井の頭恩賜公園@吉祥寺

井の頭恩賜公園の池
井の頭恩賜公園の池

商店街やスーパーマーケット、どこに行っても活気があってパワフルな街、吉祥寺。なかでもパワースポットと呼ばれる「井の頭恩賜公園」は、私の生活に欠かせないスポット。必ず週末にはランニングやお散歩をしています。

お天気の良い日には、家族連れや恋人同士、ペットのお散歩など、たくさんの人が訪れて、笑顔で楽しそうに歩いています。公園に来る人って幸せなんですよね、心に余裕があるというか。のんびりと歩いたり、自然のなかで深呼吸をしたり、ベンチで本を読みふけったり…温かく、穏やかな時間が流れています。

井の頭恩賜公園の道
井の頭恩賜公園の道

井の頭公園が特に面白いのは、小さな露店を出している人やパフォーマーがいることです。広い敷地に水と緑が豊かなのはもちろんこの公園の魅力ですが、それに加えて“人間の温もり”を感じるからこそ、心地良いんですよね。

2017年には開園100周年を迎えますが、それに向けて数年前から池をきれいにする活動が行われ、年々池が浄化され、水が澄んできました。池の周りを歩くたびに、藻を採ったり水を調べたり外来生物をチェックしたりする人の様子が見られるので、そんな人々の姿を見るたびに「私もその活動に加わりたい!」と心から思います。そうした取り組みも盛んに行われ、まさに自然と人の“共存”を感じます。

井の頭恩賜公園の緑
井の頭恩賜公園の緑

頻繁に公園に訪れていると、見える景色が毎週違うんです。桜の風情や緑の深まりを見て感じるだけでなく、落ち葉の匂いなど、その時々の“季節の香り”にも敏感になります。今は緑がいっぱいなので、大きな木のアーチが続く道をジョギングするのが大好き。季節を五感で感じることのできる場所です。

日々の暮らしのなかで、季節の変化を感じるって贅沢なことですよね。都会にいると、たくさんの情報で溢れかえっていて、つい自分の心の声を聞くことを疎かにしがち。体や心が直感的に、“気持ちがいい” “心地よい”と感じる力が鈍るんです。この公園に来て自然と触れ合うことで、自分の心の声を素直に聞けるようになりました。都会の疲れを癒して浄化するためにも、井の頭公園は私にとって大切な場所。水、緑、土と澄んだ空気に、いつもパワーをもらっています。

井の頭恩賜公園
東京都武蔵野市御殿山1-18-31
この記事の執筆者
1960年生まれ。英国系船舶代理店、クリエイティブエージェンシーを経た後、化粧品業界に入り米系化粧品PRを経て2006年より現職。フランス流の幸せな人生を自ら体現すべく現在も修行中。 好きなもの:猫全般。3匹の猫(ベンガル2歳オス、メインクーン6歳メス、ラグドール6歳メス)を飼っています。全国各地の招き猫収集、“Bobby Dazzler”の猫人形の数々、竹内栖鳳、加山又造、Felix Vallotton、タンザニアのアート「ティンガティンガ」の豹(ネコ科)の絵画、江戸の猫絵など、家中に猫があふれかえっています。
クレジット :
構成/渋谷香菜子