価値観や選択眼に変化が生まれたニューノーマル時代。多くの人がオーセンティックな物、より心地いい物に惹かれる流れのなかで、ランジェリーライターの川原好恵さんは「下着も時を超えて愛される優雅さや機能美を備えた名品があらためて注目されている」といいます。さらに「名品と呼ばれる下着は女性に自信を与え内面から輝かせてくれる」とも。
大人の女性のワードローブにぜひそろえていきたいそんな名品下着を、物づくりの背景やストーリーを交えながらご紹介します。今回は「WACOAL DIA(ワコールディア)」の定番ブラ「CŒUR(クール)」シリーズです。
あえてレースや装飾を使わないからこそ、ブラジャーの美しさが引き立つ。ワコールディアの「クール」シリーズとは?
日本を代表するラグジュアリーランジェリーブランドとして2004年に誕生した「ワコールディア」。コンセプトを「クロスカルチャー」とし、クラシックとモダンのクロス、美意識と機能のクロス、インナーとアウターのクロス、そして西洋文化と東洋文化のクロスと、相対する価値を響き合わせることで、新しいスタイルを生み出しています。
デビュー以来、ワコールが長年培ってきた英知を注ぎ込み、独創性溢れるコレクションを発表してきた「ワコールディア」。その中であえてレースや装飾を使わないデザインで、シンプルな機能美を追求した定番ブラが「クール」シリーズです。
「クール(cœur)」とはフランス語で心臓または中心を意味する言葉。それは「ワコールディア」の核であり、原点である商品グループである事を意味します。豪華なレースも優美な飾りも一切ないのに気高さを感じるほど美しいのは、高度なパターン技術から生み出された完璧なフォルムだから。それを身に着けると、その軽さに驚くと同時にセクシーなバストラインが表れ、感動が生まれます。
美しくセクシーなバストラインを叶える「クール」シリーズの、4つのロングセラーのブラジャー
その「クール」シリーズのなかから、発売から10年以上経った今も愛される、4つのロングセラーのブラジャーをご紹介しましょう。
■1:バストにそっと手を添え、脇と下から支えたような「モールドタイプのブラジャー」
「ワコールディア」が誇る3枚接ぎのカップをそのまま成型した、アウターにひびきにくいモールドカップタイプのブラジャー。ソフトなカップが心地良く、シャープで美しいバストラインをつくります。
■2:ゴールドの留め具がモードな「フロントホックタイプのブラジャー」
まるでスイムウエアのようなモードなトライアングルシルエットのブラジャーは、大胆かつセクシー。ストラップは写真のレギューラのほか、背中をクロスにしたりホルターしたり、トップスに合わせて付け替えることができます。
■3:あらゆるバストに自信をもたらす「シンプルなデザインのブラジャー」
シンプルを究極まで突き詰めたフォルムで、体型も年齢もサイズも超越して安定したシルエットを約束するブラジャー。二重のパッド受けがあるので、左右のボリュームの微妙な調整も可能。
■4:チュールを重ねた独特のデザイン「優美なバストアップブラジャー」
バストのボリュームを左右の下カップだけで支えて自然にアップするつくりのブラジャー。手仕事によるタックと、そこから生まれるドレープによってバストの高さをつくり出す技は、高度なパターンと縫製技術の賜物です。
「ワコールディア」の世界観を堪能できる銀座の直営店
洗練された「ワコールディア」の世界を堪能できるのが、銀座にある直営店。鏡が効果的に配された店内には、フルコレクションがそろいます。ショーケースにはランジェリーがジュエリーのように並び、奥にはパートナーが寛げるソファも。外の喧騒から離れた贅沢な空間でショッピングを楽しむことができます。
「ワコールディア」のウェブサイトを見ると、2020年秋冬コレクションのテーマについてトータルクリエイター神尾敦子さんが綴ったメッセージがあり、その最後に「これからも、高い美意識に幸あらんことを」とあります。まさにこの「クール」シリーズは高い美意識が表現する洗練のランジェリー。本物を愛する大人の女性に纏って欲しいメイドインジャパンの名品です。
この「クール」シリーズは、ワコールディアが目指す高い美意識が生んだ洗練のランジェリー。本物を愛する大人の女性に纏って欲しいメイドインジャパンの名品です。
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- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃