本格機械式で女を磨く！圧倒的な洗練に包まれたハンサムウォッチ
1996年にイギリスのアイドルグループ、スパイス・ガールズの一員としてデビューし、ファーストアルバムの爆発的ヒットで一気にスターの座に上り詰めたヴィクトリア。2008年にはファッションデザイナーに転身。自身のブランド「ヴィクトリア・ベッカム」を立ち上げ、大成功を収めます。私生活では3男1女の子宝にも恵まれ、デビッド・ベッカムとの結婚21周年を迎えたばかり。
すべてを手に入れた女社長ヴィクトリアは、実は時計愛好家。以前は、「コスモグラフ デイトナ」をはじめ、ロレックスの金無垢ウォッチを多数所有し、装いに合わせて付け替えていた姿が目撃されていましたが、ここ数年は彼女の時計スタイルに変化が。
デザイナーとして挨拶に出るNYコレクションのランウェイで、フラッシュを浴びるフロントローで、息子と出歩くオフシーンで。昼夜を問わずサクセスウーマンの腕にキラリと輝く相棒は、あの至高のマニュファクチュールのアイコンウォッチ。
水平エンボス模様を施した、上品スポーティなダイヤルを見れば一目瞭然。そう、パテック フィリップの「ノーチラス」のようです（編集部調べ）。しかも、ステンレススチールモデルとゴールドモデルの2本を素材違いで所有し、ふたつの本格機械式ブレスレットウォッチをヘビロテ中。
ファッションを知り尽くした成熟のスタイルアイコンであり、セルフプロデュースの達人というべきヴィクトリア。時計の目利きでもある彼女が、オンオフに限らず「ノーチラス」を愛用する秘密を探りましょう。
パテック フィリップ初のスポーツウォッチとして、1976年に誕生した「ノーチラス」。両サイドに「耳」が突き出した特徴的なケースフォルムは、潜水艦「ノーチラス号」の舷窓からインスピレーションを得ています。丸みを帯びた8角形のベゼル、横ストライプの水平エンボスを施した文字盤など、ひと目でそれと分かる独創的デザインは、デビューから40年以上を経た今も新鮮さを損なわず、タイムレスな魅力を放ちます。
高級時計といえばゴールドのケースに革ベルトをあしらったドレスウォッチが常識だった当時、ステンレススチール素材のみを採用して「世界一高価な最高峰ステンレスウォッチ」を生み出したパテック フィリップ。薄さと防水性を両立させた傑作自動巻き「ノーチラス」のデザインを、天才ウォッチデザイナー、ジェラルド・ジェンタが手掛けたことも、レジェンドたる由縁です。
セルフプロデュースの達人がたどり着いた、強さとセクシーさを宿すパートナー
「ノーチラス」誕生当時のコンセプトは、「ウェットスーツにもタキシードにも完璧にマッチするタイムピース」。メンズモデルが原点となったニュートラルな美しさ、スポーティさとエレガンスを兼ね備えた存在感は、まるでヴィクトリア自身の美意識そのもの。彼女のシグネチャーといえるテーラードジャケットやシャツを多用したハンサム×フェミニンなスタイルに完璧に寄り添います。
メンズライクな時計を華奢な腕に巻けばカッコいいと称賛され、通ブランドの機械式をまとえば知性をアピールできる現代。腕時計はもはやメンズの必需品ではなく、女性たちのもの。イメージ戦略とスタイルUP自在のマストアイテムなのです。愛用の「ノーチラス」に象徴されるように、ひとさじのマスキュリンなエッセンスがかえって彼女の女性らしさやセクシーさを際立たせることを、ヴィクトリアは熟知しているのでしょう。
スパイス・ガールズで「ポッシュ」と呼ばれていたころは、ミニスカートにハイヒールがトレードマークだったヴィクトリア。いくつもの人生の転機を迎えてファッション観も成熟し、マイスタイルを確立したおしゃれ賢女に、2本の「ノーチラス」がよく似合います。いずれもダイヤモンドの装飾がなくとも、そのラグジュアリー感は格別。ゴールドブレスモデルは彼女らしい凛として知的なドレスアップを叶え、スチールモデルはこなれたカジュアルダウンもお手のもの。
レディライクもカジュアルも攻略。計算され尽くした「ノーチラス」の着回しコーデ3選
■１：ツイードのセットアップに効かせる、ラグジュアリーな小道具
日帰りパリ出張からロンドンへの帰路を急ぐ電車移動時、レディな着こなしのヴィクトリアをキャッチ。自身のコレクションのクラシカルなツイードセットアップに、バーキンとストラップシューズで彩りを添え、腕元にはゴールドに艶めく相棒ウォッチを。
貴婦人のような装いにもあえてメンズライクな薫りの時計を合わせ、威風堂々と闊歩する彼女。ランウェウイから抜け出てきたような隙のないコーディネートに、彼女のパーソナリティが加味されています。
■２：エフォートレスな黒スタイルをゴールドブレスで格上げ
子育てとデザイナー業で多忙を極めるヴィクトリア。数えきれないほどの高級ブランド服を所有し、同じドレスを二度と着ることがないといわれる彼女ですが、腕時計は上質なものを長く愛するタイプ。
時計ワードローブに多くの時計はあれど、目下パテック フィリップをヘビロテしています。レギンスにドレスライクに着こなしたブラックトレンチを翻し、たくし上げた袖口にはゴールドの「ノーチラス」がキラリ。お得意の“いい女風”ブラックコーディネートを、黒ダイヤルのゴールドウォッチでさりげなくリュクスに仕上げています。
■３：きれいめカジュアルを完成させる、ブルー文字盤のパートナー
世界が憧れ、注目を浴びるベッカムファミリー。NYでのオフタイムらしきある日、長男ブルックリンと一緒に外出中のヴィクトリアを目撃。ネイビーのタートルネックニットにルーズフィットデニムという定番ワードローブを、抜群の小物使いで垢抜けた印象に仕上げるセンスはさすが。同系色でまとめたブルー文字盤のスチールブレスウォッチが、洗練度をぐっと上げています。
以上、ヴィクトリア・ベッカムの愛用ウォッチ、パッテック フィリップの「ノーチラス」をリポートしました。プレジデントブレスならぬ女社長ブレスで、いい女ぶりをさらにパワーアップさせている彼女の時計スタイル流儀。最高峰ウォッチメゾンが誇るアイコニックピースの魅力に触れてみてはいかがでしょうか？
※掲載した商品はすべて税抜です。
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- PHOTO ：
- GETTY IMAGES
- EDIT&WRITING ：
- 愛甲悦子
