本格的な冬を前に、どのようなアウターを選べばいいのか迷っている人は多いはず。そんなこの時期に活躍するのが、カシミヤやウールでつくられた1枚仕立ての薄軽コート。シルエットのしなやかな流線や、フォルムのやわらかさがもち味のコートは、はおることでエレガントな気配や佇いが醸し出されます。
そんなライトコートを今っぽく着こなすには、辛口感やモード感をポイント的に投入し、表情をプラスしましょう。本記事では、大人の女性を輝かせるライトコートと、そのコーディネート術をご紹介します。
エレガントな気品を醸し出す、「しなやかライトコート」の洗練スタイル6選
■1:ヴァージンウールフェルトの配色ダブルフェースコート
気品漂うグラマラスなコートながらも、濃紺×黒の辛口モードなカラーリングでひねりがプラスされています。共布でつくられた、美シルエットのタンクワンピースとセットで着用。量感のあるシルバージュエリーを追加して、モダンに仕上げます。
■2:洗練シルエットのライトコート
カシミヤに定評のある「アニオナ」の、最高級カシミヤを使ったダブルブレストコート。ミルクティーのようなベージュとオフホワイトの上品な淡色カラーリングで、リッチな印象をプラス。さらにパンチのあるチェーンバッグや、メンズライクな腕時計でアクセントを追加します。
■3:繊細な肌触りの究極のカシミヤコート
生地の製作部門「ラネリエ・アニオナ」から誕生した『センチュリー ダブルフェース カシミヤ』を使用したライトコート。シルクブレンドの繊細な質感が魅力的です。コートの濃淡グレーに、ブラウスとバッグの白を合わせ、抜け感をプラス。足元にはトラッドな雰囲気のバックル付きパンプスを追加し、全体をシックにまとめています。
■4:パステルグリーンの優美なコクーンコート
パステルグリーンのコートは、カシミヤ混ウールの一枚仕立て。マックスマーラが誇る製法「ドッピオ・アプリービレ」(=手縫いによるダブルフェース)でつくられ、エアリーな着心地を実現しています。白をブリッジカラーに、暗くなりがちな秋冬コーデを明るく仕上げています。
■5:こだわりの詰まったベーシックなノーカラーコート
肩にはぎ目を入れず、着用時の袖のシルエットにハリと華やかなボリュームを出した一枚仕立てのコート。シルクのプリントスカーフが、顔周りを華やかに見せてくれます。ブラック&ホワイトのコントラスト配色で、「女っぽく」と「かっこよく」を両立したスタイルが完成します。
■6:カシミヤの素材感が際立つホワイトコート
イタリアの一流テキスタイルメーカー、ピアチェンツァ社のカシミヤアンゴラ混生地で仕立てた、ダブルフェースの上品ラップコート。ピンクベージュのセットアップを合わせ、フェミニンにまとめましょう。パイソンスキンのパッチワーク柄バッグが、コーデを引き締めます。
秋のおしゃれにプラスしたい、さっと羽織れるエレガンスなライトコートをお届けしました。コート自体にクラシカルな女性らしさがあるため、小物で辛口感やモード感を加えて、フレッシュな着こなしを完成させましょう。
- PHOTO :
- 石倉和夫(人物)、佐藤 彩(静物)
- STYLIST :
- 戸野塚かおる
- HAIR MAKE :
- 重見幸江(gem)
- MODEL :
- 高橋里奈(本誌専属)
- EDIT :
- 小林 綾、下村葉月、大庭典子、矢野絵梨佳・廣田沙羅(HATSU)、喜多容子(本誌)
- RECONSTRUCT :
- 藤岡あかね