透過する樹脂パーツで構成されたG-SHOCKのスケルトンモデルは、怒涛の新作ラッシュに沸いた1990年代に誕生した。1993年発売の「ウィンタープレミム94」や1995年の「ブラックフライ限定」にハーフスケルトンが用いられたのを皮切りにその斬新な素材感はストリートで注目を集めることになる。
1990年代に始まるG-SHOCKのアイコニックスタイル
1996年にホワイトスケルトンのイルカクジラモデルが登場すると一気にブレイク。その後はイルカクジラや、その透明感のあるイメージと相性のいいサーフモデルに生かされることになった。当時は日光にあたるとくすんだり、変色するという難点があり、愛用者はそれも「味」としてとらえていたのだが、カシオの開発陣が見逃すことはなく、日光に強い素材へとアップデートされ、2000年代以降のモデルではこうした問題も解決されつつある。
現在のカジュアルウォッチシーンでも、スケルトンはG-SHOCKのアイコンであり、サーフ系をメインにさまざまなモデルに活用。カラフルなラインナップをそろえ、腕時計の基本性能とポップなアクセサリーを併せ持つスタイルを確立している。
ホワイトグレーをベースに、全6タイプの「スケルトン」シリーズをリリース
1983年に始まるG-SHOCKの歴史から生まれた伝家の宝刀ともいうべき素材を、G-SHOCKの代表的モデルに採用したのが「スケルトンシリーズ」だ。
カラーリングはホワイトをベースにしたクリアータイプと、グレーをベースにしたスケルトンタイプの2タイプを展開。
ホワイトベースには元祖スクエアモデルであるDW-5600、3Dフェイスでダイナミックなデザインが特徴のGA-700、カーボンコアガード構造で八角形ベゼルが人気のGA-2100の3種類。グレーベースでは、デジタルとアナログの定番コンビネーションモデルGA-110、カーボンケースのスポーティなGA-2000、武骨でタフなフォルムが個性を放つGA-900の3種類を用意している。
モノトーンかつシックなカラーリングはコーディネートにも合わせやすく、多彩なシーンでの活躍が期待できる。渋カジ、裏原世代にとっては青春を想起させると同時に、進化するG-SHOCKの現在地を確認できるシリーズとなりそうだ。
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- 安藤政弘 ライター