価値観や選択眼に変化が生まれたニューノーマル時代。多くの人がオーセンティックな物、より心地良い物に惹かれる流れのなかで、ランジェリーライターの川原好恵さんは「下着も時を超えて愛される優雅さや機能美を備えた名品があらためて注目されている」といいます。さらに「名品と呼ばれる下着は女性に自信を与え内面から輝かせてくれる」とも。
大人の女性のワードローブにぜひそろえていきたいそんな名品下着を、物づくりの背景やストーリーを交えながら紹介します。今回は下着のトップブランド「LA PERLA(ラペルラ)」が1995年に発売した、シルクと刺繍による美しいコレクション「MAISON(メゾン)」です。
発売から25年を経ても色褪せない美しさを奏でる。ラペルラの「メゾン」コレクション
ランジェリー界のトップブランドとして君臨する「ラペルラ」。イタリア ボローニャで1954年、アダ・マゾッティという1人の女性が「イタリア最高の伝統を体現するコルセット工房を作る」という夢と共に誕生しました。「ラペルラ(LA PERLA)」という名は、彼女が自分の作るランジェリーを宝石の中で最も優雅で気高い「真珠(Perla)」に例えたことに由来します。「黄金のハサミ」と呼ばれたアダはその卓越した裁断と技術力を武器にランジェリーをデザインし、その名を世界へ知らしめることになります。
数々のマスターピースを生んできた「ラペルラ」のコレクションの中で、最も長く愛されているのが、1995年に発売され、今年25周年を迎えた「メゾン」コレクション。刺繍で表現された花のモチーフがシルクサテンの上で咲き誇る作品です。刺繍一つ一つをシルク地に手作業で縫い合わせる技術は「フラスタリオ技法」と呼ばれるフィレンツェに古くから伝わるもの。これは熟練した職人にしか施せない技術で、ボローニャのアトリエで脈々と受け継がれています。
25年も変わらないスタイルなのに古さを感じさせず憧れのランジェリーであり続けるのか、その理由を説いていきましょう。
■1:着用するすべての人へ自信を与え、常に注目と称賛を浴びるランジェリー
「メゾン」コレクションの魅力を一言で言い表すとしたら、それは「時代を超越した美しさ」。伝統と革新の融合が「ラペルラ」の魅力ですが、「メゾン」コレクションはその象徴でもあるのです。
現在、クリエイティブディレクターを務めるアレッサンドラ・ベルトゥッツィは、「メゾン」コレクションについてこのように語っています。
「メゾンの独自性は、時代を超越した女性らしさです。メゾンが初めて創られてから25年が経ちますが、現代でも刺激的で色褪せないコレクションです。お客様は貴重な素材と比類のないボロネーゼの職人技を認識し、大切にしています。エレガントで多様性に富んだメゾンコレクションは、日夜問わず様々な用途で着用いただけます。着用するすべての人へ自信を与え、常に注目と称賛を浴びることもメゾンの魅力です」。
■2:ブラジャー&ショーツにパジャマやガウンまで。ボディーに華を添える12アイテムを展開
ブランドを代表するアイコニックなコレクションだけあり、豊富な色とアイテムが展開されているのも「メゾン」の魅力。ブラジャー&ショーツにくわえて、キャミソールやスリップ、パジャマやガウンまで全12アイテムを手にすることができます。
ロングスリップやロングガウンは日本人のライフスタイルからすると、やや非日常的なアイテムに感じられますが、ヨーロッパでは大人の時間を優雅に楽しむためのラウンジウエアとして着用されるもの。就寝時にはガウンを脱ぎロングスリップでベッドへ。海外への旅行はまだ先になりそうですが、ステイケーション先のホテルや自宅でのリラックスタイムをこんなラウンジウエアでドラマチックに演出して、旅気分に浸るのもおすすめです。
今を生きる女性のためにマスクカバーも登場
そして、コロナ禍には「メゾン」コレクションと同じシルクと刺繍で作られたマスクカバーも発売されて話題に。伝統を重んじるばかりでなく、その時代に求められる物を提供し、時代とともに進化して行くのが「ラペルラ」。その姿勢こそが、トップブランドであり続ける理由であり、創業者アダ・マゾッティの精神なのです。
世界のトップブランドである「ラペルラ」を纏った時の高揚感は、決して他では味わえないもの。そして、その高揚感と自信は女性を内面から輝かせてくれるはず。ラグジュアリーなその名品で美しさに磨きをかけてみてはいかがですか?
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- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃