ラフ・シモンズらクリエイターたちから人気に火がつき、今、世界のセレブリティやコレクターたちが熱い視線を向けるピエール・ジャンヌレの椅子。
雑誌『Precious』4月号では特集「ピエール・ジャンヌレ、その名作椅子を知っていますか?」でその魅力を紹介していました。
1950〜60年代にインドで手掛けられ、数十年の時を経て2010年代に再び脚光を浴びる存在に──この美しくモダンで、それでいて温もりをたたえた名作椅子の魅力に迫ります。
本記事では今、手に入れられるピエール・ジャンヌレの椅子をご紹介します。
今、ピエール・ジャンヌレを手に入れるなら…
世界で大ブレイクしている、ジャンヌレの椅子。現在は、往時の「ヴィンテージ」と、そのデザインを受け継ぎ、リスペクトしながら復刻生産している「リプロダクト」というふたつの選択で入手することができます。
当時を偲ばせる趣あるヴィンテージから探す
1950〜60年代に作られ、インド・チャンディーガルの公共施設やオフィス、住居で使われていた"ジャンヌレの椅子"。時を重ねた奥行きのあるヴィンテージが、日本でも手に入ります。出合いはまさに一期一会! 機会を逃さないで。
数十もの工房で手掛けられていたジャンヌレの椅子は、ひとつひとつが手作業で作られているため、表情が異なる。「メゾン ワイ」が扱うジャンヌレのヴィンテージは、オーナー自らがインドに買いつけに訪れているという。5月上旬に展示販売予定。
■1:カーブを描く脚は丁寧な手仕事の証『XLEG CHAIR』
アームと脚が一体化した横顔に、思わず目を奪われる椅子。籐の編み目までも美しい。
■2:歴史を感じる風合いが息づいて『WOOD STOOL』
時の流れを思わせるような、表情豊かな木のスツール。
■3:施設でつけられたと思しき名称と番号が記されて『BOX CHAIR』
記されたナンバーがこの椅子の物語へと誘って。
現在の工房で作られたリプロダクトを自分のものに
"ジャンヌレのデザイン"を手に入れたい。そう願う人に人気のリプロダクト。現在は、現地の職人がハンドメィドで臨むインドの家具工房「ファントムハンズ」と、ル・コルビュジエの家具も手掛ける「カッシーナ」のものが。
■4:リラックスを誘う座面の角度が絶妙!『KANGAROO』
■5:多彩なシーンで活躍!フレキシブルチェア『PH51』
インドの家具工房「ファントムハンズ」で、北部の木工職人、南部のラタン編みの職人などインド各地の腕利きたちが製作。チャンディーガル大学図書館のためにデザインされた椅子。
■6:シックな布張りは14色から選択可能『PH321』
施設のロビー用に生まれた、布張りの椅子も。
■7:都会の家に映えるブラックの仕様『CAPITOLCOMPLEX CHAIR』
都市計画の中核をなした「キャピトル・コンプレックス」の行政庁舎などに置かれていたモデル。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 『Precious4月号』小学館、2021年
- PHOTO :
- 神林 環
- STYLIST :
- 中林友紀
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子、古里典子(Precious)