2021年2月13日(土)に東京・学芸大学に無添加のいちご大福専門店「あか」がオープンしました。
連日営業時間終了を待たずに売り切れてしまうほど人気の「いちご大福」。実は経営する滋賀県出身のご姉妹が、懐かしの味を東京で探すも出合えず「ないのなら、作ろう」と決意して完成させたものなんです。
随所におふたりのこだわりが詰まった、いちご大福専門店「あか」の魅力を、現地レポートでご紹介します。
いちご大福専門店「あか」3つのこだわり
■1:すべてが厳選された国産の「食材」
商品はすべて、生産者の顔がわかる国産の食材を使って作られています。
いちごは完全無農薬や低農薬を中心に、農家さんの愛情がたっぷりこだわって栽培されたものを厳選し直送してもらっているそう。
現在は、香川県三木町苺ファーム森本さんの「女峰」や神奈川県の嘉山農園さんの「嘉山苺」をメインに、日替わりで希少価値のある滋賀県産高野農園の「白いちご」や、完全無農薬で育てられている愛知県渥美半島の渡らい農園さんの「よつぼしのいちご」など、常時2~3種類が並びます。
求肥に使われるのは、滋賀県小佐治産の「羽二重餅粉」。重粘土質の土壌が、小佐治のねばりのある餅を生み出すのだそうです。
そして、白あんには北海道産の高級菜豆「大福豆」が使われています。鬼ざらめで滑らかな食感をつくり、甘さだけでなく、程よい豆の香りと優しい香りが広がるのが特徴。甘さ控えめで添加物も入っていないため、安心して食べられます。
■2:毎日練りたて!もちもちフワフワ感がやみつきになる「製法」
毎朝数回に分けて店内で練られる求肥は、もちもちフワフワ。できたてにこだわり、ひとつひとつ手包みするため、1日にたくさんの数を作ることは難しく、200個限定の販売です。
並ばなくても購入できるようにと、半分の100個を予約販売、残りが店頭販売されています。
■3:和と洋が融合した和モダンスタイルの「店内」
店内は、和と洋を融合させたシンプルながら洗練されたインテリア。中央にあるカウンターは、100年前のイギリス・アンティーク家具で、椅子も120年以上前にイギリスで作られた古典的なデザインもの、小引き出しに至っては、ご姉妹の祖父が持っていた昭和初期のものだそうです。
インテリアだけでなく、スタッフ着用の割烹着も和モダンスタイル。麻100%で、前を閉じても着ても、開けてガウンスタイルで着ても決まるスタイリッシュな一着。ギャラリーのようなお洒落な店内は、見ているだけでも楽しめます。
目指したのは、「もうひと粒食べたい」と思ってもらえるいちご大福
今回は特別に「女峰」と「嘉山苺」ふたつのいちご大福を試食させていただきました。まず「女峰」は、酸味と甘さが絶妙ないちごのみずみずしさに、上品な甘さの白あんと、柔らかな求肥が合わさり、思わず「おいしい!」という声が漏れてしまうほど美味です。
そしてもうひとつの「嘉山苺」は、いちごと白あんと求肥の見事なバランスは「女峰」と同じですが、「女峰」より酸味が少なくいちごの香りをしっかり感じることができました。
どちらも大福の中にいちごが入っているというより、いちごが白あんと求肥を纏ったという表現の方がしっくりきそうなほど、いちごが主役の大福です。
「自分たちが目指したのは、食べ応えのあるずっしり重いいちご大福ではなく、『もうひと粒食べたい』と思ってもらえるようなあとを引くいちご大福。また、お子様にも安心して食べていただきたいので、添加物不使用にもこだわっています」(ご姉妹)
また、おふたりは「幸せな瞬間に、あかのいちご大福という食を通して携われることが何よりうれしいです」とも話しています。
自分へのご褒美だけでなく、家族へのお土産や、グルメな方への手土産にもぴったり。どんなシーンでもお渡しする相手を笑顔にしてくれる逸品です。
農家の方と相談しながら、毎朝食べ頃のいちごを選定しているため、種類ごとの個数は日によって異なるそうです。「私たちにとっては200個分の1個でも、お客様にとってはそのひと粒がすべてなので、いい状態が絶対条件です」とおふたりは話します。
心を込めて選ばれたひと粒が入った「いちご大福」、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- いちご大福と茶菓のお店 あか
- 営業時間/12:00~ ※なくなり次第終了。4月よりネット予約可能。詳細はHPまたはSNSで確認を
- 定休日/月曜日 ※祝日の場合は翌火曜日定休
- TEL:03-5724-3182
- 住所/東京都目黒区中央町1-1-3
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美