り物
「14年間PR、広告業務を束ねていたグッチを辞めることになったとき、イタリアの仲間が贈ってくれた一足。メイド・トゥ・オーダーでつくってもらえることになり、名品の『ホースビットローファー』で、 ネイビーのリザードを選びました。
足のサイズは36.5と37の間くらいなのですが、木型から私に合わせてつくっているから、ぴったりこの靴のおかげでグッチにいたことへの誇りが増し、新スタートを気持ちよく踏み出せました」
■3好き:シャネルのネイビージャケット
20年前、素敵さに惚れ込んで購入。今も見るたびに心が和む
「広告代理店時代にシャネルの担当として、ブランドの歴史やコレクションに接し、心から敬意を抱くように。このジャケットは20年前に、ショーで見てひと目惚れ。
大好きなネイビーでこのデザインは買うしかないと決めたものの、日本・パリでは売り切れ。ハワイまで問い合わせて手に入れました。グッチ在籍時は着る機会が少なかったのですが、クローゼットで見るだけでも、癒やされていました。これから、出番が増えそう」
※紹介したアイテムはすべて私物です。各ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。
- PHOTO :
- 小池紀行・池田 敦(パイルドライバー)
- EDIT&WRITING :
- 長瀬裕起子、小林桐子(Precious)