15歳でレッド・ツェッペリンに夢中になりギターを始めたという井上銘。高校生になって父親と共にマイク・スターンのライヴに行き、グローバルなリズムを刻む彼のジャズの世界観に衝撃を受ける。その熱が冷めやらぬうちにジャズ・ギターのレッスンに通うようになると、めきめき上達、ジャム・セッションをするまでになったという。そんな勢いのある若い才能に目をつけ、自らのバンドに誘ったのが、日本屈指のジャズ・ベーシスト鈴木勲。
こうして井上銘は、15歳でギターを始め、高校在学中にプロのキャリアをスタートさせるという、驚きの急成長プロフィールを持つに到った。
若き才能を磨き輝かせた驚きのプロフィール
2011年、若干20歳でメジャー・デビュー・アルバム『ファースト・トレイン』をリリース。同年、アメリカに渡りバークリー音楽大学に留学。ニューヨークでのライヴ活動も経験して帰国する。その後、日本を代表するジャズ・ミュージシャンとの共演を重ね、“注目の若手ギタリスト”としてコアなジャズファンからも一目置かれる存在になる。
それとともに、同世代の才能あるミュージシャンたちとも積極的に関わり、まさに“未来のジャズ・シーンを担う”音楽活動をアグレッシヴに展開している。今回のブルーノート東京での井上銘のライブは、そんな若い世代との共演によるリーダー公演。しかも、それぞれ異なるプロジェクトで活躍しているメンバーだというのだから、これは楽しみだ。
違ったスタイルで魅せる2つのステージとは?
初日11月8日(日)は、魚返明未(p)、若井俊也 (b)、柵木雄斗(ds)と組む「井上銘 アコースティック・ジャズ・カルテット」で登場。旧知の同世代メンバーによるグループで、今春にアルバム『Our Platform』をリリースしたばかり。アコースティック・ジャズに真っ向から取り組んだ、フレッシュなサウンドに期待が高まる。
二日目の9日(月)は、2017年に始動し、ジャズの先進性、ロックの自由さといったあらゆる音楽のエッセンスを吸収したエッジの効いたサウンドが話題となった「ステレオチャンプ」が登場。メンバーは、類家心平(tp)、渡辺ショータ (p,key)、山本連(b)、福森康(ds)といった精鋭たち。2018年4月にブルーノート東京で初ライヴを行い、ソールドアウトの大成功を収めている。 ボーダーレスなオルタナティヴ・ジャズのグルーヴを、再びブルーノート東京の客席で体感したい。
この二夜連続のステージは、会場での観覧だけでなく、インターネットでもライヴ配信(有料)される。アーカイブ視聴(期間限定)も可能なため、井上銘をはじめとする日本のミュージック・シーンを担うアーティストのパフォーマンスを繰り返し視聴することができる。生でも配信でも、見逃したくないステージであることは確か。エネルギーに溢れるライヴの高揚感も存分に味わいたい!
井上銘 アコースティック・ジャズ・カルテット
配信日時/11月8日(日)[1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open7:00pm Start8:00pm
※2ndショウのみインターネット配信(有料)実施 ※アーカイブ配信視聴期間:11月15日 (日)11:59pmまで。 ※アーカイブ配信の内容はライヴ配信とるなる場合があります。
ステレオチャンプ
配信日時/11月9日(月)[1st]Open5:30pm Start6:30pm [2nd]Open8:30pm Start9:15pm
※2ndショウのみインターネット配信(有料)実施※アーカイブ配信視聴期間:11月16日(月)11:59pmまで。 ※アーカイブ配信の内容はライヴ配信と異なる場合があります。
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- TEXT :
- 堀 けいこ ライター